実は受験に通じる採点法!?体操競技と受験勉強の意外な関係とは?

  • 2019.07.20
  • 受験情報

 

いよいよ来年は2020年、東京五輪が開催されます。さまざまな競技が行われますが、今回はメダルを期待されている「体操競技」について、実はその採点法に受験との「意外な共通点」や「参考になる点」があるのでご紹介します!

 

CONTENTS:

1.受験に通じる体操競技の採点法とは?

2.Eスコア的要素を伸ばす勉強法!

3.本番こそEスコアを重視!?

4.個人総合2連覇の内村航平選手、ラストで大逆転勝利!!

5.内村選手に見習う受験勉強

 

1.受験に通じる体操競技の採点法とは?

体操競技とは、体操の技術と美しさなどを競う競技のことで、受験生が日ごろから模試の点数を意識するのと同様に、体操選手たちも日ごろから試合の点数を意識して練習に励み、本番で高得点を狙います。

 

体操競技の採点方法は、国際体操連盟(FIG)が制定する採点規則に基づいて、技の難易度・美しさ・雄大さ・安定性などの観点で複数の審判員が採点し、そこから得点を算出して順位を競います。

 

得点は以下の2つの評価を加算して算出されます。

Dスコア(演技評価点、Difficulty Score)---- 演技の難しさなど構成内容を評価するもので、それを点数に換算していく加点方式

Eスコア(実施点、Execution Score)----演技の出来栄えを評価するもので、10点満点から減点していく減点方式

 

 

つまり、むやみに高難度の技で競技しても、美しさや雄大さが伴わない演技では減点されてしまうことになり、結果的に高得点が得られなくなります。選手は自分の実力に合わせた技をいかに正確により美しく演技するかが大切なのです。

この採点方法が実は受験勉強と非常によく似ているのです。

 

2.Eスコア的要素を伸ばす勉強法!

 

受験勉強も体操競技の採点方法と似ていて、Dスコアのような、難易度の高い問題をたくさん解ければ当然点数も上がります。しかし、Eスコア的な正確さを欠いてたくさんミスをしてしまえばそれだけ減点されてしまい、結局高得点が得られないという結果になってしまいます。

 

新しい知識や難しい問題にどんどんチャレンジするのもいいですが、自分の実力に合った問題を確実に解くことも大切です。体操のトップ選手でも、新しい技や高難度の技に挑戦する一方、ミスなく演じるために基礎練習や難易度の低い技を何度も何度も繰り返し練習するものです。

 

勉強もそのバランスが大事です。難問が解ければ嬉しいですし達成感もありますから、どんどんチャレンジしたくなる気持ちも分かります。しかし、いかなる時でもミスなく完璧にできるようにするに計算や漢字などの基礎問題を毎日繰り返し行う必要があります。難問にチャレンジするのに比べて達成感もさほど大きくないので、単純作業で続かないと思うかもしれません。その場合は時間を計ってスピードアップを目標にモチベーションを上げましょう。どんどんスピードが上がって問題が速く解けるようになると、同じような繰り返しの練習問題でもぐっと達成感も上がりますよ!

 

3.本番こそEスコアを重視!?

五輪に出場するようなトップ選手であっても、本番であえて自分の技の難易度を落としてミスなく確実に演技ができるようにするものです。

受験でも、難しい問題にいつまでも時間をかけて解こうとするより、確実に分かる問題にこそ力を入れて何度も見直してミスなく点を加算していくほうが得策です。

 

体操も受験も、高難度のものに力を入れすぎてミスを多くしてしまうよりは、絶対に間違えないという自信をつけるよう、日ごろから練習を積んでミスをなくしていくことが大事なのです。

 

4.個人総合2連覇の内村航平選手、ラストで大逆転勝利!!

内村航平選手がリオデジャネイロ五輪の体操男子個人総合で2連覇を果たしたのは、まだ記憶に新しいところだと思います。決め手はラストの鉄棒。カッシーナやコールマンなどの技を確実に決め、伸身月面宙返りの着地もピタッと止めて大逆転したのです。

 

上の表を見ても分かる通り、一般にEスコア8.0以上だとトップレベルの美しさと言われる中で、鉄棒だけでなく、全てにおいてEスコアがたいへん高いのがわかります。内村選手の得意な鉄棒であっても、カッシーナはG難度、コールマンはE難度の技です。鉄棒にはH難度やI難度の高難度の技もありますが、それに挑戦するよりも確実にできる技で挑んだことが成功につながったのでしょう。

 

鉄棒のEスコアは8.700。減点がたったの1.3点とは驚異的です。指先まで美しい内村選手の演技。ほれぼれするような美しい着地は見る人に感動を与えてくれました。そこには血の滲むような努力があったことは容易に想像できます。

 

5.内村選手に見習う受験勉強

 

受験勉強もいっしょです。やみくもに新しい問題や難しい問題にチャレンジし続けるのではなく、日々の基礎勉強をしっかりし、ミスを1点でも着実に減らしていくことが何よりも大切です。そうしてふだんからミスしないようになれば、本番でも落ち着いていつもの実力を出すことができるでしょう。

※試験でよくミスしてしまうのは個人の癖によるものも大きいですから、本人だけではよく分からなくてなかなか直らないという方は、ぜひ一度受験のプロにご相談されることをおすすめします。

 

内村選手は金メダルを手にして次のように話されました。「(最後の鉄棒は)着地は絶対に止めてやるという強い気持ちで、いつも通りを心がけた。これだけいい演技で一番いい色のメダルが取れて、本当に一番幸せ者だと思う」また「疲れ切りました。出し切りました。もう何も出ないところまで出し切って獲れたので、うれしいよりも幸せです」とも語っていました。

 

みなさんも内村選手のように、本番の受験では全てを出し切り、最後は見事にピタッと志望校に着地して幸せを感じてくださいね。

 

 

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浅田ゆうき先生

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