ケアレスミスのなくし方

更新日:2018.06.15

かえってきた子どもの答案を見て

「あぁ、またミスしている」「わかっているのに、単純なケアレスミス。あと一問あっていたら、偏差値もずいぶん違うのに......。クラスもあがっていたのに......」と思うことはありませんか? ひいては子どもに

「どうしてこんなミスをするの! 難しい問題は合っているのに」

そう怒ってしまうことはありませんか?

 本当にどうしたらミスは減るのでしょう。子どもも「どうして?」と聞かれても、その場では適当に――急いでいたから、とか、焦っていたから――理由を答えられたとしても、実際そうかもわからないし、また、同じ過ちをくりかえしてしまうこともしばしば。一点、二点の差で合否がきまる受験では、悔しいことですよね。どうしたらケアレスミスは減るのか、またなぜ起こるのか、昔からよくある問題です。

 ミスはその子の性格的なものに起因しているので、なかなか治りにくいのです。

(逆に言えば、ミスをしない性格の子は、最低限ずっとミスしないままなので、うらやましいですね)性格からくるものなので、相当勉強や訓練をしないと治らないのです。そう言うと、「あぁ!」とがっくり肩を落とすお母さん、ちょっと待って。ミスを減らす近道があります。それは「使用したものの後片づけ」です。

 思い出してください。子どもが通りすぎた跡を。

 靴はぬぎっぱなし。カバンはほおりだされたまま。勉強し終わったあとの机は、ノートが開かれたまま、鉛筆もたった今文字を書いていた位置にそのまま置かれ、本人だけがいない......

「うちの子!」と思い当るお子さんは要注意です。動作が常に一方向に向かったままで完結していない、そんな性格がミスを誘発しているのです。ミスをなくしたいのなら、今日から◎勉強が終わった段階で、筆箱に筆記用具をしまう。

◎テキストとノートをそろえて、所定の位置にもどす。

などの単純なことから、「動作を完結させる」片づけをさせましょう。

 どうせこのあとすぐ、また勉強するのだからテキストもノートも置いておく、ではなくて、せめてノートは閉じる。消しゴム、鉛筆はしまう。一回一回の動作をきちんと完結させる、すなわち片づけの習慣をつけると、次第に勉強にもその姿勢が生きてくるのです。合否を決める些細な糸口はこんなところにあるのではないでしょうか。

◆ 中学受験部 近藤奈央子 ◆