夏休みまでが本当の勝負!!
プロ家庭教師梅本が考える
この時期の新小6生が心がけておくべきこと
No1.GW(ゴールデンウィーク)まで
Part1.マインド編
こんにちは。国語をメインに各科目の最難関中学受験を担当している梅本です。中学受験をお考えの新小6生ご本人および保護者の方々にむけて、
「塾ではイチイチ教えてくれないけれど、中学受験に臨むにあたり実はとってもとっても有用なこと」
を中心にお伝えして参ります。
是非、今目の前にある課題に取り組むのを一度中断して、ご一読ください!
「プロの家庭教師が勉強の手を止めさせるとは何事か!」
と、お叱りを受けそうですが、ここは、
急がば回れ
急いては事を仕損じる
ですよ!だまされたと思ってどうぞお読みくださいませ。
Contents:
1.イントロダクション(導入)
2.マインドセット(このように考えよう)
3.エッセンス(本当に大切なこと)
~受験勉強の目的とは?~
4.プレビュー(次回予告)
1.イントロダクション(導入)
さて、塾ではすでに受験学年としての仕上げのカリキュラムがスタートしていますね。
新小6生としての大きなテストも各塾ですでにいくつか行われました。結果はいかがでしたか?
「5年生の頃より格段に難しかったな!」
「あんまり今までと変わらないかも。」
などなど、ご感想は十人十色でしょうが、やはり多くの新小6生は難しさを感じられたのではないでしょうか?
今回からは、数回にわたり全ての2021年度中学受験生に役立つ、プロ目線のアドバイスをお伝えしていく予定です!
※お断り※
- 頑張る気のない受験生へのアドバイスは、残念ながらございません、、。でもそんな方だって、このブログをお読みになれば、「頑張ってみる価値はあるかも!」などと、やる気がアップするかも知れませんよ。
- このブログは、読むだけでも国語の読解力やボキャブラリー(語彙力)が高まるように工夫されています。一挙両得、一石二鳥ですね!
まずはGW(ゴールデンウィーク)前までのお話です。この2回分をお読みになり実践(じっせん)することで、必ず夏以降ライバルたちと差をつけることができますよ!!
2.マインドセット(このように考えよう)
今回はまず、〈マインド編〉をお届けします。
「心がけておくべきこと」をわかりやすくお伝えします。
※そして、次回は〈スタディ編〉いよいよ具体的に各科目のオススメ学習法について詳しくお伝えする予定です。
「え、ちょっと待って。どうしてこの順番なの?心がけとかどうでもいいから、手っ取り早く勉強のコツを教えてよ!」
とお感じの方もいらっしゃると思います。重々承知の上でのこの順番なのです。
なぜか?
それは、受験で最も大切な土台の部分は、
〈何を、どのくらい、どんな方法で取り組むのか〉
ではなく、
〈どういうつもりで取り組むべきなのか〉
を正しく理解した上での勉強を心がけることだからなのです!
もちろん、大多数の受験生が小6になると必死に勉強します。志望校に合格するためなのだから、当たり前のことですよね。
しかしながら、どうしても勉強量と成績が比例しません。つまり、いくら頑張っても点数につながらないのです。実はこれ、残念ながら受験勉強の世界ではよくあることなのです。
皆さん、これまでもこういった経験をなさったことはありませんか?
「ぼくはこんなに頑張っているのに、なぜ伸びないの?」
「私には勉強向いてないのかしら?」
長年、受験生一人一人としっかり向き合い、結果を出し続けてきた梅本の目から見ると、
〈どういうつもりで取り組むべきなのか〉
を理解できている受験生たちは、先程のような徒労感(頑張りが結果に結びつかない感覚)を抱くことが全くないのです!嘘でも大げさでもなく、本当に!!
そんな受験生活だったら、楽しめそうな気がして来ませんか?
3.エッセンス(本当に大切なこと)
それではいよいよここからが、重要ポイントです!
国語の長文問題よりは短めの文章にまとめていますから、是非最後までお読みくださいね!
読んで心がけさえすれば、必ず夏以降の飛躍(ひやく)、ひいては2021年の1月下旬のあなたの笑顔につながることでしょう。
受験勉強の目的とは?
皆さんは、受験勉強の意義や目的について考えたことはおありでしょうか?
いきなりこんなことを問いかけても、答えに窮するかも知れませんね。
では、質問を変えましょう!
皆さんは、どうして中学受験をするのですか?
「将来の夢を叶えるための近道になるから。」
「憧れの中学校があるから。」
「大好きな友達と同じ学校に行きたいから。」
「兄が、姉が、いとこが、受験したから。」
「親に言われたから。」
理由は様々あることでしょう。
比率でいうと、中学受験の場合は圧倒的に最後の2つの理由で臨む方々が多いのが実情です。(ここでは詳しい統計データは割愛します)
この理由ではなかなか主体的に受験勉強に打ち込めませんよね。当然でしょう。でも、ご安心下さい!
あなたのお兄さんお姉さん、保護者の方々の選択は、極めて優れたものです。そのような環境の下でお育ちのあなたは、とても運がいいと言えるのです!
すなわち、中学受験を経験できるということ自体が、後の数十年にわたるあなたの人生を幸福で充実したものにしてくれる可能性が極めて高いということです。
なぜなのか?この話は大変長くなってしまいますので、また別の機会にお話しすることとしましょう。(梅本の教え子たちには折をみて直接お話してきたことですが、皆さんご納得の上で楽しく受験に取り組めていましたよ!)
ひとまず、中学受験のきっかけ・理由は何であれ、
「自分はとっても運がいいんだな!」
ということだけは、まず信じておいて下さってまちがいありませんよ。
ではここで、初めの質問に戻りましょう。
皆さんは、受験勉強の意義や目的について考えたことはおありでしょうか?
考えたことがおありなら、そのまま読み進めて下さい。
「そんなこと考えたことなかったよ、、。」
という方は、ここで少し(ほんの1分で構いません)立ち止まって考えてみて下さい。それから続きをお読み下さいね!
いいですか!?
必ず一度は自分なりの答えをご準備下さいね。
では、そろそろ答え合わせと参りましょうか。
受験勉強の意義や目的とは、
ずばり、
「器づくり」
なのです。
換言(かんげん)するならば、
「土台づくり」・「基礎固め」
です。
ここでは、「器(うつわ)づくり」という言い回しを用いてご説明しましょう。
「うつわ」、すなわち「容(い)れ物」のことですね。熟語にすると「容器」です。
中学受験の意義や目的は、あらゆる意味でのあなたの「器」を広く大きく深く形作っていくことに他ならないのです。
このまま進めると話がどんどん難しくなって行きそうですね、、。この抽象的なお話のままでご理解下さったあなたは、非常に鋭い!年明けが楽しみですね。
「この先生は大丈夫なのか?」
「何がおっしゃりたいのかさっぱりわからないな!」
とお感じのあなた。
ご安心下さい!わかりやすくお話しますよ。
要するに、中学受験の真の意義・目的は、
その後の大学等の受験のとき、大人になって働くとき、周りの人々(社会)と関わるとき、家族を持ち育てていくとき、、などなど、その後の人生全般にわたって役に立つ、根源的な生きる力を最も効率よい形で身につけることにあるのです!
いいですか!?
「ニュートン算なんてできなくても生きていけるさ。」
「漢字なんていちいち覚えなくても変換機能がある。」
「植物の構造なんて興味ないや。」
「過去の出来事なんて覚えても役に立たないよ。」
例えば各科目一つずつ、勉強から逃げたい人の幼すぎる言い訳を並べてみました。
ここで、どうして梅本先生は、「幼すぎる」などと手厳しい言葉を使ったのか?
もうお分かりの方はとっても優秀!鋭い思考が備わっていらっしゃいますね。
まだお分かりにならない方、大丈夫!至極当然のご反応です。
説明しますね!
先述の4つの言い訳はどれも中学受験の意義や目的から大きく逸(そ)れた、まさに「言い訳」に過ぎないからです。
極めつけのポイントを述べて、このお話を締めくくりましょう。
あなたの志望校、受験校は、
あなたは何を知っているのか
あなたは何がわかるのか
あなたは何ができるのか
これらの全てに興味はありません!
あなたの志望校、受験校は、
あなたが受験勉強のプロセス(過程)をどのように乗り越え、
あなたがどのような記憶力を身につけたのか
あなたがどのような粘り強さを獲得したのか
あなたがどのような社会性(思いやり・コミュニケーション能力など)を養ったのか
に興味があるのです!
優れた入試問題であればあるほど、これらのことをそれはそれは正確にはかることができるのだから、受験って奥が深いですね!
ここまで頑張ってお読み下さいまして、誠にありがとうございます!感謝感激です。
是非このお話をご参考に、あなたの受験生活にお役立てくださいませ!
よろしいでしょうか?
まずはGWまで、しっかりと器づくりに勤しんで下さいね!
陰ながら応援しております。
《オマケ》
- 記憶力は「記憶→忘却→記憶」の繰り返しで強化される!
- 思考力は「基本手順の習熟」で養われる!
- 応用力は「記憶力と思考力の両輪」で動き出す!
4.プレビュー(次回予告)
ここからは、次回のお話の簡単な予告です。
2.マインドセット(このように考えよう)でお伝えした通り、次回はいよいよ〈スタディ編〉です。
総論と各論に分けて、システマティック(体系的)にお伝えしていきます。
何をか?
夏以降にライバルたちとの差をつけることができることを、
総論では、
①量なの?質なの?勉強の心構え
②成績表、偏差値との正しい付き合い方
③情報の海に溺れるなかれ!情報の波に乗るべし!
を中心に、
各論では、
GWまでの各科目の勉強の仕方
を中心に、お伝えしていく予定です。
どうぞお楽しみに!!
では、さようなら。
最後までお読み下さいまして、誠にありがとうございます!
プロ家庭教師
梅本勇造