新型コロナウイルスの影響で、にわかに注目を浴びているオンライン授業。なかでもオンライン家庭教師の人気が高まっています。学校や塾が休校になり、外出自粛が要請されるなか、自宅にいながらにして質の高いマンツーマン授業がオンラインで受けられるということでその需要が伸びたようです。

そこで今回は、オンライン家庭教師についてのメリットやデメリット、実際にどのようにして授業が行われているのかなど、詳しくご紹介します。

CONTENTS:

コロナ禍で加速化するオンライン授業
オンライン家庭教師のメリット
オンライン家庭教師のデメリット
総合進学セミナーのオンライン家庭教師
まとめ

１．コロナ禍で加速化するオンライン授業

緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルスがなくなるわけではなく、まだまだ予断を許さない状態が続いています。第２波、第３波も懸念されるなか、学校や塾が再開されてもいつまたどうなるかもわかりません。教育機関はどこでもオンライン授業の整備が急務となっています。

緊急事態宣言下では在宅でのリモートワークに始まり、オンライン会議やオンライン名刺交換、オンライン飲み会まで、何でもオンラインで行われるようになりました。ビジネスだけでなく、習い事でもオンラインによるさまざまなレッスンが受けられるようになり、ピアノやダンスまでオンラインで受講できるようになりました。そこで急速に需要が高まっているのが「オンライン家庭教師」です。

これまであまり考えてもいなかった方が多いと思いますが、このコロナ禍で学校や塾、予備校などの授業が受けられなかった生徒さんからの要望が急増し、急きょオンラインを始める家庭教師センターも多く出てきました。ここで親御さまが最も気になるのが、「対面と遜色ない授業が受けられるのか」ではないでしょうか。当初はあくまで一時的な緊急対応と考えていた「オンライン家庭教師」ですが、実はいろいろな効果や意外なメリットが多いことがわかってきました。

２．オンライン家庭教師のメリット

オンライン家庭教師のメリットはさまざまありますが、大きく分けて次の３つが挙げられます。

■１．オンラインだからこそのマンツーマン授業！

学校や集団塾などでもオンライン授業が行われていますが、なかなかオンラインで生徒全員の状況を把握することは難しく、一人ひとりを細かくケアすることは困難であると思われます。オンラインだからこそ、マンツーマンの方がしっかり細かいところまでケアしサポートすることが可能だと言えるでしょう。

また、集団塾や対面での家庭教師ではなかなか講師と話さなかった生徒が、オンラインだと積極的に話し、対面授業よりスムーズに効率よく進めることができたという例が実際にありました。生徒によってはオンライン家庭教師の方が性格的に合っているというケースもあるようです。

一方、オンラインにすることにより講師の移動時間がなくなるので、その分空き時間が増えて時間も選ばずに調整できるので、講師と生徒の都合が合う好きな時間を設定することが可能となり、対面よりも人気講師の授業が受けやすくなるというメリットもあります。

■２．講師が自宅に来ない

オンライン家庭教師の大きなメリットの１つは、やはり他人が自宅に来ないことです。コロナ禍での感染リスク予防はもちろん、家に他人を招き入れることによるあらゆるトラブルを未然に防ぐことができます。

また、講師が来る日に掃除をしたり、お茶など気をつかったりする必要もなくなります。そのような点で保護者にとっても物理的にも精神的にもメリットは大きいでしょう。

■３．全国どこでも質の高い授業が受けられる

場所を問わず質の高い人気講師の指導が受けられるのもオンラインならではの大きなメリットです。これまで遠方で諦めていた地域でも、交通の便が悪く、なかなか派遣できる講師がいなかった場合でも、離島を含む全国どこのご家庭でも、通信環境さえあればトップレベルの指導を受けることが可能となります。

志望する受験校の対策をしてくれる塾や予備校が近くにない方には、正に救世主とも言えるでしょう。

３．オンライン家庭教師のデメリット

多くのメリットがあるオンライン家庭教師ではありますが、もちろんデメリットもあります。

■１．講師が生徒の様子を把握しづらい

オンラインによる家庭教師は、対面時とまったく同じようにできるかというと、やはりそうもいかないところもあります。

家庭教師は1対1でのマンツーマン指導ですので、大事にしていることはその場での空気感です。今日は「やる気があるな」や「集中力があるな」、逆に「しんどそうだな」や「調子が良くないな」など、さまざまな空気感や雰囲気を踏まえて指導をしていきます。

その都度ペース配分や声かけの内容、声のトーンなど変えていき、その日一番いいやり方で指導を進めます。オンラインではカメラで映る範囲だけの画面越しだけの判断ですから、そのあたりを汲み取るのはやはり難しいようです。

■２．生徒が疲れやすく集中力が持続しにくい

生徒の方もやはりオンラインではすぐ傍でずっと見守ってくれる先生がいないことにより、どうしても緊張感が欠如してしまいがちになります。

また、純粋にずっと画面を見ているのは眼精疲労や肩こりなどをおこす場合も多く、疲れを感じやすくなるようです。従って対面に比べると集中力が続きにくいといったデメリットがあります。

■メリット、デメリットのまとめ

以上のようにデメリットもあることから、現時点ではやはり家庭教師には直接来てもらう対面で指導して欲しいという声の方が多数であることは間違いないです。

ただ、オンラインでは指導効率が半減するかというと、そのようなことはありません。現に100％とまではいかなくても、概ね8割から9割以上の効率で授業を進められています。実際に講師も生徒も「思った以上に普通にストレスなくできた」という声がほとんどです。

いつまで続くかわからないコロナ禍において、感染リスクが高い間だけはオンラインにして欲しいといった問い合わせも増えています。ケースバイケースで変えていくのも一つの有効な手段でしょう。

４．総合進学セミナーのオンライン家庭教師

それでは、オンライン家庭教師の実状はどうなのでしょうか。「オンライン、オンライン」とはよく聞くけれど、実際にどのような形式で授業が行われているのか気になる保護者さまも多いかと思います。そこで、実際のオンラインによる家庭教師の授業はどのように行われているのか、当セミナーでの現況をご紹介いたします。

■高性能Webカメラの無料貸し出し

当セミナーでは今回のコロナ禍の長期化を見越し、講師が訪問できなくなる事も考慮していち早くオンライン授業をスタートさせました。主にスカイプを使った指導で、パソコンやタブレットなどを用いて行います。

当然Webカメラが必要になりますが、ご家庭のパソコンにWebカメラが付いていない場合もありますから、無料で貸し出しを行っています。正面はもちろん、手もとが映る書画カメラもあります。基本は講師と生徒のノートを映しているような形で授業を進め、必要に応じて顔と机上のノートの映像を簡単に切り替えられるようにしています。

当セミナーのWebカメラは、高性能のかなりいいものを使用しておりますので、画質も良く、講師が書いたノート上の文字や生徒が書いた文字や図形なども鮮明に映すことが可能となっています。

■オンライン技術の進歩に驚きも！

驚かされたのはその技術の進歩です。オンライン授業というのは以前から可能ではありましたが、技術的に画像が不鮮明だったり声がブツブツと途切れてしまったり、聞こえ方に時間差が生じたりと使い勝手の悪さも指摘されていました。

今回新型コロナウイルスの拡大に伴い、急きょオンラインでの対応を始めましたが、声も普通に電話しているのと変わらないほど時間差なく聞こえ、手もとも少々小さな文字でも鮮明に映り、あまり不自由を感じない状態の指導ができています。これだけ視覚的にも聴覚的にもストレスなくできるというのは、新たな発見でもありました。

それでも、特に低学年のお子さまなど、画面にタッチしてしまって違う画面になってしまい、自分では元に戻らないなどという問題が起きないわけでもありません。しかし、次第に慣れていきますので、これまで何か大きなトラブルなどが起きて困ったということはありません。

なお、パソコンに詳しくない、設定の仕方がわからないという方のためには、無料相談窓口も設けております。

■オンライン講師の実力

当セミナーのオンライン家庭教師は、講師が自宅にて遠隔指導をする場合と、セミナー本部にて遠隔指導する場合があります。

時折、本部で講師が指導する声が漏れ聞こえるのですが、オンラインの遠隔であっても、みなユーモアや生徒をやる気にさせる言葉を交えてわかり易い授業をしています。イキイキと話す姿は対面授業と何ら変わりなく、改めて「さすがはプロだな！」と感動してしまいました。オンラインだからこそ、より講師の質の高さが求められるのだと実感いたしました。

５．まとめ