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大学別合格対策(医学部)

産業医科大学

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一般選抜入試の傾向

入試はまず1次試験で共通テストを受けてから、産業医科大の2次試験の学科を受けます。1次と2次の学力検査の成績で2次の小論文・面接に進めるかが決まり、これらに調査書等の内容を総合して合格者が決定されます。実質的には国公立大学の内容に類似していますので、英数理だけでなく地歴公民や国語も必須となります。私大だけに絞っている受験生には厳しい内容となるので、国公立との併願がおすすです。

各科目の入試の傾向と対策(一般選抜)

2019年
英語
試験時間・点数配分 試験時間:100分
満点:200点
【傾向】 例年、長文読解3問と英作文1問の大問4題構成が続いています。産業医科大の大問[1]長文の空所補充問題は、通常のものと違って選択式ではなく、文脈、前後関係や前置詞とのリンク、品詞などを考えながら適語を入れる単語の記述式となっています。高度な単語力よりも文法や熟語の知識が必要です。
大問[2、3]の長文問題は、例年通り内容説明と英文和訳問題で中堅~難関レベルの国公立の入試を思わせる内容。英文自体は比較的読みやすい方ですが、100語程度の内容説明や英文和訳が出題され、時間配分を意識した対策が必要です。
大問[4]の英作文は、与えられたテーマを100語程度の英語で自由作文を書く形式です。社会問題がテーマに取り上げられることが多く、自分が書きやすい形式を過去問等で練習して確実に会得しておくようにしましょう。
【対策】 英語は全体的に難易度はやや難レベルで、時間を要する問題。読解問題の比重が大きいので、読解力を養成することが重要です。長い英文を読みこなす力と速読力を鍛えておきましょう。
問題の8割以上が記述なので、標準以上の語彙力や文法力を身につけておくことは言うまでもありません。中途半端な単語の定着では高得点は厳しいでしょう。なるべく手書きで学習するようにし、本番のスペリングミスを減らすようにしましょう。
日ごろから医療分野だけでなく、現代的なテーマを含むさまざまな事象に関心を持ち、自分の考えを整理してまとめておきましょう。総合的な力と要点を押さえた記述力が求められますので、基本的なルールを意識し100字程度で記述する練習を繰り返し行いましょう。
全般的に産業医科大の過去問はもちろん、国公立大学の過去問などを利用して対策を練ると良いでしょう。
数学
試験時間・点数配分 試験時間:100分
満点:200点
【傾向】 例年、制限時間100分の大問3題構成で、2016年度から大問[1][2]が空所補充形式の小問集合、大問[3]が記述式という形式が続いています。[3]は証明問題が出題されるなど、上位私大レベルの解きやすい問題の年もあれば、難関私立~難関国立大レベルの難しい問題が出題される年もあります。
微積分法、確率(場合の数)、図形と方程式が頻出。小問の多くは異なる単元の広範囲からの出題で設問数も多く、計算量も多いので時間配分に注意が必要です。年によって他大では比較的出題例の少ない正多面体や斜め軸の回転体の体積問題、また証明問題などが出題されているのが特徴的です。
易しいものもありますが、思考力を要するものもあり、かなりの計算力が求められるので、時間内にすべてを解くには要領よく解けないと厳しくなるでしょう。
【対策】 数学は幅広い知識が必要とされるので、各分野の標準レベルの典型問題や有名問題を数多く解いて熟知させておく必要があります。また、過去問で出題傾向を分析し、出題の少ない分野でも失点しないよう偏りなく学習、応用力を養っておきましょう。
頻出の微積分では計算量が多いので、絶対値つきの定積分、積分漸化式、曲線の囲う図形の面積・体積などの典型問題をよく演習し、誘導がなくても解けるくらいまで力をつけておきましょう。標準的な問題集を1冊きちんと仕上げておくと良いでしょう。
とにかく100分の制限時間に対し、設問数と計算量が多く、柔軟な思考力も求められるので、過去問で解法の研究をすると同時に別の解き方はないか考えながら進めることをおすすめします。なお、過去問は2回以上繰り返し解いて、各問題の理解を深めるようにしましょう。
化学
試験時間・点数配分 試験時間:50分(2科 100分)
満点:100点
【傾向】 例年大問3〜4題構成ですが、近年は大問4題。基本~標準レベルの解きやすい問題が多く、計算問題、選択式や空所補充形式の問題が出題されています。計算問題も標準的で難しくはありませんが、考察力、応用力を必要とするものも出題されているので、時間的な余裕はあまりありません。
年度によって傾向が変わるため、分野を絞って学習するのは難しく、どの分野も穴がないように対策しておきましょう。全体的には理論、有機重視の傾向で、考察力、応用力、計算力が求められます。特に化学平衡に関する問題、構造決定の問題が頻出。構造推定を中心に各反応を熟知しつつ、実験時にどういう状態なのかを理解しておきましょう。
全体的に基本的な問題のようでも、他分野と複合している場合もあるので、どの分野も確実に押さえておくことをおすすめします。
【対策】 一つ一つの問題の難易度は高くないので、いかに基本知識を十分に理解し、標準的な問題を繰り返し練習して応用力を身につけられるかがポイントです。
定番の計算問題は問題を読んで速やかに立式ができるよう解法を熟知しておく必要があります。特に化学平衡、電離度とpH、酸化と還元、電池と電気分解、結晶水を持つ結晶の溶解度等の計算は確実に習得しておくようにしましょう。
無機は化学反応式を書かせる問題も出題されているので、丸暗記ではなく、パターン化して理解しておきましょう。有機は構造式の推定問題がよく出題されているので、元素分析、官能基の性質、検出反応、異性体のほか、個々の化合物の特徴や芳香族加工物の分離についてもしっかり学習しておくと良いでしょう。最終的には過去問で実際に時間を計って演習し、問題の傾向や解き方、基本的な知識を確実に押さえておくようにしましょう。
生物
試験時間・点数配分 試験時間:50分(2科 100分)
満点:100点
【傾向】 例年大問数は4題の構成。論述問題が多く、描図問題や計算問題も出題されますが、考察問題が増加傾向にあります。頻出するのは体内環境、動物の反応、遺伝情報、代謝の問題。DNA複製や転写、翻訳に関する問いやバイオテクノロジー、遺伝子の転写調節の分野は特にしっかり対策しておきましょう。
最先端の実験をテーマに扱ったものが多く、複数の単元が融合されることもあるため、生物全範囲の幅広い知識と正確な理解が求められています。高校の教科書の範囲を超えた内容について考察させられたり、産業医を意識したような問題もあり、単に知識を覚えるだけでなく、与えられた情報から解答を導く分析力と思考力が問われます。
論述問題の字数制限は特になく、要点を簡潔にまとめる文章力も要求されます。2科100分ですべてをこなすのは容易ではなく、1問に時間をかけすぎないよう注意しましょう。
【対策】 まず生物用語を正確に覚えることが必須です。また、描図問題が多いため、図説を使って日ごろからグラフや表を意識して学習しておくと良いでしょう。できれば細胞の図やタンパク質の構造画などまで覚えておきたいところです。グラフ問題対策としては、自分でグラフや作図ができるようにしておくと良いでしょう。
教科書だけでは理解できないものもあるので、資料集や参考書などを活用しましょう。さまざまな現象や実験結果をただ覚えるだけでなく、その過程までしっかり理解しておく必要があります。
産業医科大の論述の解答欄は例年小さいので、簡潔で的確に要点を述べる練習が必須です。過去問や模擬試験、問題集などで実際に自分で文章を書き、繰り返し練習しておきましょう。
なるべく早い時期から過去問演習を行い、苦手分野の把握や時間配分の感覚などを身につけ、実践的な対策を立てることが大切です。
物理
試験時間・点数配分 試験時間:50分(2科 100分)
満点:100点
【傾向】 例年通り大問3題構成で、1問は力学が出題されています。あとの2題は電磁気学、熱力学、波動のいずれかの分野から出題されています。問題は記述式や空所補充、選択式の形式で2科100分。設問数が多いので、時間的にはかなり厳しい内容と言えます。
難易度は標準レベルですが、あまり見ないような特殊な設定の問題が出題されることもあります。それでも誘導がしっかりあるので解けないことはありません。
事例や設問に意欲的で高度なものが多く、高い計算力が求められます。1つの設問での計算ミスがそれ以降の設問に影響してくる場合もあるので注意が必要です。問題文に沿って現象を読み解く能力と深い思考力が問われます。50分の時間内にすべてを解き終えて見直しまでできるかが合否のポイントとなるため、時間配分を意識した学習が必須となります。
【対策】 標準からやや難度の高いレベルの問題まで、高校物理の基本的な知識と確実な計算力を習熟するべく、教科書と問題集をしっかり学習しておきましょう。特に力学と電磁気をはじめ、波動、熱力学、原子はしっかり対策しておく必要があります。
問題を解く際には、図やグラフを描いたり計算は途中式を見直しやすいようにきちんと書いたりすることで解答に導くような習慣をつけましょう。
とにかく試験時間が2科目で100分と余裕がないので、いかに速くケアレスミスなく問題を解けるかが合否のカギとなってきます。時間配分に注意し、基礎的な典型問題を可能な限り短時間で解くように、過去問で徹底的に演習しておきましょう。実際に時間を計りながら、問題の優先順位を決めたり時間配分を工夫したりする演習を繰り返し行ってください。
小論文
試験時間・点数配分 試験時間:120分
満点:50点
【傾向】 2018年度から形式が大きく変わり、2019年度は資料文型2問とテーマ型1問の3問となりました。
[1]は、パスカルの「パンセ」について、著者が人間を「考える葦」と例えた理由を400字で説明するというもの。
[2]は、戸田山和久『「科学的思考」のレッスン 学校では教えてくれないサイエンス』「喫煙率」と「肺がん発生率」のデータ間に相関関係がある場合「喫煙」と「肺がん」間の因果関係の有無を検討するための注意点について本文を参考にして考察するというもの(字数制限なし)。
[3]は、「医は仁術という言葉について400字で考えを述べるものでした。2問目に時間を要するので、時間配分に注意が必要です。
【対策】 産業医科大の小論文は、小論文というより国語の長文記述問題に近いので、現代文の問題集で字数の多い記述問題を解いてみるのが良いでしょう。自分の考えを述べる問題については、400字程度を想定して不要な内容と必要な内容を見極め、小論文の構成で書けるように練習しましょう。
さまざまなテーマや出題型式にも対応できるようにしっかりトレーニングしておきましょう。日ごろからいろいろな分野の情報に関心を持ち、自分はどう考えるかを意識して新聞やニュースを見るようにしましょう。自分とどう関係しているか、自分には何ができるのかといったことを普段から考えるようにして、課題発見力や問題解決力を鍛えるようにしましょう。

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