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英語がキライなままでも、成績を伸ばす方法はある。

大西伸一郎先生
受験のプロに聞く、難関突破のポイント

大学受験英語

大西 伸一郎 先生

学  歴
大阪附池田→京都大学 工
合格実績
東大理Ⅲ/京大医/阪大医 他
経  歴
元塾講師。TOEIC®テスト満点

当セミナーの看板教師として大学受験生の英語を指導してくださっている大西伸一郎先生に、プロならではの指導のコツをお聞きしました。

- 大西先生は大学受験生の英語がご専門ですね。中でも医学部志望の生徒を指導されることが多いと伺っていますが、医学部入試の英語はやはり特別難しいものなんでしょうか。

 入試問題だけを見ると、いわゆる理系の難関大学と比較して医学部だけが特別に難しいということはありません。ただ、ここ数年、受験生のレベルが非常に高くなっています
 以前はお医者さんのご子息が大多数でしたが、景気が悪くなって、一流企業に入ってもいつどうなるかわからないというので医師の道が手堅く見えるんでしょう。成績のいい学生はとりあえず医学部を受験します。しかし、医学部の数は限られている、そういう意味で非常に難しくなってきています。
 10年くらい前までは、「どうしても○○大学でなければ」という親御さんからの強いご要望がかなり多かったのですが、今はそうもいっていられず、「どこでもいいから今年通して欲しい」というご依頼が増えました。

- 理系志望者には、英語が苦手、英語さえなければという生徒が多いと思います。そういう生徒の意識を変えるのに何か特別な工夫をされていますか。

 1対1ですから、その生徒にあったやり方を探ります。
 まず、英語の大切さを説くという正攻法。将来論文を読まなきゃいけないとか、外国へいったらどうするのかとか。でも、この方法はうまくいかないことが多いです。生徒だってそんなことはわかってるんです。わかった上でできない、したくない。「どうせ親の病院を継いだら英語なんか話す機会はない」。その通りですよね。

 となると、次はゲーム感覚にさせることでしょうか。受験勉強ってゲーム的なところがあるんですよ。経験値を積んで、レベル上げて…。「騙されたと思ってこの問題集やってみろ、そしたら今度5点ぐらい上がるから」と言ってみるんです。勉強すれば成績は上がりますよね。「そうか、これをやったら5点伸びるのか」と生徒は思うわけです。これだけの時間を費やして勉強したことに対してこれだけの成果が得られる、レベルが上がる、悪い取引じゃないな、と。ある種のゲームとして捕らえさせることで、攻略を楽しめるようになる生徒もいます。

- 英語を好きになって欲しいというお気持ちはあまり…?

 もちろん、ありますよ。「先生のおかげで好きになれました、合格できましたありがとうございました」といってもらえればそれがいちばんです。でも、嫌いなものを好きになれといっても無理があるでしょう。
 英語が嫌いなままでも、成績は上げてあげないと。

無駄な努力をさせたくないから、身につく勉強法を教えるんです。

- 英語が嫌い、あるいは苦手な生徒への指導法を少し具体的に教えてください。

 ほとんどの場合、私の授業は週にたった2時間です。学力を伸すにはとても足りません。それ以外の時間にもコツコツやらなきゃいけない。
 特に英語の場合は生活習慣を変えないと成績って伸びません。いついつまでにこれだけやりましょうねというふうに目標を与えて、その子の意識を変えていかないといけない。そういうところまで面倒を見てはじめて成績が上がります。

- 2時間の指導だけではないとおっしゃいましたが、授業の時間以外でもコミュニケーションをとっているということですか。電話で相談に乗ったり、メールで指示を出したり…

 必要な子にはそういうことをする場合もありますが、多くの場合、計画の立て方を教えてあげることで状況は改善します。

 計画が立てられない、何をしたらいいのかわからない、努力の仕方が分からない。自分なりに努力している子もいますが、間違った方向に努力をしているんですね。たとえば毎日単語をノートに書き写してたりする。ところがそれじゃ覚えられません。

 例えば単語を覚えるということでしたら、まずどうやって人の脳が働いているのか、どういう仕組みで忘れるのか、どういう仕組みで覚えられるのかを論理的に説明します。それに基づいて、この日までに復習しましょうとか、このときまでに覚えましょうとか、この曜日に見直しましょうとか、来週のこの時間でテストしましょうとか、細かなやり方を教えていきます。  マメに電話をしたり、できればそのほうがいいのかもしれませんが、そうもいきませんから。私がいない時間をどう過ごせばいいかを伝えておくんです。

 間違ったやり方で努力してきた時間が長ければ長いほど修正には時間がかかります。そのやり方を否定するということは、今までの自分の努力を否定することになるので。ですから、努力そのものは肯定して、なぜそのやり方が効果的でないのかを傷つけないように説明してから、「こういうことをやってみたら?」と提案するようにしています。

- 目の前で実際に単語を覚えさえせてみて、勉強のやり方を確認されるんですか。

 たった2時間の間に単語を覚えさせるなんて、もったいない!
次のテストでできるかできないかを見て、どうやって覚えたかを確認すれば十分です。 家庭教師のいる時間はもっと有効に使ってもらわないと(笑)。

できないことをできるとは言わない。その時できる最大限まで、責任を持って成績を伸ばす。

- プロ家庭教師と、学生やアルバイトの教師の違いは何だと思われますか。

 最後まで責任を持とうという強い意志があるかどうかじゃないでしょうか。

 当たり前じゃないかと思われるかも知れませんが、多くの家庭教師、特に学生さんがやっているようなところはやはりそういう責任感において劣るんじゃないかと思います。

 生徒が仮に受験に落ちたとして、実際にはそれに対して責任のとりようはないんですが、そのときそのときで最大限、その子の成績を伸ばす方策をとる。それがプロだと思っています。

 それから、受験生本人もそうですが、お母さまのメンタル面のお悩み、不安をケアしていくことも大切な仕事だと考えています。

- お子さんの成績が思うように伸びないと親御さんもフラストレーションが溜まりますね。どのように対応されていますか。

 できることとできないことを示すようにしています。

 今の時期の成績だったらこの時期までにこれぐらいまでは上がる可能性はあります。それについては全力で努力します。ですが、それ以上は見込めませんと。その時には志望校を変更なさるとか、今の段階で指導方法を変えるなど、具体的なプランを提示します。「とにかく大丈夫ですよ、がんばっていきましょう、合格しますよ」とは言いません。そういうやり方で引っ張っていかれる先生もいらっしゃいますが、私はできないことをできるとは言わない。

 その予測がある程度正しいというのがプロ教師の強みだと思います。ずっとこの業界にいるので、子どもの性格と現状とを考えると最大限で上がってもここだというのが分かります。それで信頼をいただけているんじゃないでしょうか。

- 生徒さんにも親御さんにも真摯に向きい、理論的に説明することを大切にされているんですね。これからも期待しています。ありがとうございました。

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