
夏休みは中学受験の天王山!つまり、夏休み前の過ごし方がとても大事です。この時期にいかに準備できるかで、夏の成果が変わるといっても過言ではありません。受験後に悔いを残さないよう、この時期だからこそやっておきたい4つのことをご紹介します。
CONTENTS:
1. 夏休みは時間があるは間違い!?
夏休み前の受験生とは?
受験生に限らず一般的に夏休み前は、天候も不順で寒暖差も大きく、気圧の変化などで体調を崩したり、気分が落ち込むように感じたりする人も少なくありません。
ましてや受験生にとって、ただでさえ「受験」というストレスを抱えているため、この時期は心身に不調をきたしやすく、「なかなかやる気が出ない」と感じる受験生も多いのではないでしょうか。いわゆる「中だるみ」のような状態です。
そしてこの時期の受験生の保護者からよく耳にするのが「今は時間がないから夏休みに入って時間のある時にがんばります」などという言葉です。
なぜ夏休みに入ると時間がたくさんあると思うのでしょうか。学校が休みになるからでしょうか。それは大きな間違いです。受験生にとっては間違いなく夏休み前のほうが時間があります。夏休みになると本当に時間がなくなるので、今できることは今やっておきましょう!
受験生の夏休みとは?何がそんなに忙しいの?
中学受験を経験したごきょうだいがいるご家庭ならおわかりかと思いますが、受験生の夏休みには夏期講習という大きなイベントがあります。朝からお弁当を2つ持って通塾し、夏期講習と通常の授業を受けて夜になってようやく帰宅するような日もあります。
通常の授業でいつも通りに宿題が課せられるのに、夏期講習でも通常の授業とは別に宿題が課せられることがほとんどです。同時に通常の授業時でも行われているように、夏期講習でも習ったことに関して復習テストがあります。毎日宿題とテスト勉強でいっぱいいっぱいになることは容易に想像がつくでしょう。
当然のことですが、学校に行く必要がないとはいえ、学校の夏休みの課題もあるのでそちらもこなすことになります。学校の課題は、自由研究や読書感想文など時間のかかるものもあり侮れません。
つまり、「今は時間がないから夏休みに入って時間のある時にしよう」などと思っていると、いつまでたってもできなくなります。夏休みまで待つのではなく、今すぐにでも始めなければならないのです。もっというと、今以上に時間がある時はこれから受験が終わるまでありません。
次に、まだ時間の余裕がある夏休み前の今こそやっておきたいことをお伝えします。
2. 夏休み前までにやるべき4つのこと
これだけはやっておきたい夏休み前の事前準備!
夏休み前までにやっておきたいこととは具体的に何でしょうか。よく言われている4つのことをご紹介します。
①苦手単元の補強
②テストの間違い直し
③理科・社会の暗記単元の詰め込み
④志望校の見直し
上記4つが夏休み前までにぜひやっておいてほしいことです。これらについて、それぞれ詳しくみていきましょう。
3. 夏前の準備①「苦手単元の補強」
何が苦手単元なのか把握できていますか?
この時期に最初にやっておきたいことは、「苦手単元の補強」です。よく「時間がある時に苦手単元の補強をします」などと言う受験生や保護者がいて、「ではその苦手単元は何ですか」と質問すると即答できないことが多くあります。
このようなに何が苦手かもわからない状態で、たとえ今日は時間があるから弱点補強をしようとしても、何をどう補強していいかもわからず、結局何もできずに時間だけが過ぎてしまうという話もよく耳にします。まず自身の苦手単元を把握することが何より大事です。
苦手単元をメモし、計画的に補強を進めていこう!
日々塾での学習の中で「よく理解できない」や「苦手だ」と感じることがあれば、その都度メモに書いて残しておきましょう。その時は苦手だと思っていても、日々新しいことを学習していると、何が苦手だったのか忘れてしまうものです。
そして模試などでその苦手だと思った問題が出されると、「ああ、あの時苦手だと思って、いつか復習しようと思っていたのに忘れていた。ちゃんとやっておくべきだった」と後悔しつつ再度失点するパターンです。
「算数:旅人算」「算数:平面図形 相似」「理科:太陽と月」「理科:浮力」「国語:長文記述」などのように、簡単なメモ程度でいいので、必ず苦手単元を書いて残しておきましょう。
そして、このメモから「今日のこの時間は算数の旅人算、明日は理科の浮力をもう一度基本からやり直してみよう」など、時間を有効に使って計画的に実行に移すようにし、夏休み前までにはきちんと終えられるようにしましょう。
4. 夏前の準備② 「テストの間違い直し」
小学生が1人で行うのは難しい!?
次にやっておきたいことは、「テストの間違い直し」です。本当は模試や小テストなどが返却されたら、その都度早急に間違い直しをするべきなのですが、やはり日々の学習の中で後回しにしてしまいがちになります。
小学生にとって、返却されたテストの整理や管理は、大人が思っている以上に苦手なものです。いざ親が「今日は試験の間違い直しをしようね」などと声をかけても、きちんと管理できておらず、「その試験がどこにあるのか」を探しているうちに時間がなくなるということもよくあります。
ファイリング管理は親が行ってあげましょう!
無駄な時間を省くためにも、ここは親の協力も必要になります。返却されたテストの管理や、できるのであれば間違えた問題を切って別のノートに貼りつけて解き直す「間違いノート」の作成までできると理想的です。
「間違いノート」の作成までは難しいのであれば、少なくとも返却されたテストをきちんとファイルするなどして管理しておきましょう。その際は「この試験までは間違い直しが済んでいる」というのが分かるように、付箋を貼るなど工夫するとよいでしょう。
当然のことですが、ファイルして安心して終わってしまっては何にもなりません。間違い直しが必要なテストは溜め込まず、すぐに直しができるようにしておきましょう。溜め込むとどんどん間違い直しができなくなるので要注意ですよ!
5.夏前の準備③ 「理科・社会の暗記単元の詰め込み」
まずは1日15分から!
夏休み前までに行っておきたいことの3番目は、「理科・社会の暗記単元の詰め込み」です。
理科や社会の知識・暗記物は、時間がある時にまとめてというより、今から隙間時間を上手に利用することが賢明です。
例えば寝る前の15分間だけ1問1答のような暗記物を覚える時間にすると決めます。とくに寝る前にこだわることはなく、朝起きたらまず15分や、学校から帰ってきてからの15分、お風呂に入っている間の15分などのように、日々の習慣化するようにすることが大事です。
とくに何も決めず、「空いた時間で」などとすると、別のことを先に考え結局できなくなる可能性があるので、「暗記のための15分」を今から習慣化することをお勧めします。
たかが15分と思うかもしれませんが、「ちりも積もれば山となる」で、毎日の積み重ねが気づいた時には大きな知識となっているはずです。暗記物は「ここまでやったから終わり」というものではありません。
エビングハウスの忘却曲線

上記のグラフは、有名な「エビングハウスの忘却曲線」です。見てお分かりの通り、人は覚えたものをそのままにしておくと、1時間後には56%忘れ、1か月後には79%、約8割も忘れてしまうのです。
しかし、復習すれば違います。覚えたことを100%近く維持し続けることができます。暗記物はインプットしたら、必ずアウトプットすることも大切。時々問題集や過去問などを利用してアウトプットすることも怠らないようにしましょう。
アウトプットした時、覚えていなかったことは再度暗記し直します。また、暗記できたと思ったことでも繰り返し取り組むことが大事です。
少し慣れてきて少し時間に余裕が持てそうであれば、寝る前の15分と朝起きて朝ごはんまでの10分などと時間を増やしていってもいいでしょう。寝る前に覚えたことを1週間後の朝に復習してみるなど、いちばんやりやすい方法で着実に身につけていってくださいね。
6.夏前の準備④ 「志望校の見直し」
偏差値だけで志望校を決めていませんか?
夏休み前までにやっておきたいことの最後は、「志望校の見直し」です。通塾していると、日々の学習に精一杯で、周囲の雰囲気に流されがちになります。受験やその後についても深く考えず、「今のこの成績ならこの学校が妥当だな」などと成績だけで志望校を考えてしまう人が多くいます。
中高一貫校に入学すれば、6年間通う学校です。大事な成長期である中学・高校の6年間がその後の人生にも大きな影響を与えるのは言うまでもありません。実際に今考えている学校が本当に行きたい学校かどうかをよく考え、もし違うのなら、今やっている勉強の仕方も変える必要があるかもしれません。
大切なのはその学校で何がやりたいか
実際、夏前この時期の小6生に志望校を聞くと、成績相応の学校名が出てくることがほとんどです。「その中学に入って勉強以外に何かしたいことがある?」と尋ねてみると、「サッカー」「野球」「吹奏楽」「鉄道研究部」などさまざまな回答が返ってきます。
「今行きたいと思っている志望校には、その部活があるの」と聞くと、「知らない」と答える人も少なくありません。一生懸命頑張って志望校に入ったのはいいけれど、「思っていた学生生活が送れない」、「思っていた学校と違う」というのは絶対避けたいところです。
今考えている学校がどんな学校なのか、また、他にどのような学校があるのかなど、しっかりリサーチしてさまざまな学校を知っておくようにできるのも、比較的まだ余裕のあるこの時期ならではです。
途中で離脱しないためにも今一度志望校の見直しを!
夏前のこの時期なら、どこの学校も新年度の学校案内が作成されているはずなので、公式ホームページを閲覧したり、資料請求をしてみたりするのもいいでしょう。今志望校として思い描いている学校が、本当に本人が入学したい学校なのか再度確認しておきましょう。
残念ながら、がんばって受験に合格した学校を離脱してしまう生徒が毎年少なからずいます。せっかく必死で勉強して志望校に合格したのに、途中で辞めてしまうのは本当にもったいないですよね。
夏休みに入り、夏期講習が始まると志望校別の授業なども始まります。その授業が本当に行きたい学校の学習なのか、その勉強時間を本当は他の学校に当てたほうがいいということはないのか、よく見極める必要があります。偏差値だけで判断しない、志望校の見直しが行えるのも、今だからこそできることです。
7.まとめ~事前の準備で夏の成果が変わる!
後悔しないための事前準備
今回は中学受験生が夏休み前のこの時期にやっておくべき4つのことをご紹介しました。長年多くの受験生を見てきた経験から、お伝えしたほうがいいと思ったことです。
どの受験生も、受験結果がどうであれ、受験後に「夏休み前にもっとやっておけばよかった」と後悔の念を口にします。夏休み前のこの時期だからこそできることがあり、この時期の貴重な時間をどう使うかで、夏休み後の結果に大きく影響を及ぼします。
繰り返しになりますが、夏休みになれば時間が取れるという妄想は捨てましょう。逆に夏休みになれば夏期講習などの授業に追われて時間がなくなるくらいに考えておきましょう。まだ十分間に合います。そのことを今知っただけでもラッキーですよ!
今すぐ始めよう!不安な場合は思いきって〇〇してください!
夏休み前のこの時期は、まだ比較的時間の余裕があるように述べましたが、その余裕はすぐになくなってしまいます。悔いの残らないよう、今すぐやるべき4つのことをすぐに始めましょう!
しかし、そうはいってもこれら4つのことを自分1人でこなすのはなかなか難しいかもしれません。そのような場合は思いきってプロに相談してください。
苦手単元の補強や間違い直しのやり方、志望校選びなど、受験に関する不安やお悩みがある場合は、思いきって受験のプロ家庭教師に相談してみましょう。きっといい解決策が見つかりますよ!

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