どうなる?中学受験!学校英語が教科化することで中学入試は変わるのか?

  • 2018.11.25
  • 受験情報

小学校では2020年4月から新しい学習指導要領の実施が予定されています。これにより学校の英語教育が大きく変わり、当然のことながら、中学受験にも影響が出始めています。

今後学校の英語教育がどうなるのか、またそれによって中学入試も変わるのか心配されている親御さまも多いと思います。そこで、今回は変わる英語教育と中学入試、その対策についてお答えします!

 

CONTENTS:

1.変わる小学校の英語教育

 ・新学習指導要領とは

 ・親の時代とはまったく違う授業

2.中学入試はどうなるの?

 ・急増する中学英語入試

【英語選択型入試】→例)高槻中学校

【英語検定等の資格による加算型入試】→例)清風南海学園

【英語選択型または加算型入試の併用】→例)西大和学園中学校

3.子どもを英語嫌いにさせないために親ができること

 ・とにかく繰り返したくさん聞く

 ・プロの助けを借りる

 

1.変わる小学校の英語教育

◆新学習指導要領とは

新学習指導要領では、これまで小学校高学年の5、6年生で行っていた「外国語活動(簡単な英会話)」が、中学年3、4年生からとなり、5、6年生は教科としての「外国語」となり、国語や算数などと同様に成績評価の対象となります。

時間数も大幅に増え、3、4年生が週1回の年35時間、5、6年生が週2回の70時間となります。新学習指導要領では、英語を「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やりとり)」「話すこと(発表)」「書くこと」の4技能5つの領域を求めていますので、授業もこの5つの領域をバランスよく学習する内容となります。

 

◆親の時代とはまったく違う授業

これまでの授業では「読む」と「聞く」がほとんどで、とりわけ「読む」に偏重されていました。これからは前述の5つの領域を同じ割合で指導していくことになります。つまり、スピーキング力ライティング力もリーディングやリスニングと同等に重視されます。さらに中学校から授業はオールイングリッシュになりますので、小学校でも英語の授業はなるべく英語で行われるようになるでしょう。つまり、親御さまの時代とはまったく違った内容の授業となると思っていいでしょう。

 

2.中学入試はどうなるの?

 

◆急増する中学校英語入試

英語が教科化されることにより、2020年以降は中学受験科目に英語が入ってくる可能性が高いと言われています。今のところ最難関中学校ではまだ英語入試の実施予定はありませが、既に英語選択型の入試を実施していたり、英検などの資格保持者に加点を与える加算型入試を実施するなどの学校が増えてきています。

 

【英語選択型入試】

入試の選択科目として英語が初めて導入されたがの、関西圏では2014年。当時はまだ6校のみでしたが、翌2015年も6校、2016年には10校、2017年には17校に増え、直近の2018年には28校に増加しました。恐らく2019年はさらに増えるものと思われます。

2019年度の英語選択型入試の一例として、大阪府の高槻中学校をご紹介します。

*英語の点数が160点と大きく、またそのうち60点が面接(スピーキング)とされていることが特徴的です。

 

【英語検定等の資格による加算型入試】

英検などの資格を保持していることにより、総合点に加点される入試方式です。こちらも関西圏では2016年に7校だったものが、2017年には15校、2018年には26校に増えています。2019年度の加算型入試の一例として、大阪府の清風南海学園をご紹介します。

*日本英語検定協会の目安として準2級は高校中級程度としていますが、それでも加算は10点。高校卒業程度の2級で50点が加算され、更に大学中級程度の準1級以上で100点が加算されますから、かなり大きいですよね。

 

【英語選択型または加算型入試の併用】

英語選択型入試または加算型入試のどちらかを選べる一例として、奈良県の西大和学園中学校をご紹介します。

*英語選択型の入試では、英語で200点、このうち面接は30点ですが、エッセイに70点も配分されています。ライティング力がかなり問われる問題構成となっています。加算型では、最低でも2級以上ということなので、かなりハードルが高いといえるでしょう。

 

このように、中学入試も英語に関しては大学入試と同様、CEFRの対照表を用いて総合点に加算される学校が増えてきています。これらによると、少なくとも上記の上位難関校で加算されるためには、かなり高いレベルが求められていることが分かります。また入試では面接もあり、スピーキングやライティングを含めた4技能がトータルに求められますので、その対策も必要です。

 

3.子どもを英語嫌いにさせないために親ができること

たとえ中学入試で英語がない中学校を受験するにしても、大学受験時には英語が必須となります。2020年(現高校1年生)以降は、英検やトフルなどの資格(スコア)も必要になってきます。大学付属の中学、高校でも、大学に上がるには一定以上の資格(スコア)が必要となるとも言われています。それでは、どうしたら英語を苦手科目にせず、得意にすることができるでしょうか。

 

◆とにかく繰り返したくさん聞く!

英語は日本人にとって、まるで違う言語なので難しいのも当然です。いきなり勉強として英語を学習すると苦手意識を持つ子どもが少なくありません。なかには嫌悪感すら抱き、アルファベットを見ただけでアレルギー反応を見せる子どももいます。そうならないためには、なるべく早いうちから英語に慣れさせることが肝心です。

やさしくて楽しい英語のDVDなど、お子さまが興味・関心をもてそうな内容のものを繰り返し流すのがいいですね。英語が分からなくても楽しんで聞き流しているうちに自然と耳が英語に慣れて、苦手意識がなくなります。また、かんたんな英語の絵本などもいいでしょう。画像で見て、耳で聞いたものを文字として読むことで体系化できます。そうして英語脳を育てていくことが大切です。

 

◆プロの助けを借りる

自宅で親御さまがいっしょに楽しんでたくさんの英語にふれることが理想ですが、忙しくてなかなか時間がとれないというご家庭も多いかと思います。また英語が苦手なので、できればプロに任せたいと思われる方もいらっしゃるでしょう。そういう場合は無理をせず、英会話スクールや英語塾、家庭教師などにお願いするのもいいでしょう。英検対策をしている塾もありますし、個人のレベルに合わせて資格試験対策など個別に対応できる家庭教師などもおすすめです。まずはいろいろ無料体験をしてみることをおすすめします。

 

 

教師の質に自信!英検にも強いプロ家庭教師

無料体験授業はコチラ

 

 

  • 保護者説明会
  • 無料体験授業

管理栄養士
浅田ゆうき先生

先生の写真
先生のプロフィール