【最新版】神戸女学院中学部合格への道!2021年入試からみる2022年の対策

  • 2021.04.30
  • 受験情報

 

 

 

2021年の中学入試から、今回は兵庫県の女子中学校最難関の神戸女学院中学部について振り返ります。今年度の受験データを細かく分析各科目の傾向やポイント、2022年の受験対策等について徹底解説いたします!

 

CONTENTS:

1.神戸女学院入試の特徴

2.2021年度の入試データ

3.大手塾別合格者数

4.2021年度入試結果

5.2021年度入試からみる科目別の傾向と対策

6.まとめ~神戸女学院合格への道~

 

 

1.神戸女学院入試の特徴

 

神戸女学院中学部の入試は2日間入試で、まず統一入試日初日(土曜日)に国語・算数・理科・社会の4教科学科試験、1日間をおいた3日目(月曜日)体育の実技試験がある特徴的な入試となっています。

 

基本的に統一入試日は土曜日ですが、神戸女学院がキリスト教主義の学校で日曜日に行事ごとを避けることから、2日目の試験は日曜日をはさんで月曜日となっています。

従って日曜日に、西大和、須磨学園、高槻、神戸海星などを併願校にした生徒が多かったと思われます。

 

今年は同じ兵庫県の女子校である神戸海星女子学院中が3科・4科の選択制の入試となったため、県下で4科受験を必須としているのは神戸女学院のみとなりました。

 

 

2.2021年度の入試データ

(前年比)

募集人員

志願者数

受験者数

合格者数

実質倍率

135

272(+32)

265(+25)

154(+1)

1.72(+0.15)

 

 

神戸女学院の実質倍率は例年1.5倍強くらいで、最難関校の中ではさほど高くない倍率ですが、試験内容は最高難度で押しも押されぬ女子最難関の人気校ですので、毎年安定した受験者数を保っています。

 

そのような中、今年度の受験者数はここ数年では最も多い265名で実質倍率1.72倍と約10年ぶりに1.7倍を上回りました。昨年に比べて受験者数も25名を増えました。

 

 

3.大手塾別合格者数

 

関西大手進学塾の神戸女学院中学部合格者数は多い順に下記の通りでした。

(前年比)<人>

浜学園

希学園

日能研

馬渕教室

52(+7)

33(+5)

32(-2)

18(+2)

SAPIX

進学館

能開センター

第一ゼミナール

10(+2)

9(-6)

2(+2)

2(0)

 

今年も浜学園が他塾を離して最も多く、昨年と比べても7名増えました。昨年2番手だった日能研が2名減らして今年は3番手、その代わりに昨年から5名増やした希学園が2番手となりました。昨年大きく合格者を増やした進学館でしたが、今年は一昨年レベルに戻りました。

 

 

4.2021年度入試結果

 

神戸女学院中学部の2021年の入試結果は下記の通りです。

 

 

満点

合格最高点

合格最低点

4  科 (学 科)

460

386点(+11)

286点(+37)

体  育 (実 技)

・バスケットボール(5号ボール)のシュート(20秒間)
・縄とび[二重とび](20秒間)
・マット運動[後転]
・ハンドボール投げ

 

 

神戸女学院の試験時間と配点は、1日目の午前が国語と算数で各50分120点、午後に理科と社会で各45分100点です。2日目の体育実技は20点の計460点満点調査書で判定します。今年も例年通りでした。

 

今年度の難易度は、教科全体を見てここ数年から10年くらいさかのぼっても、最も易しい試験であったと思われます。

 

神戸女学院は毎年、受験者平均点や合格者平均点などは公表していませんので実際はわかりませんが、唯一公表されている合格者最低点については昨年の249点から今年は286点と大きく上がっていることからも、今年の易しさがわかるかと思います。

 

 

5.2021年度入試からみる科目別の傾向と対策

 

今年度の神戸女学院中学部入試を参考に、教科ごとの傾向と対策をご紹介します!

 

 

◆国語

 

 

 

 

・難易度

神戸女学院の国語入試は女子最難関校だけあり、国語の試験は毎年最高難度です。今年はコロナ禍の影響もあってか、他教科を含め全体的にやや易化しました。来年は難化するものと予測されます。

 

・出題構成

問題構成は例年大問3題構成で、大問1と大問2で文学的文章と説明的文章の読解問題。大問3は年によって異なり、昨年は文法問題でしたが、今年は詩が出題されました。

 

大問1と大問2の小問で漢字の書き取りや語句の意味など知識問題もちりばめられています。記述は字数指定のあるものもないものも出題されます。合計すると多くの字数を書かされることになります。

 

・合否のポイント

大問3で詩が出題されたのはここ10年で3回目。今年はそれほどでもなかったのですが、神戸女学院の長文読解は文章量のボリュームが多く、小学生には難しい内容が頻出されます。

 

記述解答も多いため、50分という試験時間との勝負にもなります。記述解答は部分点がもらえますので、満点は難しくても空欄にはしないことが大事です。しっかりと部分点がもらえる記述を練習しておきましょう。

 

神戸女学院を志望するのであれば、日ごろから難度の高い文章に触れ、高い国語力を身につけることが必須です。

 

 

◆算数

 

 

 

 

・難易度

神戸女学院の2021年算数入試は、たいへん易しい試験でした。一昨年大変難しい試験で昨年は反動でやや易化しました。今年はさらに易しい試験となりました。

 

・出題構成、頻出単元

問題構成も大問6題小問数14問はここ数年同数。例年出題の多い不定方程式を利用する問題や複雑な立体図形の体積や表面積を求める出題も今年はありませんでした。来年度の入試はこの単元への警戒が必要です。

 

神戸女学院受験生であれば、今年に関しては大問6題のうち5題までスムーズに解き進めることができたのではないでしょうか。大問1は数の性質の問題でケアレスミスのできない問題。大問2の通過算、大問3の食塩水の問題、大問4のニュートン算も一度は見たことのあるようなオーソドックスな問題でした。大問5の出来不出来が点差になったものと思われます。

 

・合否のポイント

今年は大問6の平面図形の問題がやや難問で、小問1だけ解いて小問2は捨て問にしてもよかったかもしれません。来年度入試はほぼ間違いなく今年度入試よりは難化しますので、しっかりとした準備が必要です。

 

問題数はさほど多くないため、一問あたりの配点が大きくスピードと同時に正確性が重要になります。すべての算数問題の基本である計算力は必須ですから、速く正確にできるよう毎日練習しましょう。複雑なものでも計算の工夫が自然にできるようにしておきたいところです。

 

最難関校で特に大きく差のつく算数は、小さなケアレスミスが命取りになりかねません。下記の2020年3月11日に掲載しました当ブログの「3.算数でよくあるケアレスミスとその対処法」でご紹介していますのでご参照ください。

        ↓↓

『得点アップにつながる答案用紙の書き方!ケアレスミスをしやすいタイプと対処法

 

 

◆理科

 

 

 

 

・難易度

神戸女学院の2021年理科入試は、算数と同様にここ数年で見ても易しい試験でした。受験者平均点や合格者平均点は公表されていませんが、かなりハイスコアでの勝負になったと思われます。

 

・出題構成

近年大問8題小問40問前後でしたが、今年は大問6題小問42問とやや形式が変わりました。また、その6題も化学・生物・地学の分野から各2題の出題で、今年は物理の分野からの出題がありませんでした。

 

小問数は増えましたが、今年の難度であれば時間が足りなくなるようなこともなかったと思われます。

 

・合否のポイント

来年度受験に向けては、今年の易しさは特別だと考え、しっかりと過去問・難問対策をしておきましょう。

 

神戸女学院は作図・記述は頻出ですので、作図や記述に対応するトレーニングは必須です。今年は正誤問題で誤ったものを選ぶ選択問題が出題されました。問題自体は難しくなかったので、問題文の読み間違いに注意が必要でした。

化学の計算問題も頻出ですので、得点できるようにしっかり練習しておきましょう。

 

 

◆社会

 

 

 

 

・難易度

神戸女学院の2021年社会入試は、他教科と同様、やや易化しました。特に歴史は極端な難問が抑えられて標準的なレベルになっていました。

 

・出題構成

今年も歴史・地理・公民の3分野からの出題で、大問5題のうち歴史と地理の分野が各2題と公民が1題も例年通りでしたが、今年は小問数が昨年の78問から86問にまで増加しています。

昨年は特に歴史に重きを置かれた試験内容でしたが、今年は地理と歴史が同程度で公民がやや少ない配分でした。

 

・合否のポイント

昨年までは文章記述がほとんど出題されませんでしたが、昨年1題、今年は2題出題されました。記述は増加傾向なので、今後も記述対策は必須です。用語の記述人名は漢字指定もあるので、言葉としてだけでなく書いて覚えるようにしましょう。

 

小問数と記述が増えている傾向にあるので、「捨て問」と「取るべき問題」の取捨選択を正確かつ迅速にできるよう、過去問などでしっかりトレーニングしておきましょう。

 

 

6.まとめ~神戸女学院合格への道~

 

 

 

 

今年の中学受験は新型コロナウイルスの影響を大きく受けた前代未聞の入試となりました。

来年2022年の受験がどうなるかは誰にも予測できませんが、通常通り行われるものとして今から準備していきましょう。

 

関西最古のミッションスクールとして名高い神戸女学院。社会に必要とされる女性のリーダーを育成する使命を担い、オールイングリッシュの英語授業など特色ある英語教育や、制服も無く生徒主体の自由な校風などで人気がある名門校です。

 

小学生が自分1人だけで最難関中学の受験に取り組むのはたいへんだと思いますから、親御さまもぜひいっしょにサポートしてあげてください。どう対策していけばいいか不安に感じたら、志望校に特化したアドバイスができる受験のプロに早めに相談することをおすすめいたします。

 

 

 

 

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浅田ゆうき先生

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