受験直前!意外と気づかない親の役目とは?受験生が親に望むことと逆効果な親の言動。

  • 2021.12.01
  • 受験情報

 

 

本格的な受験シーズンを迎え、意外と気づいていない親の役目と逆効果な言動受験生が親に望むこと、また中学受験の最終算数入試対策として、「受験年」についてのワンポイントアドバイス等をご紹介します!

 

CONTENTS:

1.ライバルに勝つために今できること

2.見逃していませんか?受験生のSOSサイン!

3.気づきにくい親の逆効果な言動~あなたのタイプは?

4.親の役割とは?受験生が親にしてもらいたいこと第1位!

5.受験生の親の仕事はスケジュール管理!

6.親が子どもを合格へと導く最良の方法

7.【特別付録】中学算数入試直前「2022」対策!

 

1.ライバルに勝つために今できること

いよいよ12月。年が明ければ受験がスタートします。近畿の中学入学試験の統一日は年明け早々の1月15日(土)ですが、前受け(お試し)受験をするお子さまであれば、岡山県や四国の中学など地域によって年内にも受験がスタートします。

 

もうここまで来たら、腹をくくり、自信をもって自分の力を発揮することに尽きます。たとえライバルに今の成績では負けていたとしても、そのライバルが70%程度の力しか発揮することができず、自身が100%の力を出せれば勝てるかもしれません。入試というのは独特な雰囲気の中での一発勝負ですから、そのような逆転劇がよく起きます。

 

口で言うのは簡単ですが、本番当日で100%の力を出すにはどうしたらいいでしょうか。

当日はもちろん、今から「プレッシャー」や「不安」などを極力取り除くことができれば、実力を発揮しやすいと言えます。それでは、「プレッシャー」や「不安」に押しつぶされているようなお子さまとはどのような状態なのでしょうか。

 

2.見逃していませんか?受験生のSOSサイン!

 

 

 

なかなか当事者はわかりにくいのかもしれませんが、お子さまがプレッシャーを感じているご家庭というのは、周囲から見ても暗く、息が詰まるような雰囲気が漂っています。

 

まずはお子さまの状態をチェックしてみましょう。以下の項目にお子さまが当てはまると思うものにチェックを入れてください。

以前と比べて

□ 笑顔が少なくなった

□ 口数が減った

□ 食欲がない、または食べ過ぎる

□ よく眠れていない

□ 朝なかなか起きられない

□ イライラして怒りっぽい

□ 元気がない

□ スマホが手放せない

□ そわそわして落ち着きがない

□ 勉強に身が入らない

□ 明らかに様子がおかしい

□ 理由もなく涙を流す

□ 「死にたい」と言う

 

上記の項目のチェックが多ければ多いほど、お子さまが追い詰められている(受験うつ)の可能性が高くなります。これらはある意味お子さまの親御さまへ対するSOSのサインでもあります。

 

親御さまにとっては良かれと思ってやっていることが実は逆効果ということが多々あります。知らず知らずのうちにお子さまを追い詰めてしまっていないでしょうか

 

3.気づきにくい親の逆効果な言動~あなたのタイプは?

 

 

 

ここで受験直前期の子どもを持つ親御さまによくある3タイプをご紹介します。これらいずれかのタイプに当てはまっていないでしょうか。または全部当てはまるという親御さまもいらっしゃるかもしれません。

 

● 受験生の機嫌を損ねないように気を遣う【気配りタイプ】

● 受験生のお尻を叩いて動かす【先導タイプ】

● 受験生を励まして応援する【声援タイプ】

 

上記3タイプはいずれも受験生の親として、良かれと当たり前のようにやっていることで自然なことでもありますが、実はいずれも逆効果な言動になりやすいので要注意です。

理想は次のタイプです。

↓↓

● 受験生の前でもいつもと何も変わらない【平常タイプ】

 

それでは、いったい何が逆効果でどうすればいいのでしょうか。

 

【気配りタイプ】

親御さまからするとプレッシャーを与えないように気を遣っているつもりが、腫れ物に触るようになってしまっているということはないでしょうか。普段なら怒るようなわがままを「受験生なのだからしょうがないわね」とひきつった笑顔を見せたり、弟がはしゃぐと「お兄ちゃん(お姉ちゃん)は受験でたいへんなのだから静かにしてあげなさい」と、受験生を完全に特別扱いしてしまう行為。これはまったく逆効果です。

 

今が「特別な時」、「何か大変なすごい時」と思わせ、ますます緊張感が増してプレッシャーを感じ、ストレスになるだけですので避けましょう。

 

【先導タイプ】

当の本人である受験生が飄々としているのに、親御さま(特にお母さま)が感情的に「なんであとちょっとなのにやらないのっ!」「いい加減にしなさい!」などと大声を出して怒鳴ったり、ひどい時には泣き出したりするようなご家庭もあります。

 

親としては受験前の子どもの理想像というようなものがあり、現実と理想との乖離で腹立たしくなりますが、受験生であるお子さまは塾などで受験について耳にタコができるほど聞かされているので、見た目以上にしっかりと理解しています。それに加えて家に帰っても同等またはそれ以上のことを言われると、心の落ち着くところがなくなります

 

【声援タイプ】

最も多くありがちなのが「声援タイプ」です。必要以上に「がんばってね」や「絶対だいじょうぶだよ」と煽ってしまっていないでしょうか。「がんばれ」と応援して何が悪いのと思われるかもしれませんが、親御さまががんばって欲しいという気持ちを日々何度も「がんばれ」「がんばれ」とシャワーのように浴びせられるのは、本人にとってとてもしんどいものです。

 

「がんばらないといけいない」「がんばらねば」というプレッシャーがどんどん膨れ上がってしまうのでおすすめできません。声かけしたいときは声援というより「よくがんばっているね」と今のがんばりを認めてあげるような声かけにしましょう。

 

以上、どのタイプも子どものためを思っての親心のはずが、知らず知らずのうちに子どもにストレスを与え、それが受験のプレッシャーや不安につながってしまう可能性があるのです。

 

子どもは敏感です。受験期直前に親の方が力んでしまい、いつもと違う態度をとるとすぐに察知します。親が良かれと思っていても、そのいつもとの違いにストレスを感じるかもしれません。よく言われているのが、「いつも通り」、平常のままでいることです。なかなか難しいかもしれませんが、ぜひ【平常タイプ】を心がけてみてくださいね。

 

4.親の役割とは?受験生が親にしてもらいたいこと第1位!

 

 

 

受験生がこの時期に親に求めること、その第1位は、

 

体調管理」です。

 

入試直前期の受験生の精神状態はとてもナーバスで不安定です。もう時間がないことも、実力を出し切るしかないことも誰よりも本人が一番わかっています。そこを親にガミガミ言われると精神的にまいってしまいます。この期に及んで勉強のことを言われても、どうにもなりません

 

バランスのよい食事など栄養面の管理から、風邪などをひかないように温度、湿度の管理、手洗い、マスク着用などの感染症対策、早寝早起きなど生活リズム管理睡眠時間の確保など、うるさく命令するのではなく、笑顔でさりげなくサポートするようにしてください。

 

受験生にとっては口であれこれ言われるよりも、さりげなくサポートしてもらえる方がどれだけありがたく、心強いかしれません

 

5.受験生の親の仕事はスケジュール管理!

 

 

 

受験生の親の役目として、体調管理と並んで大事なことが、

 

スケジュール管理」です。

 

受験するには出願や受験料の振り込み、入学手続きなどやるべきことがたくさんあります。受験申し込みから合格後のことまでスケジュール一切合切の管理も親御さまの仕事です。特に中学受験においては、スケジュール管理はすべて親御さまの役目となります。

 

もちろん、大学受験では受験生本人がやるべきこともたくさんありますが、複数校受験する場合にはいつまでに何をするというスケジュール管理くらいは親御さまが手伝ってあげてもいいでしょう。

 

受験生には極力勉強に専念してもらい、他の事務的作業は親御さまがしてあげましょう。この時期の受験生に余計な精神的負担をかけないためにも、ぜひ余裕をもって管理してあげてください。

 

具体的な管理は次の通りです。

 

【受験前のチェック事項】

・出願書類の取り寄せ

・出願申し込み

・受験料の振り込み

・当日の公共交通機関の確認(ルートや時刻など)

・最寄り駅から会場までのアクセスの確認

・同日2校目がある場合の時間・ルート等確認

 

※毎年出願申込がギリギリになって焦る親御さまがいらっしゃいます。最近はWeb出願が主流になっているので、出願締め切り日にPCでササッと済ませばいいとお考えかもしれません。

 

しかし、その時間に出願者が殺到してPC画面が固まってしまったり、慣れないパソコン操作に思った以上に手間取ったり、内容が子ども本人に聞かないとわからないことで、帰ってくる時間が遅くて間に合わないなど、想定外のことがいろいろと起こります。

 

出願日は一日ではありません。期間がありますので、万一のことも考えてなるべく早く出願しましょう。親御さまがギリギリに出願しようとして家で慌てていると、それを見ているお子さまにもその雰囲気が伝染します。それが無駄なプレッシャーとなってしまいます。この時期に不安やプレッシャーは禁物ですので、くれぐれもご注意ください。

 

また、第一志望校だけでなく、併願校など複数校受験する場合、情報がごちゃごちゃになりがちです。以前に当セミナーのFacebookでもご紹介しましたが、出願はいつまでで入学手続きはどこまで待ってくれるのか、いわゆる「捨て金」が必要なのか、すぐわかるように最低限以下の項目を表などにして一覧にし、親御さまの目につくところに貼っておくことをおすすめします。

 

・受験日

・受験校名

・出願期間

・合格発表日時

・入学手続き期間

 

この他に、合格発表後には合格者招集日や制服採寸日など、必ず何らかの日程が組まれています。入学金の振り込み忘れや招集日に無断で欠席するようなことがあれば、合格していても入学の意志なしと見なされる可能性もあります。最後の最後まで気をつけてあげてくださいね。

 

6.親が子どもを合格へと導く最良の方法

 

 

 

入試直前期ではありますが、塾によっては細かい最終確認テストのようなものを行っています。その成績で一喜一憂し、ネガティブなことを言うのはもうやめましょう。もし、この時期になって勉強をしないとか、手を抜いているなどということがあれば注意する必要もあるかもしれませんが、この期に及んで成績についてあれこれ言うのは本人のモチベーションを下げるだけ。大きな喧嘩になりかねず、逆効果です。

 

ただでさえ受験生は、反抗期だったり思春期だったりと難しい年ごろです。何を言っても不機嫌で反抗的な返答をしてきたり、素っ気ない返事しかしなかったりするもの。いちいちそれに付き合う必要はありません。何か声かけをしたい場合は、「~しなさい」という命令口調ではなく、いつも応援していることや、いたわりの気持ちを伝えるように言葉を選ぶのがポイントです。

 

大事なことは、親は受験のプロではないということです。少なくともこの時期に親が受験や勉強面に関してできることはほとんどありません。勉強のやり方や内容などはプロに任せ、親は精神面や体調面でしっかりサポートしてあげてください。穏やかに心寄り添うサポーターに徹する方が断然うまくいきますよ。

 

親御さまもストレスがたまる時期ではありますが、できるだけやさしい笑顔で接してあげてください。

そして、最後はお子さまが安心して入学試験に臨めるよう、いつもの笑顔で受験会場へ送り出してあげて下さい。親御さまの変わらぬやさしい笑顔はどんな言葉よりも安心感につながり、お子さまの強い力となるはずです。これも入試当日、合格へ導くために親が子にしてあげられる大きな役目の一つです。

 

7.【特別付録】中学算数入試直前「2022」対策!

例年、中学受験の算数の入試で必ずどこか複数の学校で出される問題があります。それは受験年の西暦数字を使った問題です。

2021年度も灘中をはじめ甲陽学院中、東大寺学園中、洛南高附中など多くの学校で、「2021」という数字を用いた問題が出されました。

 

来春の中学入試でしたら、当然「2022」に関連する問題が出される可能性があります。例えば答えが2022」になる、あるいは分数の計算で通分すると分母が2022」になる、また文章題で「2022円」や「2022m」が出てくるなど、さまざまな「2022問題」が考えられます。

 

そこで一つ覚えておきましょう。

2022=2×3×337」 です。

2022約数は(1,2,3,6,337,674,1011,2022)の8つです。

 

計算の途中で337という中途半端な数字が出てきた時には、もしかしたら2022と関係があるかもと疑ってみるのもいいかもしれません。

 

ちなみに翌年の「2023」はよりやっかいな数字で、一見「素数」なのかと思いますが、

2023=7×17×17

となり、素数ではありません。

 

なかなか2023を見て7や17で割れるとはわかりづらいですよね。

2023約数は(1,7,17,119,289,2023)の6つです。

「2023」については、また来年のこの時期にここのブログでも取り上げたいと思います。

 

以上、受験直前期の親の役目、また算数の2022問題についてお話しさせていただきました。勉強面や受験に関するご相談、直前期のお悩みなどがありましたら、ぜひ受験のプロにご相談くださいね。精一杯サポートさせていただきます!

 

 

 

体調管理はしっかりと、

最後まで諦めず、いっしょに頑張りましょう!!

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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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