中学受験の前受け(お試し)受験は必要!?メリットとデメリット~関西圏人気前受け校7選!

  • 2025.09.18
  • 受験情報

 

 

 

 

前受け(お試し)受験とは?本当に前受け受験する必要があるの?前受け校にはどんな学校があるの?メリットデメリットは?前受け(お試し)受験について、さまざまな疑問にお答えいたします!

 

 

CONTENTS:

 

1.前受け(お試し)受験とは?

本命校受験のための予行練習

前受け(お試し)受験は必要?不必要?

 

2.前受け(お試し)受験のメリットと注意点

受験の予行練習

自信と安心感を得る

 

3.前受け(お試し)受験のデメリットと対処法

時間的制約の問題

健康面のリスク

 

4.関西圏中学受験、人気前受け校7選!

北嶺中学校(北海道)

函館ラ・サール中学校(北海道)

愛光中学校(愛媛県)

岡山中学校(岡山県)

岡山白陵中学校(岡山県)

海陽中等教育学校(愛知県)

片山学園中学校(富山県)

前受け(お試し)受験の準備は早めに!

 

5. まとめ~前受け(お試し)受験でやるべきこと・ダメなこと

塾が前受け(お試し)受験を熱心に勧める理由

前受け(お試し)受験でいちばん大事なこと・やってはいけないこと

 

 

1.前受け(お試し)受験とは?

 

 

 

 

本命校受験のための予行練習

 

前受け受験やお試し受験とは、都市部で行われる第一志望の中学受験に先立って、それより前に行われる地方入試を予行練習的に受験することをいいます。

 

近畿圏の統一受験日は1月、関東圏では2月ですが、中国・四国地方などの学校では12月から受験が始まる学校もあります。

 

本命校を受験する前に、本番受験の一種独特な緊張感雰囲気慣れることや、現時点での実力を測ることなどを目的としています。

 

あくまでお試しの練習的な受験なので、実際に合格しても入学を希望しないことがほとんどですが、中にはそのまま遠距離通学したり寮生活したりする生徒もいます。

 

 

前受け(お試し)受験は必要?不必要?

 

毎年、大手進学塾では当たり前のように受験生に前受け(お試し)受験をするように促し、実際に多くの合格実績を上げています。

 

ほとんどの受験生が合格しても入学するつもりのない学校を受験することは本当に必要なのでしょうか。

 

よく質問を受けるので、今回はそろそろ本格的に考えなくてはならない「前受け(お試し)受験」について詳しく説明していきます。

 

 

2.前受け(お試し)受験のメリットと注意点

 

 

 

 

前受け(お試し)受験のメリットとして、よく言われているのは主に次の2つです。

 

 

① 受験の予行練習

 

いちばんのメリットはやはり「志望校の本番入試に向け、試験の練習をする」ということでしょう。独特の緊張感に事前に慣れておくのはとてもいい経験です。

 

塾でも復習テストや確認テストをたくさん受けていますし、月に1度か2か月に1度は公開テストなどやや大きな試験も受けているとは思います。しかし、見知らぬライバルたちの中、少し厳しそうな試験監督に見守られながら、いつもとは違う環境で試験を受けるのと、塾の試験とは緊張感がまったく違います。

 

また、思った以上に寒かった(暑かった)や、途中でトイレに行きたくなったなど、想定外の出来事が起こることもあります。そういった普段とは違う環境で試験を受けることが重要で、とてもいい機会となります。

 

 

◆ここに注意!

本番受験の予行練習ということであれば、塾の仲間や友人と一緒に前受け受験をしに行くのは避けたほうがいいでしょう。いつもと違う雰囲気や緊張感に慣れる練習なので、友人と仲良くおしゃべりしながら受験しては意味がなくなってしまいます。注意しましょう。

 

 

② 自信と安心感を得る

 

もう1つのメリットとしては、「本番前に合格を手にして自信をつけ、安心感を得る」ことです。たとえ合格しても入学することのない学校であっても、やはり合格を勝ち取ったという事実が本人にとっての大きな自信と安心につながります。

 

万が一本命の志望校に合格できなかったとしても、入学する中学校の選択肢が公立の中学だけでなく、前受け校を選ぶこともできるということもまた安心材料になります。

 

 

◆ここに注意!

いくら安心感を得るためとはいえ、あまりにも自分の学力から大きく下回る学校に合格しても、さほど自信にならないでしょう。だからといって合格できるかどうか半々くらいの学校を受験して、不合格となった場合には自信を失う可能性もあります。

 

同じ塾仲間の多くが合格している場合の不合格であればなおさらです。本人の性格にもよりますが、やはり不合格という結果に、保護者が思っている以上に本人はショックを受け、モチベーションが下がってしまうことが多いようです。

 

これは毎年中学受験で見られる光景ですが、前受け受験で合格できず自信をなくし、急に志望校を変更して、今まで取り組んでもいなかった新しい学校の過去問に慌ててバタバタと着手しようとする受験生がいます。往々にしていい結果にならないことはいうまでもありません。

 

そのため、塾としても第1志望校と同レベルの難関校と、確実に合格できる安全校2校を前受け受験として受けるように勧めてくることもあります。合格しても進学する予定もない学校を2校も受験することに抵抗もあると思いますが、本人の意志や性格も考慮し、前受け校についてはご家庭でよく話し合って決めるのがいいでしょう。

 

 

3.前受け(お試し)受験のデメリットと対処法

 

 

 

 

前受け(お試し)受験のデメリットとして、よく言われていることは主に次の2つです。

 

 

① 時間的制約の問題

 

前受け受験をすると、そのために貴重な勉強時間が割かれることになります。本番受験まで残り時間が少なくなっている中、進学する予定もない学校のために、それなりの時間を費やさなければなりません。

 

その間も同じ本命校をねらうライバルたちは、必死に志望校対策をがんばっているかもしれません。前受け校によっては宿泊する場合もあり、さらに志望校対策の時間が割かれてしまいます。本命校に向けての大事な勉強時間が制限されるので、その時間がもったいないと考える人もいます。

 

 

◆ここがポイント!

もしも本人が本命校の勉強ができなくて不安に感じるようなら、1日~2日くらい志望校対策ができなくても何も変わらないこと、また前受け校のための勉強や受験が本命校受験にまったくプラスにならないわけでもないことを伝えて安心させてあげましょう。

 

 

② 健康面のリスク

 

基本的に前受け校は遠方であることが多いため、移動に時間もかかりますし、公共交通機関や入試には不特定多数の人が集まります。ただでさえ受験で疲れるのに、長い移動や慣れない土地での寒さや室内との寒暖差などで、体調を崩しやすくなります。

 

風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス、ノロウイルスなど、どこで何のウイルスに感染するかわかりません。合格しても進学するつもりのない学校を受験して、ウイルスに感染し、本命校の入試に影響を及ぼすことになったら泣くに泣けません。

 

 

◆ここがポイント!

前受け受験する場合は、手洗いやうがい、バランスの良い食事、良質な睡眠など日ごろの感染症対策の徹底に加えて、試験会場ではマスク脱ぎ着しやすい服装など、細かいところまで気をつけて万全な体制で臨むようにしましょう。

 

 

4.関西圏中学受験、人気前受け校7選!

 

 

 

 

実際に関西圏の中学受験生がよく前受けとして受験している学校7校をご紹介します。

 

※以下の情報は変更になる場合もありますので、受験をお考えの際は必ず各学校の公式ホームページで詳細を確認するようにしてください。

 

 

北嶺中学校(北海道)

 

 

 

画像:Wikipediaより

試験日

令和8年1月8日(木)

出願期間

令和7年11月21日(金) 0:00~12月23日(火) 23:59

試験会場

北海道・仙台・東京・名古屋・大阪

募集定員

男子120名(寮コース定員 60名)

※ほとんどが寮コースで受験し、北海道以外の寮コース定員は40名。

受験形式

国語(60分)120点, 算数(60分)120点,

理科(40分)80点, 社会(40分)80点

※出願時に4科か3科(国算理)を選択し、3科受験の場合は1.25倍して400点満点に換算して判定。

公式HP

  https://www.kibou.ac.jp/hokurei/

 

 

 

函館ラ・サール中学校(北海道)

 

 

 

画像:Wikipediaより

 

 

1次入試

2次入試

試験日

令和8年1月8日(木)

令和8年2月3日(火)

出願期間

令和7年12月1日(月)

12月23日(火)

令和8年1月15日(木)

1月31日(土)

試験会場

函館・札幌・東京・大阪・名古屋

函館・東京・大阪・名古屋

募集定員

男子80名

受験形式

国語(60分)100点, 算数(60分)100点,

理科(40分)50点, 社会(40分)50点

※出願時に4科か3科(国算理または国算社)を選択。4科の場合は国算理社の合計点、国算理の合計点×6/5、国算社の合計点×6/5の3パターンのうち最も高い得点が評価点となる。国算理の3科受験の場合は合計点×6/5、国算社の3科受験の場合も合計点の6/5が評価点となる。

※出願時に4科か3科(国算理または国算社)か2科(国算)を選択。4科の場合は国算理社の合計点、国算理の合計点×6/5、国算社の合計点×6/5、国算の合計点×3/2の4パターンのうち最も高い得点が評価点となる。国算理の3科受験の場合は3科合計点×6/5、国算の合計点×3/2のうち高い得点が評価点となり、国算社の3科受験の場合は3科合計点×6/5、国算の合計点×3/2のうち高い得点が評価点となります。2科受験の場合は合計点×3/2が評価点となる。

公式HP

  https://www.h-lasalle.ed.jp/

 

 

 

愛光中学校(愛媛県)

 

 

 

画像:Wikipediaより

試験日

令和8年1月9日(金)

出願期間

令和7年12月1日(月)~12月12日(金)

試験会場

愛媛・東京・大阪・福岡

募集定員

男女200名

受験形式

国語(60分)120点, 算数(60分)120点,

理科(40分)80点, 社会(40分)80点

※出願時に4科か3科(国算理)を選択し、4科の場合は4科合計点か国算理の合計点×5/4のうち高得点の方を評価点とし、3科の場合は合計点×5/4が評価点となる。

公式HP

  https://www.aiko.ed.jp/index.php

 

 

 

岡山中学校(岡山県)

 

 

 

画像:Wikipediaより

試験日

令和7年12月20日(土)

出願期間

令和7年11月22日(土) ~12月12日(金)

試験会場

岡山・高松・姫路・神戸・大阪

募集定員

男女135名(東大・国立医学部コース20名/難関大コース 115名)

受験形式

国語(60分)100点, 算数(60分)100点,

理科(40分)50点, 社会(40分)50点

※出願時に4科か3科(国算理)を選択し、4科受験の場合は国語と算数と理科か社会のうち高得点の方の点数を加え250点満点で判定。

公式HP

  https://www.okayama-h.ed.jp/new/

 

 

 

岡山白陵中学校(岡山県)

 

 

 

画像:Wikipediaより

試験日

令和8年1月5日(月)

出願期間

令和7年12月8日(月) ~12月15日(月)

試験会場

岡山白陵中学校

募集定員

男女160名

受験形式

国語(50分)100点, 算数(50分)100点,

理科(40分)80点, 社会(40分)80点

※出願時に4科か3科(国算理)を選択し、4科の場合は4科合計点か国算理の合計点×9/7か国算社の合計点×9/7の3パターンのうち最も高得点が評価点となり、3科の場合は合計点×9/7が評価点となる。

公式HP

  https://www.okahaku.ed.jp/

 

 

 

海陽中等教育学校(愛知県)

 

 

 

画像:Wikipediaより

 

特別給費生入試

入試I

入試II

試験日

令和7年

12月13日(土)

令和7年

12月20日(土)

令和8年

1月6日(火)

出願締切

令和7年

12月10日(水)15:00

令和7年

12月17日(水)15:00

令和8年

1月3日(土)15:00

試験会場

東京・横浜・本校蒲郡・名古屋・大阪・神戸

募集定員

男子約20名

男子約60名

男子約40名

受験形式

国語(60分)100点, 算数(60分)100点,

理科(40分)50点, 社会(40分)50点

※出願時に4科か3科(国算理)を選択し、4科の場合は4科合計点か国算理の合計点×1.2のうち高得点の方が評価点となり、3科の場合は合計点×1.2が評価点となる。入試Ⅱでは国算2教科+面接という2科受験も可。

公式HP

  https://www.kaiyo.ac.jp/

 

 

 

 

片山学園中学校(富山県)

 

 

 

画像:Wikipediaより

試験日

令和8年1月7日(水)

出願期間

令和7年12月1日(月)9:00 ~12月30日(火)20:00

試験会場

東京・名古屋・大阪

募集定員

男女80名

受験形式

国語(50分)50点, 算数(50分)50点,

理科(40分)50点, 社会(40分)50点

※出願時に4科か3科(国算理)を選択。

公式HP

  https://www.katayamagakuen.jp/

 

 

前受け(お試し)受験の準備は早めに!

 

関西圏の中学受験で人気の高い前受け校7選をご紹介しました。関西で灘など最難関校を志望する受験生ならば、海陽中の特別給費北嶺の特待選抜を前受けすることが多いようです。

 

難関校受験生の前受けは、愛光中や北嶺中、函館ラ・サール、岡山中の東大・国立医学部コースが多く、難関~中堅校受験生であれば、岡山中、岡山白陵中、片山学園中などを受験することが多い傾向にあります。

 

上記表をご覧いただければわかると思いますが、前受け校の出願受付け・締め切りはあっという間です。悩んでいる間に出願を締め切ってしまったということのないよう、早め早めに準備しておきましょう。

 

 

5. まとめ~前受け(お試し)受験でやるべきこと・ダメなこと

 

 

 

 

塾が前受け(お試し)受験を熱心に勧める理由

 

前述したように、あっという間に前受け校の出願時期となります。塾などでも前受け受験についてさかんに案内をされることでしょう。近年では前受け受験をすることが当たり前のようになっていますが、何も考えずにそのままに前受け受験をすることは避けましょう

 

進学塾としては合格実績が欲しいこともあり、執拗に前受け受験を勧めてくると思いますが、前受け受験は絶対に受けなければいけないものではありません。前受け受験にはメリットもありますがデメリットもあります。それをきちんと理解した上で、家族でよく話し合って決めましょう。

 

 

前受け(お試し)受験でいちばん大事なこと・やってはいけないこと

 

今回は前受け受験についていろいろご紹介しましたが、いちばん大事なのは前受け受験のメリットとデメリットを十分吟味した上で、本人にとって何がいちばんいいのかをよく考えて決めることです。

 

逆に一番してはいけないことは、何となく流れに任せ、周りの雰囲気に合わせて塾などに言われるがままに前受け受験してしまうこと。前受け受験したことで却って本命受験に悪影響を及ぼすような本末転倒の結果にならないよう注意してください。

 

子どもにとって大切な中学・高校生活を左右する可能性が高い中学受験です。後で悔いが残らないよう、家族でよく話し合って決めましょう。

 

前受け(お試し)受験について、「やはり不安」、「本当に必要かどうかわからない」「どこを受験したらいいのか悩んでしまう」など、何かしらお悩みがあるようでしたら、ぜひ一度受験のプロ家庭教師にご相談ください。いっしょに最良の前受け校対策をしていきましょう!

 

 

 

 

 

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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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