
中学受験を考える小学3、4、5年生にとって、冬はいい家庭教師に巡り会えるチャンスです。なぜ冬なのか、いい家庭教師とはどのような講師なのか、よくある家庭教師に関する質問にすべてお答えします!
CONTENTS:
■Q7.塾の上に家庭教師もというのは本人の負担が大きくなりませんか?
1.家庭教師を始めるなら冬がチャンス!

関西圏の中学受験、いよいよスタート!
年が明けるといよいよ関西圏の中学受験が始まります。地方によっては12月からスタートするという地域もあるでしょう。
それに伴い、進学塾などでは2月から新学年がスタートします。毎年のことですが、この学年が上がる段階で、苦手科目など塾のフォローとして家庭教師を始めるご家庭が増えます。
この時期に家庭教師を選ぶのは、学年の節目という以外にも大きなメリットがあります。難関校指導経験豊富な人気講師など、受験生にとって最適な家庭教師を選べるチャンスでもあるのです。
今が中学受験の最良講師を選べる理由
家庭教師は塾講師と違い、基本的に受験が終わると同時にその生徒の指導も終了となります。小6の受験生を複数指導していた講師は、入試が終わるとスケジュールが一旦空白になります。
実績豊富な講師や人気講師は、ふだんなかなかスケジュールの空きがありませんが、この時期だけは時間の空きが出るので、選択肢がとても増えます。
現状の成績、志望校、通塾している塾名なども伝えることにより、最適な指導ができる講師と複数出会うことも可能で、その中から本当に相性のいい講師を探すこともできるでしょう。それができるのは今だけといってもいいでしょう。
また、新学年に変わり通塾曜日や時間帯が変わることになっても、今のこの時期であれば、家庭教師にも時間的余裕があるので、曜日や時間帯の調整も融通が利きやすくなります。これが「学年が上がって春から」などと思っていると、なかなか厳しくなるので、今のうちに無料の体験授業だけでも受けておくことをおすすめします。
2. 最良の家庭教師とはどのような講師?

我が子にとっていい先生とは?最良の講師3つの条件
いい家庭教師の先生とはどのような講師でしょうか。有名大学出身の先生でしょうか。最難関中学合格実績のある先生でしょうか。それだけでその子どもにとっていい先生かどうかはわかりません。最良の講師とは、次の3つの要件を兼ね備え、かつその子どもとの相性のいい講師です。
①中学受験について熟知している
よく聞く話として「家庭教師の先生は一流国立大学の現役生で、いい先生ではあるのですが、子どもの成績が却って下がってしまいました」という話です。よく聞くとその講師は、中学受験の経験がなく、公立高校から一流国立大学に合格した先生でした。
その先生に教わっていた算数の授業ノートを見せてもらうと、文字式こそ使ってはいないものの、解き方が方程式そのものでした。中学受験の算数は旅人算やつるかめ算のように和算で解くのが基本です。
中学受験経験のない先生は、「このやり方のほうがわかりやすくて早く解けるからいいよ」と良かれと方程式のやり方を勧めてしまいます。好意で言ってくれているのですが、中学受験では出てこない解き方なので、頭がパニックになるだけです。
確かに中学になって数学で方程式を習うと、小学校でやっていた「○○算なんて方程式を使えば簡単に解けたのに」と感じることは大いにあります。しかし、中学受験でその解き方はほとんど使わないので逆効果になります。講師は中学受験をよく知っている先生を選びましょう。
②通塾している塾について熟知している
中学受験のための有名進学塾は複数あり、中学受験を目指す受験生ならいずれかの塾に通塾しているでしょう。目的は同じ中学受験でも、それぞれ塾によって特徴があります。
猛スピードで進めていく塾もあれば、ゆっくり進めていく塾もあります。宿題がたくさん出る塾もあれば、そうでない塾もあります。個人フォローがしっかりしている塾や、家庭学習を重視する塾もあります。
そういった通塾している塾の特性を知った上で学習カリキュラムを組んだり、塾のフォローをしてくれたりする講師が最良の先生となるでしょう。決して塾と違う教え方をして子どもを混乱させるようなことのないよう、通塾している塾に強い先生を選ぶようにしましょう。
③志望校について熟知している
ゴールがどこにあるかわからないのに、ゴールまでの道筋を考えることはできないのと同じことです。せっかく家庭教師をつけるなら、志望校対策こそしっかりやってもらわなければ意味がありません。くれぐれも家庭教師は、受験する志望校を熟知する実績豊富な講師を選ぶようにしましょう。
3. 無料体験レッスンで確かめよう!

いい講師は人によって違う!
よく「〇〇先生はとてもいい先生だから絶対に〇〇先生にお願いしたほうがいい」などと聞いて、「どうしても〇〇先生にお願いしたい」と言われることがあります。しかし、「いい先生の基準」は人によって違います。
Aさんにとっていい先生が、Bさんにとってもいい先生なのかはわかりません。明るい先生と思う人もいれば、それをうるさいと感じる人もいます。落ち着いた先生を暗いと感じる人もいますし、褒め上手な先生を調子いいと悪く感じる人もいます。
話しやすくて明るい先生が、人によっては雑談が多くて困ると思ったり、テンポよく進めてくれると評価する人もいれば、速すぎてついていけないと低評価にしたりする人もいます。逆に教え方が丁寧だと思う人がいる一方で、進め方が遅いと感じる人もいます。
同じ先生でも、感じ方は人によってまったく異なりますから、こればかりは実際に体験して本人の感じ方や相性をよく見極める必要があります。
体験してみないと始まらない
先ほど最良の講師としての3つの条件をお伝えしましたが、その上でいちばん大事なのは、講師と生徒との相性です。どんなに条件の揃ったすばらしい先生でも、子どもとの相性が悪ければいい成果を出すことはできません。
まずは「体験授業」で実際にその講師の授業を受けて直に接してみて、その空気感のようなものを本人に感じてもらうことがいちばんです。家庭教師は1対1ですから、相性はとても大事です。相性とは単に話が合うということではなく、「教え方が合う、わかりやすい、質問しやすい、的確に答えてくれる」などを考慮して考えましょう。
家庭教師を考える際は、必ず実際にも授業を担当してくれる講師の「体験授業」を受けましょう。別の講師では意味がありません。体験授業の講師が実際の講師なのか、また交通費なども必ず事前に確認しておきましょう。
最終的に実際に授業を受けてみて、講評や今後のアドバイスなども聞いた上で、本人の意向を中心に総合的に判断して決めることをおすすめいたします。
4. 中学受験の家庭教師についてよくある質問Q&A

中学受験の家庭教師についてよくある質問をまるっとすべてお答えします!
■Q1.家庭教師をつけるメリットとは?

A. 家庭教師のメリットは、授業が1対1なので、個人1人ひとりのペースで授業を進めていけることにあります。
それまできちんと理解できていなかったことや曖昧にしていたことなども臆することなく質問できますし、わからない所はゆっくりと、得意分野はスピーディーに進めるなど、個人のペースに合わせて柔軟に対応できます。
さらに相性の良い講師ならば、たとえ週に1度2時間だけでもたいへん充実した授業になるでしょう。
■Q2.塾講師との違いは何ですか?

A. 塾講師は、基本的に生徒側から選ぶことはできません。6年生の算数ならA先生、国語はB先生というように決められています。その先生と相性が合わないからと、原則先生を変更することはできません。
子どもにとって先生というのはとても重要で、誰にでも経験があると思いますが、学生時代の先生によって苦手な教科が好きになって得意科目になったり、逆に好きな科目だったのに先生が嫌いで苦手科目になってしまったりということが実際にあります。
大袈裟のようですが、先生によって将来が大きく変わる可能性もあるのです。誰に指導してもらうかというのはそれくらい重要なことです。家庭教師なら先生の変更も可能ですし、相性のいい先生と出会える可能性がぐっと高まります。
■Q3.授業を見学してもいいですか?

A. 授業の見学はもちろん可能ですが、以下の点にご注意ください。
前述Q1でもお話しましたが、家庭教師のメリットは、子どもが誰にも気兼ねなくどんな質問でも講師にどんどん聞くことができることにあります。
塾などでは、質問をしようと思っても列に並んでなかなか順番が回って来なかったり、順番が回ってきても後ろに並んでいる生徒がいるので、本当に理解できるまでじっくりとは質問できなかったりということがよくあります。また、周囲の目を気にして初歩的な事を質問すると恥ずかしいと躊躇してしまうこともあります。
その点、家庭教師には本当に理解できるまでじっくりと何度でも同じ質問をすることができます。そこに親が毎回授業をじっと観察して、「今さらなんでそんな質問しているの」や「その質問、前もしていたじゃないか」などと口出しすると、塾での質問以上に親の顔色を気にして質問できなくなります。
ましてや質問だけではなく、後で親から何を言われるかわからないとびくびく萎縮して授業そのものに集中できなくなっては本末転倒です。
■Q4.リビングで授業してもらうことは可能ですか?

A. よく「いつもリビングで勉強しているので、授業もリビングでもいいですか?」や「やはりリビングよりも子ども部屋で勉強させたほうがいいですか」という質問を受けます。
結論からいうと、勉強場所はどちらでも構いません。リビングでの勉強に慣れているのならば、慣れているリビングでまったく問題ありません。ただし、リビングで指導を行う場合は、授業中にテレビをつけていたり家族が大声でおしゃべりをしたりといったことは、「気が散ってしまうので避けてください」とお願いしています。
また、前述のQ3でお伝えした通り、授業をじっと観察されていると思うと、子どもが気軽に質問できなかったり授業に集中できなかったりする場合もあるので、リビングで授業をする際には、親は家事などをしながら授業を聞いていないふりをして口出しはしないように心がけましょう。
■Q5.周囲に家庭教師をつけている人がいないのですが…

A. 周囲に「家庭教師をつけている」という話をあまり聞かないので、何か気が引けると感じてしまう人もいるようです。それはある意味当然のことで、「家庭教師をつけている」などとわざわざあまり公言するようなことでもなく、単純に耳に入ってきていないだけだからです。
実際は塾のフォローで家庭教師をつけているご家庭が多いのも事実で、とくに難関校以上をねらうのであれば、家庭教師や個別授業をつけていないほうがむしろ珍しいといっても過言ではありません。
■Q6.小4、小5で家庭教師なんてまだ早くないでしょうか?

A. 小6の受験生ならまだしも、「小4や小5で家庭教師を考えるのはまだ早い」「もう少し先でいい」と思われるかもしれません。もちろん、家庭教師はいつからでも始めることはできます。
しかし、冒頭で述べたように、いい講師と巡り会えるチャンスは限られています。家庭教師をつける可能性が少しでもあるのなら、「今後いつか」ではなく「まずは現状把握のためにも今」と考え、体験授業を受けたほうがいいでしょう。
とりあえず始めみて、必要がないと思えば止めてもいいですし、逆にもっと増やしたほうがいいと思えば、その時に判断したらいいと思います。まずはいい先生に巡り会いやすい受験期に体験してみることをおすすめします。
■Q7.塾の上に家庭教師もというのは本人の負担が大きくなりませんか?

A. 塾に通っていて、さらに家庭教師もとなると、習い事が増えてたいへんになるようなイメージを持たれることが少なくありません。しかし、現在の学習にさらに家庭教師の学習をプラスするのではなく、塾でわからなかった箇所をそのままにせず、家庭教師によって解消していくので、逆にできない所がマイナスとなり、本人にとってラクになっていくイメージです。
5. まとめ~チャンスを逃さないために!

今回は中学受験を考えている現小3年生~5年生の子どもを持つご家庭に向け、なぜ冬に家庭教師を始めるのがいいか、また家庭教師の特性やメリットなど、中学受験の家庭教師について詳しくお伝えしました。
「中学受験なんてまだまだ先の話」などと思っていると、あっという間に月日が経ってしまいます。今この時期に一歩踏み出す人とそうでない人とでは、間違いなく数か月、1年後に差が出てきます。それぐらいこの冬の時期が、これから受験生になる人にとって実はとても大事になります。ぜひ体験だけでも試してみてくださいね。
最後に、古代ローマの修辞学者クインティリアヌスの名言をご紹介して終わります。
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「いつから始めようか、などと考えているときには、すでに遅れをとっている」
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今がチャンス!!
今なら優先的にお子さまに合った講師に
出会えるチャンスです❗



