
新小6年生にとって2月はいよいよ中学受験がスタートする大事な時期です。そこで、6年生になる前のスタートダッシュで差をつけるため、今しかできない4つのことをご紹介します。
CONTENTS:
1. 新小6年生としての心構え

早めのスタートダッシュを!
中学受験が一段落すると、進学塾などでは新年度がスタートします。新小6年生 (現在の小5年生)にとっては、いよいよ「受験生」と呼ばれる学年となり、来春の入試まで約50週となります。
しかし、まだ学校では小学5年生。受験生になったという実感もなかなかわかないものでしょう。入試はまだ先のこととのんびりしてしまいがちですが、「もう受験生になったのだ」と早めに高い意識を持つことが大事です。
6年生になる前で、まだ周囲が油断しているこの時期だからこそ、早めのスタートダッシュを切ることで、ライバルに差をつけるチャンスが生まれます。
6年生になる前にやっておくべき4つのこと
それではスタートダッシュで具体的に何をやったらいいのでしょうか。ここでは、ぜひ6年生になる前までにやっておきたい4つのことをご紹介します。
①入試分析会に参加する
②苦手科目・苦手単元の把握
③間違い直し・ノートの作成
④生活リズムの改善
次にそれぞれ詳しくみていきましょう。
2. 入試分析会に参加しよう

入試分析会とは
毎年お伝えしていますが、中学受験後のこれからの時期、多くの進学塾で中学受験生の保護者を対象にした「入試分析会」が開催されます。その塾に通塾していなくても参加できる場合がほとんどで、今年度の入試結果報告や合格者の声などを紹介する非常に有益な会です。
塾ごとに説明会の内容や各学校の入試分析法が異なるので、さまざまな角度から入試情報を知ることができ、たいへん参考になるため、ぜひ通塾している塾以外の分析会にも複数参加してみることをおすすめします。
分析会は、基本的に受験生の保護者が対象となっている場合が多いのですが、可能ならば親子で参加できると、より本人の受験生としての自覚が芽生え、モチベーションアップにもなるのでおすすめです。
先輩受験生の声や合格体験記
入試分析会では、合格実績や入試の分析だけでなく、受験生の声や入試当日の動画なども上映されたりします。最近はWEB上での合格発表が多くなりましたが、これまでのような講堂などに張り出されるタイプの合格発表の場面などでは、来場者がもらい泣きをするようなこともあり、受験生にとってもリアルに感じ心に深く刺さるでしょう。
同様に、先輩の合格体験記もいい刺激になります。たくさんの合格体験記を読むことで、「来年は自分が書くのかな」「どんな体験記になるんだろうな」などとワクワクし楽しみに思えれば、日々の学習の励みにもなるでしょう。
とくに自分の志望校に合格した先輩はヒーローのような存在です。憧れのヒーローが実在するのですから、受験に向けての大きなモチベーションとなります。これが受験という過酷な1年を乗り切るのにとても大切なのです。
3. 苦手科目・苦手単元の把握とやり直し
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苦手科目・苦手単元を書き出す
これまでただ漠然と塾に通っていただけだった人も、受験生となればそうはいきません。6年生になるまでに、自分にとって何が得意で、何が苦手なのかを把握しておくことがとても大事です。
まず現状の苦手科目、苦手分野を書き出してみましょう。塾では1人ひとりの理解度をいちいち気に留めてはくれません。「この単元はよくわからない」と思っていても、翌週には次の単元に入ってしまうので、そのままにしてしまうことがほとんどではないでしょうか。
そこで、6年生になる前のこの時期に「理科はいつも点数が悪いな」や「算数は図形の問題が苦手だ」、「国語の記述解答の点数が悪い」など、一度苦手なものを書き出してみるといいでしょう。まず自分は何が苦手なのかを知ることが大切です。
一度前に戻って基礎からやり直す
苦手科目や単元がわかったら、時間のある時に一度前の学年の教材に戻って基礎からやり直してみましょう。習った当時はよく理解できなかった単元であっても、数か月たって再度やってみると「そういうことだったのか」と案外理解できたりすることもあります。
それでもどうしても自分で理解できない場合は、塾の先生に聞いたり、その単元だけでも家庭教師など個別指導をお願いしたりするのも1つの手段です。
最も避けたいのは、「わからない所がわからない」ことです。まずは「わからない所を知る」ことから始めて「わからない所を1つずつ消していく」作業に入ります。それが難しいと感じるようなら、やはり個別に指導してもらうほうがいいでしょう。
夏休みになってからでは遅い!今こそ時間に余裕がある時

「苦手単元をやり直す」というと、「塾があるのに、前に戻ってやり直す時間なんてない」「せいぜい夏休みだ」などと思われるかもしれません。
しかし、これから受験生としての1年が始まり、時間はさらになくなっていきます。6年になる前の今はまだ時間があります。この作業が今のうちにできるかできないかで、受験間際になって間違いなく雲泥の差が出ます。
これから夏休みに入るまでの数か月で自分の弱点を見つけ、書き出し、そしてやり直しをする時間を作りましょう。夏休みに入れば、それこそ夏期講習なども始まり、本格的な受験モードに入るので、ますます時間の余裕がなくなります。
夏になって、まだ苦手単元を残したままでいるのはかなり苦しくなります。「あの時やり直しをしておけばよかった」と後悔しても遅いのです。過ぎた時間は戻ってきません。ぜひ今のうちに「苦手単元」をつぶしておきましょう。
苦手単元をそのままにしているとどうなるの?
夏休みが明けると、いよいよ志望校別の受験対策が始まります。それぞれの学校の入試問題を意識した難問に取り組むようになります。自分が苦手とする単元が志望校では頻出単元になっている可能性もあります。その時に慌てて基礎からやり直すのはたいへんですし、精神的にもきつくなります。
そうならないためにも、今のうちに苦手分野を得意とまではしなくても、せめて苦手意識をなくすようにしておく必要があるのです。そうはいっても、苦手分野に1人で取り組むのは相当にたいへんな骨の折れる作業です。
大人でも苦手なものに手をつけるのは苦しいものです。そもそも苦手であることを親に知られないよう隠している子どもも少なくありません。親が秋ごろに初めて苦手単元があることを知って驚くというのもよく聞く話です。
少しでも不安に感じる場合は、やはりこの時期だけでも1人ひとりの理解度をしっかり把握してくれる家庭教師などの個人指導を受けることをおすすめします。
4.間違い直し・ノートの作成

テストの間違い直し、きちんと行っていますか?
これまで返却されたテストや模試などで、間違ったところを直さずにそのまま放置してはいないでしょうか。
間違いをそのままにする悪癖がついてしまうと、取り返しがつきません。この機会に間違いは徹底的に直すという習慣をつけるようにしましょう。それには、「間違いノート」の作成など、保護者の協力も必要です。
間違いノートは作ったものの、3日坊主で終わってしまっていたり、そもそも間違いノートすら作っていなかったりする場合は、今のうちにノートを作成し、これまでのテストの間違い直しをしっかりとしておきましょう。
※間違い直しノートの作成については、「成績アップの秘訣はテストの直しにあり!間違い直しの重要性と保護者の手伝い方」ブログをお読みください。
5.生活リズムの改善

夜に行われる入試はない!
よく「自分は夜型で夜のほうが頭に入る」などという受験生がいますが、夜に行われる入試はありません。実際の試験は午前または午後です。つまり、昼間眠くて頭が回らず、夜になってギンギンに冴えてきても意味がないのです。
夜型の受験生は、入試本番に向けて、規則正しい朝型の生活にリズムを変えるようにしましょう。
夏至までがチャンス!
生活はリズムですから、1日だけで朝型にはなりません。特に夜遅くまでゲームなどして寝不足となり、昼間に眠くなってしまうような子どもは、夏休み前までに必ず改善するようにサポートしてあげましょう。これから日が長くなる夏至までが生活改善のチャンスです!
6.まとめ~スタートダッシュで差をつけよう!

スタートダッシュは前に出るより戻ることが大事
スタートダッシュとは、人よりも前へ前へと進むと思われがちですが、必ずしもそうではありません。無理に人より難しいことをしようとすると、自己満足なだけで却って前進するどころか後退してしまうこともあります。
これまで習った中で理解が足りていない箇所があれば、一度そこまで戻ってしっかりと穴埋めをすることが何より大事です。きちんと基礎固めをすることこそがいいスタートダッシュとなり、周囲に差をつけるチャンスとなります。
建物も学習も土台が大切
よく受験勉強は建造物に例えられますが、土台がしっかりしていないのにどんどんと上に高い建物を積み上げようとしても、不安定になるばかりで少しの衝撃で崩れてしまうこともあります。
しかし、土台や基盤がしっかりしていれば簡単には崩れず、上に上にと積み上げることができます。学習も同じです。基礎・基本ができていないのに、いきなり入試で出題されるような難解な応用問題を解くことはできません。
多くの受験生は夏休みに入ると夏期講習などが始まり、本格的な受験モードに入ります。その時にしっかりした基礎がないと、たいへん焦ることになるでしょう。今のうちにこれまでの学習を見直し、しっかり対策をしておくことが大切です。
1年間モチベーションをキープするために
来春の入試まで1年間途切れることなくモチベーションを高いまま保つのは難しいとは思いますが、少しでも長く高いモチベーションを保てる受験生が、成績にも反映され合格を勝ち取っていきます。
そのための工夫も必要で、例えば夏休み前の6~7月に行われる合否判定模試などを「仮の入試」と仮定し、本番と思って全力で受けてみます。まずはそれに向け今から準備していくと、モチベーションも上がります。
単純に偏差値や順位を目標値として設定してもいいですし、志望校の情報を調べてイメージを膨らませるなど、どのような手法でもいいので、あと1年を高いモチベーションを維持できるようスタートダッシュから工夫していきましょう。
受験のスタートダッシュに不安のある方、苦手単元のフォローや間違い直しのやり方など、中学受験について何か悩みがある場合は、受験のプロ家庭教師に相談してみましょう。きっといい解決策が見つかりますよ!

受験をより有利に!
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