【最新版】灘中合格への道!2026年入試から見えてくる2027年の傾向と対策

  • 2026.02.28
  • 受験情報

 

 

 

2026年の中学入試から、日本最難関中学と言われる灘中について振り返ります。今年度の入試データを細かく分析し、各科目の傾向やポイント、来年2027年の入試対策について徹底解説いたします!

 

今年も関西では1月に中学入試が終わり、2月からはどこの進学塾も新学年としてスタートを切りました。今回から関西難関各校の今年度入試をシリーズで振り返ってまいります。

まずは第一弾として、今年も灘中学の入試について解説いたします。

 

 

CONTENTS:

 

1. 最新(2026年)灘中、入試データ

 

2.都道府県別、志願者・合格者数

 

3.灘中受験者の併願校日程パターン

 

4.大手塾別合格者数

 

5.科目別平均点

 

6.灘中、科目別の傾向と2027年入試対策

国語◆

算数◆

理科◆

 

7.まとめ~灘中合格への道~

 

 

1. 最新(2026年)灘中、入試データ

※( )内は前年比(人)

 

2024

2025

2026

募 集 人 員

180

180

180

志 願 者 数

747(+2)

743(-4)

693(-50)

受 験 者 数

736(+6)

734(-2)

684(-50)

合 格 者 数

265(-16)

252(-13)

282(+30)

実質倍率(倍)

2.78(+0.18)

2.91(+0.13)

2.43(-0.48)

 

 

直近3年の受験者数は730名くらいで安定していましたが、今年は700名を下回り684名となりました。700名に満たないのはコロナ禍の2022年以来です。

 

今年は関東からの受験者が過去最多となったこともあり、合格者数が昨年に比べ30名も増加しました。受験者数が減り、合格者数が増えたので、実質倍率は2.43倍大きく下がることになりました。実質倍率が2.5倍を下回ったのも2022年以来でした。

 

 

 

2.都道府県別、志願者・合格者数

 

下記は、2026年灘中入試の都道府県別に合格者数が多い順に表にしたものです。

※( )内は前年比 (人)

都道府県

志願者

合格者

都道府県

志願者

合格者

兵庫県

138

(-32)

65

(-3)

広島県

11

(-11)

1

(-1)

大阪府

144

(-20)

63

(-3)

山口県

1

(±0)

1

(+1)

東京都

122

(+16)

59

(+17)

香川県

3

(±0)

1

(+1)

愛知県

56

(-5)

21

(+12)

熊本県

5

(+3)

1

(±0)

神奈川県

42

(+1)

15

(-1)

大分県

1

(+1)

1

(+1)

京都府

30

(-6)

11

(+1)

鹿児島県

7

(+5)

1

(+1)

奈良県

24

(±0)

9

(+1)

栃木県

1

(±0)

0

(±0)

埼玉県

17

(+4)

8

(+3)

石川県

1

(-2)

0

(±0)

福岡県

24

(±0)

6

(±0)

静岡県

2

(-1)

0

(±0)

茨城県

7

(+2)

4

(+1)

三重県

2

(-4)

0

(±0)

千葉県

7

(+4)

3

(+2)

和歌山県

1

(±0)

0

(-1)

滋賀県

14

(+4)

3

(-3)

鳥取県

1

(±0)

0

(±0)

北海道

2

(-2)

2

(+1)

徳島県

1

(-4)

0

(±0)

岐阜県

3

(-1)

2

(+2)

高知県

2

(-1)

0

(-1)

岡山県

15

(+2)

2

(+1)

佐賀県

1

(±0)

0

(-1)

愛媛県

6

(+2)

2

(±0)

長崎県

1

(-1)

0

(±0)

宮城県

1

(±0)

1

(+1)

 

 

 

 

 

 

 

今年も灘中入試には、北海道から鹿児島まで日本全国から多くの志願者が集まりました。例年、地元の兵庫県大阪府からの志願者が最も多く、今年も最上位となりましたが、昨年に比べると大きく減少しました。それでも合格者全体の45%がこの2府県に集中しています。

 

逆に東京などの関東圏からの志願者や合格者は昨年までやや減少傾向でしたが、今年は大きく増えました。関東の合格者は開成などの関東最難関中志望の受験生が多く、合格しても灘中に入学しない可能性が高いので、今年は例年よりも多い合格者数となりました。

 

 

3.灘中受験者の併願校日程パターン

前受(お試し受験)

1日目(1/17)

2日目

(1/18)

3日目(1/19)

・愛光(愛媛)

・海陽(愛知)

・北嶺(北海道)

 

【午前】

国・理・算

【午前】

算・国

・東大寺学園(奈良)

洛南高附属(京都)

・淳心学院(兵庫)

・神戸大附属(兵庫)

・帝塚山(奈良)

【4日目以降(1/20~)】

・六甲学院(兵庫)

・白陵(兵庫)

・清風南海(大阪)

・洛星(京都)

【午後】

・西大和学園(奈良)

・高槻(大阪)

・須磨学園(兵庫)

 

灘中の受験日程は例年通り、統一入試日初日(今年は1月17日(土))の午前に「国語・理科・算数」の試験、2日目(今年は1月18日(日))の午前に2回目の「算数・国語」の試験があるという2日間入試を行っています。

 

灘中受験者は、前受け(本命校受験の前に主に練習として受験するお試し受験)として愛光(愛媛)、海陽(愛知)の特別給費、北嶺(北海道)などを受験し、統一入試日と2日目午前に灘中、2日目の午後に西大和または高槻須磨学園、3日目に東大寺または洛南高附、午後に淳心学院または神戸大附属帝塚山などを受験するパターンが多いようです。

 

灘中の合格発表が4日目(火曜日)の午前なので、4日目までは受験を続けることが多く、4日目六甲学院白陵または清風南海などを受験。ここまでで合格できなかった場合は、6日目の洛星後期を受験するといった併願パターンもあるでしょう。

 

※灘中入試は統一入試日初日午前と2日目の午前なので、初日の午後にも受験は可能ですが、2日目の灘中入試に専念するため、初日の午後受験はしないのが一般的です。

 

 

4.大手塾別合格者数

 

関西大手進学塾の2026年灘中合格者数は多い順に下記の通りでした。

※( )内は前年比 (人)

浜学園

馬渕教室

日能研

希学園

101(+3)

77(+2)

55(+15)

41(-16)

SAPIX

進学館

能開センター

 

35(+8)

9(-3)

5(-4)

 

 

 

昨年は合格者100名を下回った浜学園ですが、今年は2年ぶりに合格者が100名を超え、他塾を大きく引き離して安定しています。昨年大きく躍進した馬渕教室も今年度は2名増え77名となり、2位の座をキープしています。

 

変動があったのは3位、4位で、合格者数が大きく増えた日能研が、逆に大きく減った希学園を抜いて3位に上がりました。

 

関西にも5つの教室を持つ関東の大手進学塾SAPIXは、近年毎年30名前後の合格者を出していますが、灘中の実績についてはほとんどが関東の塾生の実績です。今年度も35名のうち関西5教室からの合格者数は昨年と同じ2名でした。

 

この他、関西に教室がないため上記の表にはありませんが、関東の大手進学塾「早稲田アカデミー」も61名(昨年は48名)の合格者を出しています。このほとんどは開成中をはじめとする関東の最難関校受験の前受けとして受験したものと思われます。

 

今年の灘中は180名の募集に対し、282名の合格者を出しています。早稲田アカデミーやSAPIXなど関東の受験者、合格者が増え、多くの辞退者が出ることを見越しての発表となりました。毎年お伝えしていますが、灘中受験者はこの入試が関西圏だけの戦いではないということをよく覚えておくべきでしょう。

 

 

5.科目別平均点

 

灘中合格者の各教科の平均点と受験者平均点過去3年間で比較したものが下記の表です。

                     

※(  )内は前年比  <点>

 

2024

2025

2026

合格者平均との差

国語1(80点)合格者平均

60.5(+5.0)

53.7 (-6.8)

57.6 (+3.9)

 

<受験者平均>

<54.7(+3.6)>

< 47.7(-7.0) >

< 53.2(+5.5) >

4.4

国語2(120点)合格者平均

72.9(+2.3)

70.0 (-2.9)

71.8 (+1.8)

 

<受験者平均>

<66.9 (+1.5) >

< 65.0(-1.9) >

<65.4 (+0.4) >

6.4

算数1(100点)合格者平均

72.7 (-6.7)

66.3 (-6.4)

60.1 (-6.2)

 

<受験者平均>

< 60.7(-2.8) >

< 51.4(-9.3) >

< 47.5(-3.9) >

12.6

算数2(100点)合格者平均

72.2 (+6.4)

79.9 (+7.7)

63.8 (-16.1)

 

<受験者平均>

<59.2 (+5.8) >

<63.8 (+4.6) >

< 51.0(-12.8) >

12.8

理科(100点)合格者平均

77.6 (+5.0)

81.0 (+3.4)

69.5 (-11.5)

 

<受験者平均>

< 70.5(+6.5) >

<73.9 (+3.4)>

< 64.1(-9.8) >

5.4

合計(500点)合格者平均

355.8(+12.0)

350.9(-4.9)

322.8(-28.1)

 

<受験者平均>

<311.9(+14.5) >

<30.1.7(-10.2) >

<281.3(-20.4) >

41.5

※各配点は国語1が80点、国語2が120点、他は各100点の500点満点

 

 

2024年度入試が比較的易しく、2025年度入試はやや難化しましたが、今年度は算数・理科を中心にさらに大きく難化しました。

 

今年の灘中の算数は1日目の算数1も2日目の算数2もここ数年で最も受験者平均点、合格者平均点ともに低い難度の高い試験でした。

 

受験者平均点と合格者平均点に差がつくのは上表の数値の通り、やはり算数です。算数が苦手では、たとえ国語でいい点が取れても差はつきにくいので、算数の強化は欠かせません。灘中に限らず、中学受験においては受験者平均点と合格者平均点の差は算数で大きくなる傾向にあります。

 

 

6.灘中、科目別の傾向と2027年入試対策

 

今年度の灘中入試を参考に、教科ごとの傾向と対策をご紹介します!

 

◆国語◆

 

 

 

2026年の灘中国語入試は、1日目の「国語1」が80点満点の試験で、ほとんどが知識問題、2日目の「国語2」は120点満点の試験で、長文読解中心という例年通りの出題パターンでした。

 

今年の国語は、昨年2025年が「国語1」「国語2」ともにたいへん難度の高い試験だったことから、昨年と比べ2日間とも易化しました。昨年は国語2でめずらしく物語文が出題されましたが、今年は論説文と随筆と詩という例年のパターンに戻りました。

 

 

■「国語1」

 

試験時間は40分80点満点の試験で、今年も外来語俳句和語などに加え、四字熟語かなづかいの知識問題、最後は漢字しりとりという例年通りのパターンでした。

 

大問1は長文問題ですが、読解問題は始めの小問2問だけで問3以降は本文中に出てくる語句に関する知識問題です。試験時間は40分と短いので、大問1で1700字近い字数を正直に読む必要はないかもしれません。

 

昨年はたいへん難解な大人でも使わないような和語が出題されましたが、今年はそこまで難解な語句の出題はなかったと思われます。ただし、俳句の問題は昨年よりもやや難度が高くなりました。

 

毎年最後の漢字しりとり問題で何分も手が止まってしまって時間が足りなくなる受験生がいます。国語1の試験時間は40分と短いので時間配分を考えて解き進める必要があります。

 

灘中の国語入試問題は、今年はそれほどでもなかったものの、例年子ども同士では使わないような(大人でもあまり使わないような)難しい語句が出題されます。テレビや新聞、または大人が話している会話の中で意味がわからない言葉や聞きなれない言葉があれば書き留めておき、辞書などで調べるクセを付けておくといいでしょう。

 

 

■「国語2」

 

試験時間は70分120点満点の試験で、今年も読解問題3題構成でした。今年は例年通りの論説文、随筆、詩の構成でしたが、昨年のように4~6年に1度くらいのスパンで論説文、物語文、詩の3題構成になる年度があります。昨年の前は2020年、その前は2016年に物語文の出題がありました。

 

国語2の問題数は今年も例年並みの31問で、漢字の書き取りが例年9問出題されています。解答形式はほとんどが記述で、大問2の問5と問6以外は全て字数指定のない記述でした。字数制限のない記述は解答欄の行数を見て自分で字数を考える必要があります。今年は1行から4行の解答欄だったので、概ね15字~60字程度にまとめることを要求されました。

 

 

◆算数◆

 

 

 

 

今年も例年通り、1日目の「算数1」は答えのみを書く解答形式、2日目の「算数2」は解き方を書かせる解答形式の試験でした。「算数1」「算数2」ともに昨年に比べて大きく難化し、ここ数年で見ても最も難度の高い試験でした。

 

 

■「算数1」

 

試験時間は60分100点満点の試験で、ここ数年はずっと大問12題構成でしたが、今年は大問11題構成でした。問題用紙は横向きのB4用紙2枚と、別途解答用紙1枚の合計3枚で例年通りです。

 

例年通り最初に計算問題が1題あり、数論・場合の数の単元が4題でした。図形問題は毎年5題で出題され、例年は平面図形3題と立体図形2題でしたが、今年は平面図形4題立体図形1題の5題でした。

 

大問3まではスムーズに解き進められたと思いますが、大問4の数論や後半の大問7、大問10の平面図形問題は難度が高く時間を要する問題でした。しかし、今回唯一出題された最後の大問11の立体図形問題は比較的易しい問題だったので、他で時間を使い過ぎて大問11まで間に合わなかった人は、もったいなかったかもしれません。

 

灘中の算数入試は難度の高い問題が中盤にも散りばめられているので、解き進める順番や問題の取捨選択ができるように日頃からトレーニングしておく必要があるでしょう。

 

特に「算数1」は解答のみを記入する解答形式なので、解答欄に途中式や解き方を書くスペースがありません。当然のことですが、いくら解き方が正しくても、最後の答えが合わなければ1点にもなりません。計算ミスなどケアレスミスの許されない試験です。

 

また、計算の正確性と問題を解くスピードが求められる試験でもあります。日々の演習の中で、この問題にはどの解法を用いたらいいのかということが迅速に判断できるようにならないと合格は厳しいでしょう。

 

今年は特に、ここ数年で最も受験者平均点が低い難しい試験でした。このような試験では解ける問題を確実に解いて点数を重ね、無駄な失点をしないことがことさら大事になります。

 

 

■「算数2」

 

「算数2」も試験時間は60分100点満点の試験で、大問5題構成です。算数1」とは違い、1問を除きすべて解き方を書かせる解答形式です。問題用紙は横向きのB4用紙3枚で、解答は直接書き込む形式になっていて算数1」のような別途の解答用紙はありません。

 

直近5年の大問5題は、毎年2題が数論や場合の数、1題が平面図形、もう1題が立体図形と他1題の5題と決まっていましたが、今年は数論が3題平面図形が1題、速さの問題が1題の5題構成で立体図形の出題はありませんでした。

 

「算数2」はほとんどの問題で式や解き方を書く形式の試験となっています。最後の答えまで行きつかなくても、できるところまできちんと途中式を書くことで部分点が期待できます。普段の演習から途中式や解き方を書くクセを付けておくことがとても重要です。

 

今年は「算数1」と同様に「算数2」も難度の高い試験で、受験者平均点も合格者平均点も過去5年間で最低となりました。難易度としては、1枚目の大問1と大問2が比較的解きやすく、2枚目の大問3と大問4は高難度、大問5の数論の問題やや難度が高いくらいのレベルだったので大問5の出来でがついたかもしれません。

 

「算数1」同様に、大問3や大問4に時間をかけすぎて大問5で時間がなくなるのはもったいなかったと思います。やはり解き進める順序、問題の取捨選択が大事になります。

 

 

◆理科◆

 

 

 

試験時間は60分100点満点の試験で、問題用紙はB4用紙5枚と別途解答用紙が1枚の計6枚です。今年を含め例年6題構成で、出題単元は物理2題化学2題生物1題地学1題です。ちなみに、昨年2025年度は化学が1題で5題構成でした。

 

灘中の2026年度理科入試は昨年と比べ難化しました。昨年まで3年連続で易化していて、昨年は合格者平均点が80点を超えるほどだったので、今年の難化はある意味想定内でした。

しかし、今年の試験は例年と比較しても高めの難度で、ここ数年理科の合格者平均点と受験者平均点の差が7~10点ほどでしたが、今年は5.4点とあまり差がつきませんでした。

 

例年、物理分野と化学分野で難解な計算を要する難問が出題されます。今年は化学分野では難解な計算問題が出題されず、最後の大問6の物理分野の問題ではたいへん難度の高い問題が出題されました。

 

最近は問題文が長文化していて、今年も大問2の生物、大問5の化学の問題は表やグラフこそあるものの、多くの文字数を読まなければならない問題文でした。見落としなく丁寧かつスピーディー読み取れるように、日ごろからしっかり訓練しておく必要があります。

 

灘中の理科入試には高い計算力が求められるため、計算練習を毎日行ってスピードを上げておきましょう。受験が近づくにつれ、理科にそれほど時間を割けなくなると思うので、寝る前の30分だけなど日頃から自分なりに理科時間を作るようにしましょう。

 

 

 

7.まとめ~灘中合格への道~

 

 

 

 

今年は受験者数が減り、実質倍率も下がりこそしましたが、日本最難関中学といわれるだけあって、その人気は衰えることを知りません。今年は受験者平均点や合格者平均点が直近数年の中でも最も低い、たいへん難度の高い試験でした。決して生半可な対策では合格を勝ち取ることはできません。時間をかけてしっかりと対策をする必要があります。

 

先に紹介したデータを見てもわかるように、日本全国から受験生が集まります。その都道府県を代表する強者が集まるわけですから、学校はもちろん、地域の進学塾でトップクラスでも全く安心できません。そもそもこのレベルを的確に指導できる指導者も限られてきます

 

総合進学セミナーには灘中受験に特化して指導できる講師も多く在籍しています。毎年のように灘中志望の受験生を指導しているため、入試傾向にも精通しています。お子さま1人ひとりの現状を踏まえ、入試までの限られた時間を無駄のない効率的な指導で合格を目指します

 

灘中受験はもちろん、併願校の選定など、中学受験に関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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