日本語読み書き能力の重要性

  • 2018.02.27
  • プロ教師日記

昨今、幼少期から英語教育に力を入れようとする親御様が増えています。確かに、小学校でも英語教育が取り入れられるようになり、保育園や幼稚園からインターナショナルスクールに通ったり小学生で英検を取得したりするお子様が増えているので、中学から本格的に英語を始めるのでは遅いのではないかと不安になるお気持ちも分かります。

しかし、まず幼少期は、英語を先取りするよりも、日本語の読み書き能力を最大限に伸ばすことの方が大切だと考えます。それは、中学受験で英語が不要だからという理由だけではありません。中学受験をするかどうかに関わらず、日本の教育を受ける以上、日本語の読み書きは全科目の基礎を成し、さらに言えば、教養や人となりと直結する一生問題だと考えるからです。

小学生で日本語の読み書きに躓いた場合、中高校生になってからそれをカバーすることは大変難しいです。膨大な情報を習得していかなければならないのに、分からない言葉が人より多いので理解しづらく、用語を覚えようにも漢字が苦手で人一倍時間がかかり、テストでも漢字で書けず得点できない。説明の長い大問を理解できない。日本語の読み書き能力が不十分だと、全科目の学習効率が低迷するのです。

一方、英語は、中学からの本格スタートで十分間に合います。生粋のバイリンガルでもない限り、英文法は日本語との比較で学習することになるので、日本語の文法知識がある方が習得しやすいです。英会話についても、いざ留学や海外転勤となり英会話せざるをえない環境に身を置けば、誰でも話せるようになるものです。また、英会話ができることと英文法を理解することは別なので、幼少期から英会話スクールに通っていたはずなのに中高生になって英文法で躓き、結局受験英語が苦手、という生徒さんは多いです。

勿論、将来的に英語が大切であることは間違いないので、習い事の一つとして英会話を楽しむことは良いことです。しかし、最も大切な日本語の読み書きがおろそかにならないよう、気を付けていただきたいのです。習った漢字を全て正確に書けるよう練習し、分からない言葉は全て辞書で引いて調べ、本や新聞など多くの文章を読む習慣をつけましょう。日記を書くことも文章作成能力を向上させるためおすすめです。そして、中学受験の国語の学習は、読み書き能力を向上させる最良の手段となります。中学受験を通して、国語力という一生ものの教養を育めるよう、我々家庭教師は尽力しております。

 

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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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