高学年での成績不振

  • 2018.01.23
  • プロ教師日記

今までどおり勉強しているのに、小5から算数の成績が落ちてきた、というお子様の依頼をいただくことが度々あります。

そのようなお子様は、たいてい計算力が高く、暗算も得意であることが多いです。小4までは計算力のお陰で優位に立てていたのに、小5で周りに追い抜かれたのです。それはなぜか。

高学年になるにつれ、複雑な問題を扱うようになります。図形問題なら補助線を引いてみたり、文章題なら図を描いて整理してみたり、何段階かの過程を経なければ解けない、面倒な問題になってくるのです。

今までの単純な問題ならば、見ただけで何も書かずに暗算で解けていたようなお子様は、ここで躓きます。書いてじっくり考えることに慣れていないので、あれこれ手を使って試行錯誤することができず、思考が進まないのです。自分は書かなくても解けるはずだ、という妙なプライドが邪魔をしていることも多いです。

成績不振の原因は、お子様自身が気付きにくく、また認めたくないものでもあります。それをお子様のプライドを傷付けないように示し、根気よく付き合い改善すること。家庭教師にしかできない強みだと自負しています。

また、国語に関しては、小6から格段に文章が難解になり、ボリュームも増え、時間切れが起きやすくなります。難解な長文を素早く正確に読み切るには、かなりの語彙力と読解力が必要で、それは一朝一夕に身に付く力ではありません。私は、読書の習慣の有無でかなりの差が出てくると感じています。

現段階で国語の成績に満足している場合でも、読書の習慣のないお子様は、今日から是非、分からない言葉を辞書で引きながら読書をしましょう。きっと、高学年になっても国語の成績を維持できるでしょう。

また、すでに国語の成績が振るわない場合、きっと読書をしたがらないでしょうし、ご自身で立て直すことはほぼ不可能です。塾は、具体的な読解方法を手取り足取り教えてくれるわけではありません。例えば、「大事な所に線を引く」と言っても、読解力のないお子様は、そもそも大事な所がどこか分からないので線も引けないのです。家庭教師は、線の引き方を目の前で示し、やらせてみて、それを根気よく繰り返します。塾の集団授業では決して身に付かなかった読解力が、家庭教師のサポートがあれば身に付くのです。

塾の集団授業では一人ひとりの躓きを改善できません。成績不振を感じたら、是非ともプロ家庭教師にご用命下さい。

 

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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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