
関西圏の中学受験業界に激震を走らせている「広尾学園大阪誕生」のニュース。東京有数の名門校、広尾学園とはどういう学校なのか、徹底解説いたします!
CONTENTS:
受験するなら2027年度の金蘭会?それとも2028年度の広尾学園?
1. 東京の最難関校「広尾学園」とは?
金蘭会が広尾学園に生まれ変わります!
大阪の私立女子中高一貫校である金蘭会高等学校・中学校が2028年4月に男女共学の「広尾学園大阪中学校・高等学校」に校名変更し、グローバルかつアカデミックな学びが得られる進学校へと生まれ変わることになりました。
広尾学園とは?
東京では最難関校として知られる「広尾学園」ですが、関西では耳馴染みのない学校かもしれません。広尾学園は、東京都港区という好立地に中学校、高等学校があり、たいへん人気の高い学校です。
また同じく東京都文京区にも広尾学園2校目となる、広尾学園小石川中学校・高等学校があり、この度3校目の広尾学園として大阪市に広尾学園大阪中学校・高等学校が誕生します。
既存の東京の広尾学園2校の大きな特徴は、東京の中高一貫の難関校の中でも、海外の大学進学率が他校に比べ圧倒的に高いことです。国際的視野の教育、グローバル教育に力を入れていることがよくわかります。
2. 廃校寸前の女子校が見せた驚異の進化!
広尾学園の背景~崖っぷち女子校が共学の進学校に転身!
広尾学園2校は最初から共学の進学校だったわけではありません。広尾学園の前身は、1918(大正7)年に創立された「順心女子学園」という名門女子校でした。また、広尾学園小石川の前身は、「村田女子学園」という女子校で、こちらもその起源は1909(明治42)年にまで遡る名門校です。
どちらも歴史ある名門女子校でしたが、時とともに学生数は激減。偏差値も40前後となり、廃校寸前の崖っぷちまで追い込まれていました。このままでは学校が消滅してしまうとの危機感から、まず順心が2007年に「広尾学園中学校・高等学校」として共学化、村田は2021年より校名を「広尾学園小石川中学校・高等学校」に変更して共学化することに踏みきりました。
偏差値爆上がりの大躍進!
共学化して「広尾学園」に校名変更してから、どちらも偏差値は異例の右肩上がりとなりました。わずか10数年で偏差値が25~30近く上がり、一躍最難関校として躍り出たのです。
これはグローバル化を見据えたコース設置や、海外大学進学率の高さなどもその一因かと思われます。
広尾学園2026年合格実績
以下の表は、広尾学園2026年度の主な合格実績です。

上記の表からもわかる通り、卒業生299名に対し、素晴らしい合格実績を上げているのがわかります。中でも突出しているのが海外の大学です。この中にはハーバード大やスタンフォード大、ケンブリッジ大など、世界トップクラスの大学にも合格者を輩出しています。もはや廃校寸前だった学校を世界トップレベルの中高一貫校まで押し上げたといっても過言ではないでしょう。
3. 金蘭会中と旧夙川学院中
金蘭会は第3の広尾学園として化けるのか!?
2028年に「広尾学園大阪中高」と校名変更をする現在の「金蘭会高中」は、これまでの2校(順心女子や村田女子)と状況が非常によく似ています。歴史ある名門女子校でしたが、学生数は激減して偏差値も下がる一方でした。
広尾学園による驚異のV字回復を成し遂げた東京2校のその手腕が、大阪の金蘭会にも同様に発揮されるのか大注目となっています。
思い起こされる夙川中学校・高等学校
広尾学園のニュースは、元々西宮市の女子校だった夙川学院中高が2019年に学校法人須磨学園に売却され、現在の夙川中高になった事例を思い起こすかもしません。
現在50代、60代くらいの人々にとって、学生時代の夙川学院は、「西宮の閑静な住宅街にあるスポーツの強い女子校」というイメージだったのではないでしょうか。柔道やテニス、体操競技、ソフトボールなど、さまざまな運動部で全国級の活躍を見せ、世界で活躍する有名選手も多数輩出してきたスポーツ強豪校でした。その当時は決して難関大学を目指す進学校というイメージではなかったと思います。
その夙川学院中高が2016年に西宮から神戸に移転して共学化し、2019年に学校法人須磨学園に売却され夙川中学校・高等学校に校名が変更されてからは、みるみるうちに偏差値が上がり、大手進学塾の偏差値表では偏差値60前後にまで上がって年々受験人気も上がっています。時代は女子校、男子校から共学校へと流れているようにみえます。
4. 広尾学園の誕生でどうなる!?関西圏の中学受験
広尾学園となることで金蘭会は偏差値爆上がりするのか?
現在女子校の金蘭会中高が2028年に共学化して広尾学園大阪中高に校名変更することにより、夙川中高のように急激に人気が上がり難関校に進化する可能性も大いにあります。
しかし、まだ「広尾学園」という名称が関西ではあまり知名度が高くないことから、夙川学院の須磨学園による売却とは少し異なるとも考えられます。須磨学園は、兵庫県の最難関の私立中高の共学校として名が知られている人気の名門校です。
まだ関西では無名の広尾学園が夙川ほど急激に変化するかどうかは疑問が残りますが、東京では実績の高い広尾学園ですから、実際にはどうなるかわかりません。
関西圏の中学受験への影響は?
2028年まではまだ少し時間があります。それまでに広尾学園の名も知られるようになるかもしれませんし、今後の関西圏中学受験にどの程度の影響が出るのかも未知数です。
今回の金蘭会校名変更は、夙川学院のように売却という形ではありません。共学化し広尾学園と教育連携を行うというもので、校名変更後も学校法人金蘭会学園であることには変わりません。
それでも広尾学園大阪の誕生により、今後の関西圏中学受験が大きく変わっていきそうな予感は確実にします。
5.2027年度の金蘭会受験について
定員割れになった2026年度の金蘭会入試
金蘭会高等学校・中学校が広尾学園大阪になるのは2028年4月です。2027年度の中学入試は金蘭会としては最後の中学入試が行われる予定です。
ちなみに2026年度の金蘭会中の入試結果は、60名の定員に対し受験者48名、合格者は47名という定員割れで、受験者はほぼ全員合格という結果でした。
受験するなら2027年度の金蘭会?それとも2028年度の広尾学園?
2026年度定員割れした金蘭会が広尾学園に変わることにより、2027年度の金蘭会中入試がどうなるのか、まだまったく予測できません。
2028年に広尾学園大阪になることは決定しているので、夙川中のように人気が出る前の金蘭会の名称のうちに入学しておきたいと考える受験生も少なからずいて、志願者数・受験者数が増える可能性も大いにありますし、逆にまだ様子見をしたいと考える受験生も多いことでしょう。
偏差値が爆上がりする前の2027年度入試から即影響が出るのか、校名変更と同時の2028年度入試に急に人気が出るのか、それとも広尾学園になってもあまり変わりはないのか、どちらにしても目が離せない大注目校であることには違いありません。
6.まとめ~広尾学園大阪の底知れぬ影響
広尾学園大阪は他の難関校の強力なライバル校となり得るのか?
金蘭会は2028年度に広尾学園となり、女子校から共学校になるので、当然募集人数や募集方法、コースや入試日程なども変更されるでしょう。ご興味がある方はこまめに情報収集するほうがいいでしょう。
もしかすると数年後には、広尾学園大阪が最難関校の1つに数えられていて、関西圏の中学受験全体にも大きな影響を及ぼす有名進学校になっているかもしれません。
志望校選びを見直すいい機会に!
広尾学園大阪誕生の発表は、関西圏の中学受験を揺るがす大きなニュースとなりました。この機会をチャンスととらえるのか、慎重に考えるべきなのか、当セミナーでも今後の動向に注目し、新しい情報などが入りましたらまたお伝えいたします。いずれにせよ、これを機に今一度志望校選びを見直してみるのもいいかもしれません。
金蘭会や広尾学園についてもっと知りたい、そもそもどういう学校を受験したらいいのかよくわからないなど、中学受験について何か不安やお悩みがある場合は、受験のプロ家庭教師に相談してみてください。いっしょに解決していきましょう!

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