【最新版】西大和学園中合格への道!2022年入試からみる2023年の対策

  • 2022.04.14
  • 受験情報

 

 

 

2022年の中学入試から、今回は関西圏最難関の共学校、西大和学園中について振り返ります。今年度の受験データを細かく分析各科目の傾向やポイント、2023年の対策等について徹底解説いたします!

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CONTENTS:

1.西大和学園中入試の特徴

2.2022年の入試データ

3.西大和学園中志望者の受験日程パターン

4.大手塾別合格者数

5.科目別成績データ

6.2022年度入試からみる科目別の傾向と対策

7.まとめ~西大和学園中合格への道~

 

 

1.西大和学園中入試の特徴

 

西大和学園中は関西圏の最難関中学と位置付けられていますが、募集定員が男子180名に対し女子は40名と大幅に少なく、特に女子受験生にとってはかなりの狭き門となり、関西のトップクラスの女子が集まる入試となっています。

 

実際、今年も女子の合格最低点は男子より8点高い結果でした。しかし、昨年は男女差18、一昨年は40点、3年前は56点でしたので、男女差は年々小さくなってきていると言えるでしょう。

 

西大和学園も他の関西圏の多くの難関私立中学校と同様に、国語・算数・理科の3科受験または社会を加えた4科受験を選択することができます。

 

試験時間と配点は、国語、算数が各60分150 点、理科と社会は各40分100点の計500 点満点で、得点の計算方法は以下の通りです。

 

<3教科型> 評価点

・国語・算数・理科の合計点×1.25

 

<4教科型> 評価点=下記のうち最も高得点の点数

・国語・算数・理科・社会の合計点

・国語・算数・理科の合計点×1.25

 

また、西大和学園は帰国生入試の他、英語重視型入試もあり、A・Bの2種類のどちらかを選択することになります。

 

英語選択型入試Aは国語と算数が各60分150点満点、英語の筆記試験が40分100点満点、英語のエッセイライティングが30分70点満点、英語面接30点の500点満点で評価されます。

 

英語選択型入試Bは国語と算数が各60分150点満点と日本語による面接、これに英検取得級により加点されます。加点は英検1級で100点、準1級で75点、2級で50点です。

 

英語重視型入試の算数のテストは通常の3科・4科で受験する生徒の試験内容とは異なります。

その他に21世紀型特色入試というのがありますが、今回はこの試験については省かせていただきます。

 

 

2.2022年の入試データ

(前年比)

募集人員

志願者数

受験者数

合格者数

倍率

220

男子180名

女子40名

1,248名(-68)

男子1,034名(-39)

女子214名(-29)

1,164名(-72)

男子959名(-47)

女子205名(-25)

446名(-67)

男子377名(-72)

女子69名(+5)

2.61(+0.20)

男子2.54(+0.30)

女子2.97(-0.62)

※帰国生・英語重視型入試・21世紀型特色入試除く

 

 

2022年の今年はたいへん特徴のある結果で、合計人数の実質倍率はここ数年で最も高くなりました。特に男子の倍率がここ数年で最も高くなりました。

 

逆に女子は受験者数が減少しましたが、合格者数は増えましたので、初めて3倍を切る2.97倍となりました。数年前まで女子は5~6倍が続いていましたので、大きく下がったと言えますが、それでも3倍近い倍率です。狭き門であることに違いはありません。

 

 

3.西大和学園中志望者の受験日程パターン

 

西大和学園中の受験日は統一日から2日目の午後ですので、男子であれば統一入試日までの前受けに愛光北嶺など受験し、統一入試日から2日目の午前中までに甲陽大阪星光高槻清風理Ⅲプレ明星清風南海帝塚山などを受験し、西大和に臨むパターンが多いでしょう。3日目以降は東大寺・洛南高附・清風・帝塚山・清風南海・六甲学院などとなるでしょう。

 

女子であれば統一入試日までに愛光岡山白陵など受験し、統一入試日から2日目の午前までに四天王寺・高槻・帝塚山・金蘭千里・清風南海など受験し、西大和に臨むパターンが多いでしょう。3日目以降は洛南高附・帝塚山・清風南海・大阪桐蔭などとなるでしょう。

 

前受(お試し受験)

1日目(1/15)

2日目(1/16)

3日目(1/17)

・愛光(愛媛)

・北嶺(北海道)

・岡山白陵(岡山)

 

 

・灘1(兵庫)

・甲陽学院1(兵庫)

・大阪星光(大阪)

・高槻A(大阪)

・清風理Ⅲプレ(大阪)

・明星前期(大阪)

・四天王寺(大阪)

・帝塚山1B(奈良)

<午前>

・灘2(兵庫)

・甲陽学院2(兵庫)

・清風南海A(大阪)

・明星後期(大阪)

・帝塚山2A(奈良)

・金蘭千里後期(大阪)

 

<午後>

・西大和学園(奈良)

 

・東大寺学園(奈良)

・洛南高附属(京都)

・帝塚山2B(奈良)

・清風後期(大阪)

・大阪桐蔭S(大阪)

 

【4日目以降(1/18~)】

・六甲学院B(兵庫)

・清風南海B(大阪)

大阪桐蔭(大阪)

 

上記の通り、西大和の併願校にはさまざまな受験日程パターンが考えられます。西大和を本命にもうワンランク上を挑戦しにいくのか、手堅く同レベルまたはワンランク下げるのか分かれるところです。

 

 

4.大手塾別合格者数

 

関西大手進学塾の西大和学園合格者数は多い順に下記の通りでした。

(前年比)<人>

浜学園

馬渕教室

日能研

希学園

SAPIX

234(-45)

186(+4)

113(-22)

94(±0)

53(+2)

能開センター

進学館

第一ゼミナール

京進

成基学園

49(-34)

14(-2)

7(-9)

4(-2)

3(-2)

 

今年は西大和学園の合格者数が大きく減少したので、どこの塾も合格者数は減少傾向にありますが、特に能開センターの減少率が大きくなりました。

 

今年大きく減少したとは言え、浜学園をはじめ最難関校に強い塾は、実際に進学するかは別としても、西大和学園の合格者を多数出しています。西大和学園がレベル的にも日程的にも最難関校の併願校となりやすいことも一因かと思われます。

 

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5.科目別成績データ

 

西大和学園中2022年入試の合格者の各教科の平均点と受験者平均点との差は下記の通りでした。

(前年比)<点>

 

受験者平均

合格者平均

合格者平均との差

国 語 (男子)

95.1(+0.5)

103.5(-0.1)

8.4(+0.6)

国 語 (女子)

101.1(-1.9)

108.8(-4.4)

7.7(+2.5)

算 数 (男子)

102.5(+2.5)

121.3(+5.8)

18.8(-3.3)

算 数 (女子)

99.5(+2.2)

117.6(+1.5)

18.1(+0.7)

理 科 (男子)

65.4(+3.3)

74.6(+5.8)

9.2(-2.5)

理 科 (女子)

65.6(+6.5)

74.8(+7.6)

9.2(-1.1)

社 会 (男子)

56.2(-11.2)

61.7(-11.3)

5.6(-0.1)

社 会 (女子)

58.3(-10.9)

64.0(-11.4)

5.7(-0.5)

(※国語、算数は各150点、理科、社会は各100点の500点満点)

 

全体的にみると西大和学園の2022年入試は昨年度より易化しました。ここ数年を振り返ってみても受験者平均点、合格者平均共に高い、比較的易しい試験内容でした。

 

今年の結果からもわかるように、やはり算数の出来不出来が合否に大きく関わってくることがわかります。

 

昨年の国語は算数ほどではないものの、受験者平均と合格者平均の差が出ましたが、今年の国語の差は落ち着きました。一方、理科では比較的差が出る試験となりました。

 

例年、社会の受験者平均は65~75点くらいと安定して高得点が狙える試験でしたが、今年は例年になく難しく、受験者平均点が60点を下回りました。

 

 

6.2022年度入試からみる西大和学園中、科目別の傾向と対策

 

今年度の西大和学園中入試を参考に、教科ごとの傾向と来年度2023年の対策をご紹介します!

 

◆国語

 

 

 

・難易度

西大和学園2022年の国語入試は、昨年同様の例年並みの難易度でした。

今年も男子の国語の合格者平均点が103.5点に対し、女子の合格者平均点が108.8点5.3点の差があり、女子にとっては国語も気が抜けない厳しい試験だと言えるでしょう。

 

・出題構成と試験内容

60分150点満点の試験で、大問3題構成。大問1と大問2は長文読解で、例年論説文物語文が出題されています。今年は大問1大問2での記述解答の割合が増えました

 

記述は40~80字までで、他の難関校に比べ特別多くはありませんが、対策はしっかりしておく必要があります。選択問題の割合が多いのですが、決して簡単ではありません

 

大問3は知識問題で、例年段落整序の問題が出題されていますが、今年はその他に「なぞかけ」の問題が出題され話題になりました。同音異義語などの知識問題としての出題ですが、AとBの2人の会話の中で、なぞかけとはどんなものか、なぞかけの例などが書かれていて、AとBが問題を出し合うというものです。これまでにない出題で、知識だけではない、ひらめきや発想力を試すようなユニークな問題でした。

 

・合否のポイント

知識問題の中では段落整序の問題は頻出で、順序は完答で配点も大きいので対策は必須です。読解力対策としては文章全体の要点を正確に把握する演習をしましょう。

他算数同様に国語の出来不出来も合否に大きくかかわってきますので、過去問などでしっかり対策しておきましょう。

 

【おまけ】Let's try(前述の「なぞかけ」問題に挑戦!)

以下は今年度の西大和学園の国語入試に実際に出題された問題です。チャレンジしてみましょう!

  ↓↓

「おでん」とかけまして「本」ととく。そのこころは。どちらも(    )でしょう。

 

楽しい問題ですね。このような「なぞかけ」問題を親子で出し合えると、楽しいコミュニケーションが取れますし、受験にも役立ちそうで一石二鳥ですね。

 

 

◆算数

 

 

 

 

・難易度

西大和学園2022年の算数入試は、昨年よりやや易化したとはいえ、例年と比較してもやや易しめの難易度でした。難関校としては比較的点数の取りやすい試験ですが、受験者が灘、甲陽、東大寺、洛南などの最難関校の併願者であることから最高難度の試験であることに違いはありません。

 

・出題構成、頻出単元

60分150点満点の試験で、例年通りの大問4題構成。大問1は計算と一般的な小問集合、大問2は平面図形立体図形の小問集合、大問3は場合の数平面図形立体図形の小問集合と例年と同じような構成でした。

 

大問3の小問集合がやや難しいのも例年通りでした。大問4は数の性質の問題で、問題文は3人の会話形式になっていて、それらを読みながら小問に答えていきます。

 

・合否のポイント

問題が長文というだけで難しいとは限りませんので、落ち着いて解いていきましょう。前半は解きやすい問題も含まれていますし、今年でしたら3番の小問集合よりも4番から先に解いた方が解きやすかったかもしれません。

 

問題の取捨選択がとても大切ですから、過去問等で問題の見極め対策を行うと同時に、地道な計算演習ミス対策をしっかり行っておきましょう。

 

※ケアレスミス対策については、下記の2020年3月11日に掲載しました当ブログの「3.算数でよくあるケアレスミスとその対処法」でご紹介していますのでご参照ください。

           ↓↓

『得点アップにつながる答案用紙の書き方!ケアレスミスをしやすいタイプと対処法

 

 

◆理科

 

 

 

・難易度

西大和学園2022年の理科入試も算数同様に、昨年より易化し例年と比較しても易しい試験でした。

 

・出題構成

40分100点満点の試験で、出題構成は例年通り、物理、化学、生物、地学の4分野から各1題の大問4題構成年、一昨年と小問数が多く、40分という時間内で時間に追われる傾向がありましたが、今年は小問数が10問ほど減り、やや余裕を持って取り組めたと思います。

 

ただし物理分野の後半の計算問題は難問でした。化学分野はほぼ計算問題で、小問の中でグラフを書かせる問題や記述で答えさせる問題もありました。難易度は特別高くはなかったのですが、このような問題は解答処理に時間を要するので注意しましょう。

 

・合否のポイント

西大和学園の理科は難易度の差が大きく、特に生物・地学分野では易しい解きやすい問題も多く含まれています。過去問演習の際は、基本的な問題で取りこぼさないようにすることや、難問に時間をかけすぎずに解き進める上での順序、取捨選択が大事だということを意識して取り組みましょう。

 

基礎的な内容を理解しておくのはもちろん、ミスなく解けるよう時間を計って計算練習をするなど、しっかり対策をしておきましょう。

 

◆社会

 

 

 

・難易度

西大和学園2022年の社会科入試は、昨年より大きく難化し、ここ数年で最も受験者平均点、合格者平均点の低い試験となりました。

 

・出題構成

40分100点満点の試験で、例年大問5題構成の小問集50問程度。今年も地理、歴史、公民の各分野からの出題がありますが、地理分野からの出題割合が多いのも西大和学園社会科入試の特徴です。

 

特に地形図の読図は毎年出題があります。公民分野の中では時事問題も出題され、2020年は「元号」、2021は「安倍内閣での出来事」、今年2022年は「オリンピック」に関する出題がありました。

 

・合否のポイント

半分以上は選択解答ですが、記述解答も毎年出題がありますので、記述の訓練は必須です。過去問などを見て対策をしておきましょう。また、用語解答は漢字指定が多いので、漢字で書けるようにもしておきましょう。

 

時事問題は、日ごろから新聞やニュースに関心を持ち、親子で話し合うなどして用語の説明ができるようにしておきましょう。

 

 

7.まとめ~西大和学園中合格への道~

 

 

 

 

今年の中学受験は昨年に続き、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた入試となりました。来年2023年の受験もどうなるかは誰にも予測できませんが、これだけははっきり言えます。どのような状況下でも慌てずに受験できるよう、今からしっかり準備していきましょう

 

西日本トップクラスの学力国際性を重視した男女共学私立校として人気が高い西大和学園。英語多読や米国ハーバード大学に滞在するリーダー養成プログラムも魅力で、関西圏の最難関校と位置づけられています。前述の通り、特に女子にとっては狭き門の超最難関校と言えるでしょう。

 

小学生が自分1人で最難関校に向けての受験勉強するのはとてもたいへんだと思いますから、親御さまもいっしょになって真剣に受験に取り組んであげてください。どう対策していけばいいか不安に感じたら、志望校に特化したアドバイスができる受験のプロに早めに相談することをおすすめいたします。

 

 

 

 

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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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