「ケアレスミス」を起こしやすい5つのタイプをチェック!ケアレスミスの要因やその予防法などをケアレスミスについて徹底解説いたします!
CONTENTS:
1. こんな人は要注意!ケアレスミスをしやすい5つのタイプとは
4.ケアレスミスはどうすればなくなる?効果的な3つの予防対策
1. こんな人は要注意!ケアレスミスをしやすい5つのタイプとは
ケアレスミスチェックリスト
最初にケアレスミスをしやすいタイプかどうかチェックしてみましょう。以下のタイプに当てはまると思うことがあればチェックを入れてください。
□ 何をやるのも早い→A
□ すぐに面倒がる→C
□ 「無理」「できない」を連発する→C
□ 失敗するといつまでもくよくよする→E
□ スマホやゲームばかりしている→D
□ クイズや問題の答えをすぐに見る→C
□ 占いや暗示にかかりやすく、信じやすい→B
□ 人の話を聞かない→B
□ 飽きっぽく、何事も長続きしない→C
□ ダラダラしがち→D
上記のうち1つでもチェックが入れば、試験でケアレスミスをする可能性が高いといえます。複数入った人はとくに要注意です。また、ケアレスミスをしやすい傾向にある人をA~Eの5つのタイプに分類し、とくにどのようなミスを起こしやすいのかまとめましたのでご参照ください。
A.せっかちでおっちょこちょいタイプ
「何をやるのも早い」のは、一見いいことのように思いますが、やや「せっかち」で「おっちょこちょい」なのかもしれません。何でもちゃっちゃと要領よくやっているように見えて、実は抜けが多いということはないでしょうか。つまり、受験でも同じようなことが起きる可能性があるということです。
B.思い込みが激しい独りよがりタイプ
暗示にかかりやすかったり、占いを鵜呑みにして気持ちが左右されてしまったりするような人は、思い込みが激しい人でもあります。問題をよく読まずに「これだ」と早合点しやすい傾向にあります。人の話を聞かない人も同様です。
C.気分屋で長続きしないものぐさタイプ
何ごとも面倒がったり、飽きっぽかったり、すぐに「無理」「できない」などと投げ出して、答えを見てしまったりする人は、忍耐力がなく、最後まで粘る力に欠けています。受験では、最後の最後まで諦めない力がとても大切です。
D.好きに生きるぐうたらタイプ
家でスマホやゲームばかりしていたり、いつまでも寝てダラダラしたりしている人は、自分を抑制できない人です。スマホやゲームは一方通行で、脳の活動域が狭まるので注意力散漫になりやすいといわれています。生活のリズムが崩れると、心身ともに不調をきたしやすいのでミスも誘発します。注意したほうがいいでしょう。
E.切り替え下手のくよくよタイプ
失敗などの負の感情をいつまでもくよくよと引きずる人は、気持ちの切り替えが下手な人です。試験の中で、途中の1問が解けなかっただけで、その後の問題にぜんぜん集中できずにつまらないミスを連発してしまう可能性があります。模試や過去問などで練習しておきましょう。
2. ケアレスミスの大誤解~小さなミスではすまされない!?
「うちの子はケアレスミスが多い」の勘違い!
模試などの見直しをしていると、よく親御さまから「うちの子はそそっかしいから、本当は解けるのに簡単な問題で2問も3問も落として」などと笑いながら話していることがあります。
本人も「ちょっとした計算ミスで、やり方はわかっているので大丈夫です」などとケアレスミスに対して楽観視する受験生が本当に多いのが実情です。
まだ小4や小5生なら、「もったいなかったね。次は気をつけよう」で今後の教訓として済ませることもできますが、小6の受験生がこの時期になってもケアレスミスが続くというのは大問題です。
「本当はわかっているから大丈夫」ではすまされません。ケアレスミスが「クセ」のようになってしまっている場合もあるので、しっかり対処するようにしましょう。
ケアレスミスは重大なミス!合否は1点で決まる!
ケアレスミスを「ただの計算間違い」「ただの書き間違い」というように、あまり重要視しないで見過ごしてしまうことは、受験生にとって最も危険な行為です。
受験はどのような試験でも、合否を分ける点数を中心に受験者層が集まります。つまり合否分岐点辺りでは、1点変わるだけで5人や6人くらい順位が入れ替わります。そのわずか1点で不合格になったら、悔やんでも悔やみきれないでしょう。
無駄な失点は本番での致命傷になりかねません。それを踏まえ、今のうちに無駄な1点を落とさないよう、ケアレスミスは単純な小さなミスなどではなく、重大なミスと緊張感を持って対策していく必要があります。
3. なぜケアレスミスを起こす?6つの要因
ケアレスミスは不注意によるミスですが、それにはいろいろな要因があります。原因がわからなければミスを減らすこともできません。ここでは主なケアレスミスの6つの要因をご紹介します。
漢字や誤字などの文字による間違いは、国語や社会の試験でよく見られるミスです。ふだんから字をいい加減に書いているので、いざ丁寧に書こうとすると「どうだったっけ?」となります。自分だけが読める字では意味がありません。日ごろからノートに正しい字を丁寧に書くことを意識しましょう。
例えば「電車に乗る」の「乗る」という漢字の横線や、「善悪」の「善」という字の横線の数が3本だったか4本だったかわからなくなるようなケースです。いわゆるうろ覚え状態です。最近はスマホやタブレットなどの普及で余計に文字を書かなくなっているので、このようなミスが起こりやすくなっています。
また、文章問題で正しい記述解答ができていても、文中で使っている漢字に間違いがあればもちろん失点です。「田」と書こうとして急いで書いて上が突き抜けてしまって「由」となっているような解答のことです。
書いた本人は「誰だってこれが田だってわかるじゃないか」と文句を言ったところで、採点者には伝わりません。ふだんから丁寧に書くことが肝心です。とくに前述の「A.せっかちタイプ」と「B.思い込みが激しいタイプ」「C.ものぐさタイプ」「D.ぐうたらタイプ」の人は要注意です。
算数や理科でよく見られるのが計算ミスです。小6の受験生ともなると、長い式の難しい計算問題や複雑な文章題の計算を解くことになります。1つひとつの計算自体は簡単でも、解き方が難しいと焦って思いもしないような単純な計算ミスをすることがあります。
途中式の中で「3×2」を「3+2」と思い違いして5と計算して進めてしまい、最後に答えが合わないというようなミスです。あとから見直すとなぜこのようなミスをしたのか自分でも不思議になることがあります。このようなミスは概ね時間に余裕があり、見直しをしっかりすることができれば十分防げるミスです。
とくに「A.せっかちタイプ」と「B.思い込みが激しいタイプ」「C.ものぐさタイプ」の人は要注意です。
国語の長文読解問題などの「本文中から抜き出しなさい」という問題でよく見られるのが「転記ミス」です。答えになる箇所を書き写すだけなので何ら難しくもないはずですが、それだけに気が緩むのか、意外と転記ミスをする人が少なくありません。
「抜き出し」は、本文をそのまま書き写すものです。勝手に漢字をひらがなに変えたり、逆にひらがなを漢字に変えたりするのもNGです。句読点も含めます。せっかく正解箇所を見つけ解答しているのに、転記ミスでの失点はもったいないですよね。
算数でよくあるのが、計算用紙や問題用紙の空きスペースで計算し、出た答えを解答欄に写し間違えてしまうというものです。あとになって、「ちゃんと正解しているのに」と計算をした形跡を見せてくれる生徒もおりますが、採点者は当然解答欄しか見ていません。本人としては悔しいでしょうがあとの祭りです。
とくに「A.せっかちタイプ」と「B.思い込みが激しいタイプ」「C.ものぐさタイプ」「D.ぐうたらタイプ」の人は要注意です。
「A.せっかちタイプ」や「C.ものぐさタイプ」に多く見られるのが、読めない字の答案用紙です。漢字が雑で、本来突き抜けてはいけない所が突き抜けていたり、ハネやトメがきちんとできていなかったり、わかっているのに字が雑なために間違いと見なされ失点となるパターンです。
算数でも「5」なのか「6」なのか、「1」または「7」なのか「9」なのかといった、よくわからない字を書く生徒がいます。学校や通塾しているテストなどではおまけしてくれることもあるかもしれませんが、入試の採点におまけはありません。
どちらとも読めるような字は、たとえどちらかが正しくても入試では×(失点)になります。一度でも読みにくいと指摘を受けたことがあれば、文字も数字も丁寧に書く練習をしておくようにしましょう。
「A.せっかちタイプ」や「B.思い込みが激しいタイプ」「E.くよくよタイプ」などにとくに多いと考えられるのが解答欄の記入ミスです。前回のブログでもお伝えしましたが、受験にも「まさか」はつきものです。まさか解答欄を間違えるなどというミスはやらないと思っていても、案外やってしまいがちなミスのひとつで毎年耳にする話です。
試験中、難問に直面し「捨て問」にしようか迷うことがあります。途中までやって諦め、その問題は捨て問にして次の問題に飛ぶこともあるでしょう。その際、焦ってしまって解答欄は飛ばさずに書いてしまったり、3問分空けなければならないのに2問分しか空けていなかったりということが起こります。最後のほうで気づいて大慌てしたという経験はないでしょうか。
まだ試験途中で気づけばいいのですが、時間ギリギリで気づいた時には、書き換える時間がなくなってしまったり、慌てて消した数字が消し切れていなくて、「10」が「101」になってしまって失点することもあります。正しい答えが出ているだけに、解答欄記入ミスで失点してしまうのはたいへんもったいないことですよね。
⑥ 問題にある条件の読み落とし
とくに「A.せっかちタイプ」「B.思い込みが激しいタイプ」「C.ものぐさタイプ」「D.ぐうたらタイプ」の人に多いのが、問題文の読み落としミスです。
選択肢から記号を選ぶ正誤問題で、時々「正しいもの」ではなく「正しくないものを選びなさい」という問題が出されることがあります。問題をよく読まず「正しいもの」と勝手に思い込んで間違って答えてしまうようなミスです。
また、国語や社会では「ひらがなで」や「カタカナで」「漢字で答えなさい」などという条件の見落とし、算数や理科であれば「小数で」や「分数で答えなさい」などと条件が書かれている場合があります。「mm(ミリメートル)」で答えるべきところを「cm(センチメートル)」で答えてしまうという単位間違いもよくあります。
問題文の条件や指示部分に線を引くなど、日ごろから意識して問題を解くように心がけましょう。
4.ケアレスミスはどうすればなくなる?効果的な3つの予防対策
ケアレスミスの要因やミスをしやすいタイプをお伝えしましたが、日ごろからできるケアレスミス予防策があります。1回1回の試験で気をつけるのはもちろんですが、ふだんから次の3つのことを意識して行うようにしましょう。
その1 間違い直しの徹底
まず最も効果的な対策は、模試などの間違い直しを徹底して行うことです。その際にたとえ小さなミスであっても丁寧に直しを行うことです。直しながら、なぜ間違ったのかを反省し、どうすれば次回から同じような間違いをしなくなるかきちんと自分で考えることです。
本番前に自分のミスのクセを見つけられることは大きな収穫です。模試を受けた甲斐もあったということです。
小4や小5の時に成績が良かった人に多いのですが、ケアレスミスを恥ずかしいと思い、見て見ぬふりをしてしまうことがあります。そのようなことを繰り返していると、いつの間にかケアレスミスが「クセ」になってしまいます。非常に怖いことです。
小さなミスでも間違い直しを徹底し、小さなミスこそ二度と繰り返さないくらいの気持ちを忘れないようにしましょう。
その2 試験は見直す「クセ」をつける
受験は1点で合否が分かれます。試験では「できた」と思っても、最後まで何度でも見直すようにしましょう。
それには日ごろから「クセ」をつけることが大切です。日ごろの過去問や問題集を演習する際にも、全部解き終わるとすぐに答え合わせをしたくなりますが、そこは我慢し、まずは集中して見直し(検算)するようにしてください。
もう一度解き直しするだけでなく、算数なら解答から逆に検算するやり方もおすすめします。見直しが早く終わっても5分くらいは必ず見直し時間にあてるようにしましょう。
その3 問題文に線を引く「クセ」をつける
ケアレスミスの要因⑥でもお伝えしたように、試験の中には問題文に条件があったり、引っかけのようなわかりにくい文言になっていたりすることがあります。
ふだんはだいじょうぶでも、緊張していたり焦っていたりすると、見落としてしまう恐れがあります。答え方の条件になるような箇所、単位などには必ず線を引くなど解答間違いをしないように常日頃から対策しておきましょう。
また、試験では必ず解答欄と問題が合っているか番号を確認するように日ごろから徹底するクセをつけましょう。
5.まとめ~東大王松丸亮吾さんの母が作った「✖ノート」
ケアレスミスを侮ることなかれ!
今回は受験において重要な1点を失点しないために、ケアレスミスについて詳しくお伝えしました。「ケアレスミスは決して小さなミスではなく重大なミス」ということだけでも覚えておいてくださいね。
しかし、ご紹介したような「ケアレスミス対策」をきちんと1人で行えるかというとなかなか難しいでしょう。とくに中学受験において小学生が1人で完璧に行えるかというとかなり厳しいでしょう。ここはぜひ親御さまも協力してあげてほしいところです。
勉強嫌いでゲーム好きの松丸亮吾さんが東大に合格した理由
東大王や謎解きクリエイターとして知られる松丸亮吾さんのお母さまが作成した「バツ(✕)ノート」は有名な話です。復習をいやがる亮吾さんに、お母さまがテストなどで間違ったところだけを切って貼り集めた「間違い直しノート」を作成し、「お母さんが作った新しい参考書よ」と言って渡したそうです。
松丸さんは「これならできる」と「✕ノート」を毎日やるようになり、いつしか間違い直しをするのが当たり前となって成績はぐんぐん上がり勉強を楽しいと思えるようになったそうです。松丸さんが東大に合格できたのは、この「ノートのおかげだ」と本人がはっきり口にしています。
中学受験は親子の受験
「中学受験は親子の受験」とも言われています。本気で難関中学を目指したいのなら、親御さまも本気になる必要があるのかもしれません。子ども本人に任せきりにしていても、なかなか自分1人では難しいものです。ノートの作成とまではいいませんが、間違い直しをしているかの確認くらいは親御さまがしてあげてほしいところです。
それでもなかなかケアレスミスがなくならない、または親御さまの時間がとれない、その他受験のことで何か悩みや不安がある場合は、思い切って残りの数か月だけでもプロの家庭教師に相談してみましょう。そのままにしているとズルズルと時間だけが無駄にすぎてしまいます。本格的なケアレスミス対策ができるのも今のうちですよ!
ケアレスミスに関する不安も解消!
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