中学受験の志望校の選び方~後悔しないための学校選び5つのポイントと調べ方

  • 2025.07.04
  • 受験情報

 

 

中学受験の志望校選び、どのように考えていますか。志望校選びの基準となるポイントや学校の調べ方など、後悔しないための志望校選びについて徹底解説いたします!まずは現状をチェックしてみましょう!

 

 

CONTENTS:

 

1. 志望校選びチェック!~いくつ当てはまる?

志望校選びチェック!

志望校選びの基準となる5つのポイント

 

2. やりたい活動があるか

 

3. 校風・教育方針は合っているか

 

4. 学習ペースが合っているか

 

5. 校則が合っているか

服装

髪型

持ち物(携帯電話の扱い)

 

6. 本人と両親の意見が一致しているか

子どもか親のどちらかだけで決めてしまう

両親の意見が不一致!

 

7. 学校の調べ方~志望校リサーチ4つの方法

    ネットで検索、ホームページなどから情報を得る

    学校の資料を取り寄せる

    知人の話や口コミを参考にする

    説明会やオープンスクールなどに参加する

 

8. まとめ~志望校選びは中学受験の大きなヤマ!

 

1. 志望校選びチェック!~いくつ当てはまる?

 

 

 

志望校選びチェック

 

中学受験において、本人の一生に関わる重要な志望校選び。どのような選び方をしていますか?まずは気軽に以下のリストにチェックを入れてみましょう。当てはまると思うものすべてにチェックを入れてみてください。

 

□ 志望校は本人の成績や偏差値で決めようと思う

□ どうしても知名度を最重要視してしまう

□ 主にネットやパンフレットから学校の情報を得て選ぶ

□ 父親と母親で選ぶ学校が違う

□ 塾の先生や知人から勧められた学校を選ぶ

□ 口コミや周囲の評判のいい学校を選ぶ

□ 子どもの意見より親の意見を通したい

 

いくつチェックが入ったでしょうか。

実は1つでもチェックが入った場合、受験後に後悔してしまう「志望校選び」をしている可能性があります。NG行為とまではいいませんが、上記はすべて志望校選択に関してあまりおすすめできない行為です。

 

それではどのような基準で志望校を選んだらいいのでしょうか。

 

 

志望校選びの基準となる5つのポイント

 

入学してから後悔しないために、志望校選びの基準として下記の5つのポイントを確認しておきましょう。

 

やりたい活動があるか

校風・教育方針が合っているか

学習ペースが合っているか

校則が合っているか

本人と両親の意見が一致しているか

 

次に詳しく見ていきます。

 

 

2. やりたい活動があるか

 

 

 

 

中高6年を有意義に通えるかどうかの1つに、その学校に自分のやりたい課外活動や部活動などがあるか否かが大きく関係します。

 

例えば、カラダを動かすことが大好きで小学校ではサッカーをやっていた生徒が、中学受験のためいったん活動を休止し、中学に入学したら部活に入って再開したいと考えていたのに、入学した学校にはサッカー部がなかったというようなケースです。

 

仮に部活として存在はしていても、本人が期待しているような活動はしていないなどということもあります。こういったケースでは、同じ小学校時代の仲間は部活にも力を入れている学校で精力的に部活動に励んでいるのに、自分は何をしているのだろうと後悔し学校に通う気力をなくしてしまうということなりかねません。

 

逆に本人がやりたいと思う部活動がある場合、たとえ学校の授業やクラスに興味が持てなくても、部活動が楽しくてそれだけで6年間がんばれるということもよく聞く話です。

 

志望校を選ぶ際は、本人が何かしら打ち込めそうな部活課外活動などがあるかも大切な判断基準です。よく調べてから決めるようにしましょう。

 

3. 校風・教育方針は合っているか

 

 

 

 

私立の中学校は学校ごとに特色が異なり、その校風や教育方針もさまざまです。規律に厳しい保守的な学校と、自主性を重んじる自由な風土の学校では雰囲気がまったく違います。どちらが本人にとって6年間を過ごしやすいのかよく見極める必要があります。

 

入学後に学校方針や宗教教育が家庭の方針と違うとわかってもどうにもなりません。その学校を選んで受験したのは自分自身なのですから、入学したからにはその学校の方針や手法に従わなければなりません

 

私立の中高一貫校の中には宗教教育が色濃い学校も数多くあります。仏教系やキリスト教系を含めさまざまです。宗教系の学校では、授業の中で宗教の時間があったり、毎日お祈りの時間があったりします。

 

宗教はもちろん、学校の教育方針が「ご家庭と一致するか」や、「本人が充実した学校生活が送れるか」をよく吟味した上で志望校を選ぶようにしましょう。

 

 

 

4. 学習ペースが合っているか

 

 

 

 

中学校のサイトで大学の進学実績を見て、行きたい大学の入学実績が高いと思い、その中学校に入学したものの、学校ではそれほど熱心に受験指導をしていないというケースもあります。

 

塾に通わせなくてもいいという認識で私立の中高一貫の進学校に入れたのに、多くの生徒が学校外の塾や家庭教師などで学習していることを知って、親御さまが愕然としたという話も聞きます。

 

進学校といわれている学校もさまざまで、入学後も大学受験に向けて補講や勉強合宿などみっちりと面倒をみる学校もあれば、そうでない学校もあります。

 

生徒本人も学校で長時間拘束されるより、自主的に学習するほうが向いている生徒もいれば、ある程度拘束されてしっかりと課題を出されるほうが向いている生徒もいます。

 

まずはご家庭の考えとして、厳しい学習指導をする学校で、補講など学習の面倒をしっかりみてもらいたいのか、必要なら塾や予備校、家庭教師など自分のペースで学習を進めたいのかをよく話し合っておくといいでしょう。その上で志望校がどのような学校なのかを事前にリサーチしておきましょう。

 

 

 

5. 校則が合っているか

 

 

 

 

学校の「校則」も志望校選びの大事な基準の1つです。当然のことですが、校則は学校ごとに異なります。校則が厳しいことを安心と考えるのか、窮屈と考えるのか、ご家庭によって違うでしょう。

 

6年間の貴重な時間を過ごす場所ですので、「たかが校則」と軽く思わず、重要事項としてよく調べ、話し合って決めましょう。

主な校則として、「服装」や「髪型」、「持ち物」などが代表的な事項として挙げられます。

 

 

服装

 

服装について、まず制服があるのかないのか、また何か服装について決まりごとがあるのか、大きな判断基準となるでしょう。とくに女子生徒にとっては、「あの学校のあの制服が着たいから、どうしてもあの学校に入りたい」ということが、高いモチベーションになることもよくあります。

 

毎日制服があることを嬉しいと思う生徒もいれば、自由に自己主張ができる私服のほうがいいという生徒もいます。制服は費用が高いと考えるご家庭と、逆に私服より安上がりと考えるご家庭もありそれぞれです。

 

本人の気持ちをいちばんにご家庭でよく話し合って決めるといいでしょう。もし制服のある学校を第一志望にするなら、「この制服すごく似合いそうだね」などとプラスイメージを与えてあげると、よりモチベーションアップに繋がっていいでしょう。

 

 

髪型

 

頭髪については、かなり厳しく制限されている学校と、まったく制限のない自由な学校とで差があります。長さやパーマ、カラーなど規則があるのか、頭髪検査はどのように行われているのかも確認しておくと、後々のトラブルを避けることができます。

 

天然のカラーやくせ毛を矯正するように言われ、トラブルになるということもあります。多感な時期を過ごすので、本人たちにとって髪型は親が思っている以上に重い事項かもしれません。

 

頭髪のことでせっかく入学できた学校が苦痛になったり、ましてや辞めるような事態になったりしてはあまりにもったいないことです。何か頭髪のことで心配があるようでしたら、事前に校則についてもリサーチしておくといいでしょう。

 

 

持ち物(携帯電話の扱い)

 

持ち物について代表的なものは「携帯電話(スマホ)」です。学校に持参すること自体が禁止なのか、所持はできるが学校に着いたら先生に預ける、もしくは授業中に出さなければ所持してもいいなど、学校によりさまざまです。

 

最も厳しいパターンとして、「携帯電話やスマホの契約自体を禁止している」という学校も実際にあります。

 

もちろん、携帯に寛容な学校でも、ある程度のルールはあります。授業中に音が鳴ったり、他者に迷惑になる使い方をした場合、没収されたり所持を禁じられたりする可能性もあります。

 

また、高価なスマホを学校に持ち込むことで、紛失したり壊したりすることもあり、それによって他者とトラブルになる可能性もあります。

 

携帯電話については、「所持させたい」「なるべく所持させたくない」と、ご家庭にもそれぞれ考え方があると思いますので、事前に調べられるのであれば、学校のルールを知っておくに越したことはありません。

 

携帯電話のことで頻繁にトラブルになって、入学後に「こんなはずではなかった」とならないようにしたいですね。

 

 

●校則こぼれ話●

学校説明会などで、「校則は厳しいですか」という質問をする親御さまがいらっしゃいますが、ほとんどの場合、学校側は厳しいとは言いません。「常識的な範囲での決まりごとはありますが、特別厳しいものではありません」というのが、一般的に厳しいといわれている学校のよくある回答です。

 

その学校の校則が厳しいかどうかは、実際に通っている生徒やその親御さまに聞いたり口コミなどで調べてみたりするのがいいと思います。ただし、これも人それぞれ、その人の主観ですので、必要以上に良く言ったり、大げさに面白おかしく書かれたりしている可能性もあります。あまり鵜呑みにせず、最後は本人とよく話し合って決めましょう。

 

 

 

6. 本人と両親の意見が一致しているか

 

 

 

 

志望校選びの際、いちばん大事なのは、何より本人の気持ちとご両親、ご家族の意向が一致しているかということです。どんなにいい学校に入学できても、本人やご家族の意向が合っていないとうまくいかなくなる可能性があります。そこで、注意しておきたい大事なことをお伝えします。

 

 

子どもか親のどちらかだけで決めてしまう

 

実際に毎日通うのは子ども本人。親が一方的に「この学校が素晴らしいから、ここにしなさい」と押しつけてはいないでしょうか。仮に子どもが親の言う通りにその学校に入学したとしても、本人の意向に合っていなくて途中で行きたくないと言い出す可能性もあります。

 

逆に子どもに志望校選びを丸投げしてしまうのもよくありません。そもそも小学生の子どもにはまだ社会経験も判断能力もあまりありません。一生を左右する大事な選択なのに、友達が行くからなどという安易な理由だけで選んでしまいがちなので、子どもの意見を尊重しつつも、親もいっしょになって真剣に考えてあげるようにしましょう。

 

 

両親の意見が不一致!

 

子どもと話し合う前に、まずは夫婦でしっかり話し合って意見を一致させておくことがとても大切です。

 

夫婦で意見が違い、子どもが間に挟まって困ってしまうというのもよく聞く話です。両親の意見がすれ違い、子どもの前で夫婦喧嘩が勃発するような事態となってしまっては最悪です。子どもは一気に受験する気も失せて、何もかも投げ出したくなってしまいます。

 

最初に夫婦でよく話し合って意見を一致させ、間違っても本人の前で言い争わないようにしてあげてくださいね。

 

 

7. 学校の調べ方~志望校リサーチ4つの方法

 

 

 

 

志望校選びの基準として5つのポイントをご紹介しましたが、それではどうやってその学校のことを調べればいいのでしょうか。次に学校を選ぶための4つの調べ方をご紹介します。

 

 

まずはネットで検索する人が多いのではないでしょうか。手っ取り早く、たくさんの学校を短時間で調べられるのでおすすめです。この際、偏差値だけでなく、得意分野やりたいこと、「サッカー」「吹奏楽」「プログラミング」「放送部」「英語教育」などキーワードで検索してみるとなおいいでしょう。

 

ただし、ネットの情報は、学校調べの取っかかりとしてはたいへんおすすめできますが、実際に見てみないとわからないことも多いので、その中から気になった学校は実際に足を運んで見学に行くことを強くおすすめします。

 

 

①で気になった学校があれば、パンフレットなどの資料を取り寄せます。ネットにはない情報が載っていることもありますし、何より資料を取り寄せ手にすることでより親近感がわいたりモチベーションがあがったりすることもあります。

 

さらに資料だけでなく、実際に見てみたいという学校があれば、学校に足を運んでみましょう。説明会オープンスクールなどでより詳しい情報を得るといいでしょう。

 

 

学校のサイトやパンフレットなどではいいことしか書いていないので、実際に通学している生徒や保護者の意見を聞くのもたいへん参考になります。

 

説明会などで言われていることと、実際に学校で行われていることは違うこともあるので、知人やネットなどの口コミ情報は生きた現場の意見として、ある程度は参考になるでしょう。

 

ただし、これも人それぞれです。その人には合っていても、自分の子どもには合わないこともありますし、その逆もあります。やはり本人が自分の目で見て、実際にどう感じるかがいちばん大事です。

 

 

やはり実際に足を運んで自分の目で見て、学校の雰囲気や方針などをトータルで感じ取ることがいちばんです。やりたい部活動がある、設備がすばらしい、制服がかわいい、生徒たちの印象がとてもいいなど、人それぞれ感じるものがあることでしょう。

 

毎年、5月下旬から11月上旬くらいまで、説明会オープンスクール運動会学園祭など、学校行事が目白押しになります。それらには可能な限りぜひ親子でたくさん参加してみてください。

 

説明会では通常、校長先生がその学校の教育方針などについて熱く語ってくれます。よく入試にどのような問題が出るのか、そこばかり注目している親子を見かけますが、それよりもその学校が何を重視しているのか、どういう生徒を求めているのかが大切です。

 

先生の話をきちんと聞いていれば、学校の方針求める生徒像などはある程度わかってくるはずです。それが自分たちの方針や本人に合っているのかよく見極めることが何より大事です。

 

学校によってはオープンスクールなどで、学校のふだんの授業を体験したり生徒と話したりできる学校もあります。1年後そこにいる自分の姿を想像してどう感じるのか、「ここだ!」「ここがいい」と本人が思えることがいちばん大切です。

 

親御さまも、「ここからの見晴らしすてきだね」「グラウンドが広くていいね」「駅から学校までの通学路に桜の木が多くて、春はきれいだろうね」などと話をして夢をふくらませ、入学後の具体的なイメージをつけさせてあげるのも、モチベーションアップにもなりとても有益ですよ。

 

入学後に後悔しないために、少なくとも第一志望校、第二志望校の見学は必須です。ぜひ親子で足を運んでくださいね。

 

 

8. まとめ~志望校選びが一生を変える!

 

 

 

 

中学受験は本人の一生を左右する一大イベントです。志望校選びが今後の人生を変えるといっても過言ではありません。

せっかく第一志望校に入学できたのに、毎年のように必ずどこかの学校で入学後しばらくして学校に通えなくなる生徒が出ます。

 

理由はさまざまですが、学校が合わない学校の方針についていけないという生徒が出てしまうこともまた事実です。そうならないためにも、事前にその学校のことをしっかりと知っておくことが本当に大事です。

 

自分の成績と偏差値表を見比べて何となくこの学校に行こうと思うのではなく、やはり学校のことをいろいろ調べ、実際に自分の目で見て「この学校に入学したい」と主体的に考えられたほうが、入学後の学習や部活動もがんばれますし、成果としても現れます。

 

今はまだいろいろな学校を見て選択肢を探る時間があります。入試に向けて実際にその学校に足を運んだりイベントなどに参加したりすることにより、「絶対この学校に入学したい」と強く思うことができれば、本人のやる気にも繋がり合格に近づくことになるでしょう。

 

志望校併願校について、なかなか決められないという方は、一度受験のプロにご相談ください。受験情報を豊富に持つプロならではのアドバイスがもらえますよ!

 

 

 

 

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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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