
2026年の中学入試から、今回は大阪星光学院中について振り返ります。今年度の受験データを細かく分析、各科目の傾向やポイント、2027年の対策等について徹底解説いたします!
CONTENTS:
1.2026年度、大阪星光学院中入試の特徴
大阪星光学院中の入試は、出願時にI型(国語・算数・理科・社会の4科目型)、またはII型(国語・算数・理科の3科目型)のどちらかを選ぶことができます。
試験時間と配点は、国語と算数が各60分で120点、理科と社会は各40分80点の合計400点満点で、判定方法はI型、II型それぞれ以下の通りです。
<I型(4科目型)> 評価点=下記①~③のうち最も高得点の点数
①国語・算数・理科・社会の合計点
②国語・算数・理科の合計点×1.25
③国語・算数・社会の合計点×1.25
<II型(3科目型)> 評価点
・国語・算数・理科の合計点×1.25
合格判定にI型、II型の区別は行っていません。当然のことですが、最高点が3パターンから評価される4科目のI型受験の方が有利と考えられるでしょう。大阪星光学院中を第一志望に考えるのならば、やはりI型の4科目受験のほうがいいでしょう。
実際に、今年も受験者数671名のうち、I型受験者が479名、II型受験者が192名と71.4%がI型受験をしています。昨年2025年のI型受験者は71.6%、2024年は74.9%でした。
2.2026年の入試データ
(前年比) <人>
|
【募集人員】 190名 |
志願者数 |
受験者数 |
合格者数 |
実質倍率〈倍〉 |
|
I型(4科受験) |
498(-27) |
479(-21) |
208(-8) |
2.30(-0.01) |
|
II型(3科受験) |
217(-11) |
192(-6) |
73(+6) |
2.63(-0.33) |
|
合 計 |
715(-38) |
671(-27) |
281(-2) |
2.39(-0.08) |
190名の募集に対し志願者数は715名、受験者数は671名でした。昨2025年は志願者数、受験者数ともに30名以上増加しましたが、今年は逆に大きく減少に転じました。ここ数年増加と減少を繰り返していますので、来年はまた増加するかもしれません。
昨年は受験者数が増えましたが、合格者数は減りましたので実質倍率が大きく上がりました。今年は受験者数が大きく減りましたが合格者数も2名減少しましたので、実質倍率はさほど下がりませんでした。
3.大阪星光学院中志願者の受験日程パターン
大阪星光学院中志願者の受験日程パターンを表したものが下記の表です。
|
前受け校 |
・愛光(愛媛) ・岡山白陵(岡山) ・北嶺(北海道) |
|
|
1日目 1/17(土) |
2日目 1/18(日) |
3日目 1/19(月) |
|
<午前> ・大阪星光(大阪)
<午後> ・清風(大阪) ・明星(大阪) ・帝塚山(奈良) |
<午前> ・清風南海(大阪) ・須磨学園(兵庫) ・明星(大阪) ・帝塚山(奈良) <午後> ・西大和学園(奈良) ・高槻(大阪) ・須磨学園(兵庫) |
・東大寺学園(奈良) ・洛南高附属(京都) ・清風(大阪) ・帝塚山(奈良) ・神戸大附属(兵庫) |
|
4日目以降(1/21~) |
・清風南海(大阪) ・六甲学院(兵庫) ・洛星(京都) ・白陵(兵庫) ・清風(大阪) |
|
大阪星光学院中志願者の受験日程パターンは、統一受験日前の前受けとして、愛光、岡山白陵、北嶺などを受験し、一つ合格を確保の上、統一受験日初日の午前に行われる本命、大阪星光学院中を受験するのが理想的です。
大阪星光学院中の入試は初日午前の試験1回だけですので、併願パターンとしては地域などを含め、さまざまな選択肢が考えられます。他の最難関中学にチャレンジすることもできますし、手堅くランクを下げた併願も可能です。
大阪星光学院中の入試は、3科受験なら12時30分頃、4科受験でも14時頃には終わります。同日に2校受験するのであれば、そこから移動し清風、明星、帝塚山などを受験することも可能です。
2日目は、午前中に清風南海、須磨学園、明星、帝塚山などを受験、午後は西大和学園や高槻、須磨学園などが考えられます。
2日の午後に大阪星光学院中の合格発表がありますので、合格していればここで終了です。そうでなかった場合は、3日目に東大寺学園や洛南高附にチャレンジするか清風、帝塚山、神戸大附属などとなるでしょう。
4日目以降は清風南海、六甲学院、洛星、白陵、清風などを受験したパターンが多かったようです。
4.大手塾別合格者数
関西大手進学塾の大阪星光学院中合格者数は多い順に下記のようになりました。
(前年比)〈人〉
|
浜学園 |
馬渕教室 |
能開センター |
希学園 |
日能研 |
|
131(+26) |
54(+3) |
49(-10) |
30(-9) |
19(-5) |
|
進学館 |
SAPIX |
京進 |
第一ゼミナール |
|
|
5(-4) |
5(-4) |
2(+1) |
1(-4) |
|
4年連続で100名以上の合格者を出した浜学園が、今年はさらに他塾を大きく引き離して安定した実績を上げています。大阪星光学院中に強かった能開センターが2年連続で10名以上の減少となり、今年増加に転じた馬渕教室に2位の座を譲ることになりました。
今年も昨年に続き大阪星光学院中の合格者数が減っているので、どの塾も合格実績を上げるのは難しかったと思います。そのような状況で26名増加となった浜学園は圧倒的な強さを見せ、3名増加した馬渕教室も大健闘といえるでしょう。
5.科目別成績データ
大阪星光学院中2026年合格者の各教科の平均点と受験者平均点との差、合格者最高点と最低点を表したものが下記の表です。
(前年比)<点>
|
科 目 |
受験者平均 |
合格者平均 |
合格者平均との差 |
合格者最高点 |
合格者最低点 |
|
国 語 |
68.5(-9.0) |
75.0(-8.7) |
6.5(+0.3) |
98(-10) |
46(-11) |
|
算 数 |
72.1(+17.8) |
85.4(+16.1) |
13.3(-1.7) |
120(±0) |
52(+15) |
|
理 科 |
50.3(-2.8) |
56.5(-2.9) |
6.2(-0.1) |
72(-8) |
30(-8) |
|
社 会 |
49.7(-7.3) |
53.7(-7.5) |
4.0(-0.2) |
73(-6) |
23(-6) |
|
総 合 |
243.7(+3.4) |
275.9(+2.2) |
32.2(-1.2) |
330.0(-35.0) |
252.5(+2.5) |
(※国語、算数は各120点、理科、社会は各80点の400点満点)
大阪星光学院中の2026年度入試は、上記表のように昨年と比べ総合点の受験者平均点が上がり、易化したように見えますが、算数以外はどの教科も難化しています。
大阪星光学院中の直近3~4年の入試は、難度が高くなっています。算数については、昨年たいへん難度の高い試験だったこともあり、今年度は大きく易化し、ある意味予想通りでした。
6.2026年度入試からみる科目別の傾向と対策
今年度の大阪星光学院中入試を参考に、教科ごとの傾向と対策をご紹介します!
◆国語

【試験時間・配点と構成】
大阪星光学院中の2026年国語入試は、例年通り60分120点満点の大問3題構成の試験でした。大問1と大問2は長文読解問題、大問3は知識問題です。
B4用紙の問題用紙8枚と解答用紙1枚の合計9枚が配られます。今年も大問1の物語文は問題用紙4枚分の長文を読むことになり、問いが始まるのは5枚目からでした。多くの文字数をスピーディーに読まなければならない試験です。
【難易度】
大阪星光学院中の国語入試は、2024年、2025年と連続で易化していて、とくに昨年は取り組みやすい試験だったので、今年度は予想通り難化しました。
ここ最近10年の受験者平均は70~72点くらい、合格者平均は76~78点くらいですが、今年は受験者平均が68.5点、合格者平均が75.0点と、例年と比較するとやや高めの難易度でした。
【傾向と対策】
大問1と大問2は長文読解で、大問1が物語文、大問2が論説文という出題構成はここ数年変わっていません。各大問で字数指定のある記述解答問題が2題出題されています。今年も大問1で60字以内と90字以内、大問2も60字以内と90字以内の4題でした。
大問1と大問2の各小問1は本文中の傍線部の漢字の書き取りで、記述以外はほとんど記号選択です。今年の大問3の知識問題は「漢数字の入ることわざ・慣用句」の問題でしたが、特別高い難度の問題ではなかったので、きちんと得点源にしておきたいところでした。
大阪星光学院中の国語では、漢字や知識問題ではあまり差がつきませんが、知識問題が全体の1/4くらいの配点となる年度もありますので、決して侮ることはできません。
やはり記述問題の出来不出来が合否を分けることになります。100字近い記述で満点解答は難しいかもしれませんが、そこで部分点を稼げるように、しっかりと記述対策を行っておきましょう。
◆算数

【試験時間・配点と構成】
大阪星光学院中の2026年算数入試は、60分120点満点の試験で、今年も例年通り大問5題構成でした。問題用紙も例年通りB4用紙3枚で、解答もすべて問題用紙内の解答欄に書き込む形式でした。
大問1の小問2~5は、解答欄とは別に式・解き方を書くスペースがあります。大問2以降には例年、途中に1題だけ解き方を書く解答欄があります。今年は大問3の小問2がその1題でしたが、答えとその理由を言葉で書く解答形式でした。
【難易度】
大阪星光学院中2026年算数入試は、予想以上に易化し、受験者平均点で得点率が60%を超え、合格者平均点では得点率が70%を超えました。例年と比べてもやや易しい試験でしたが、昨年がたいへん難しい試験だったので、昨年に比べると大きく易化したといえます。
昨年は受験者平均点で得点率50%を大きく割り込み、合格者平均点でも得点率57.7%ほどとたいへん難度の高い試験でした。
【傾向と対策】
大問5題構成の大問1は小問集合で、今年も小問5問でした。小問1は計算問題でスタートし、文章題、平面図形、立体図形などが出題されます。
今年の大問2は「平面図形」、大問3は「数の性質」、大問4は「場合の数」、大問5は「立体図形」でした。出題単元としては例年通りですが、今年は頻出の「速さ」の出題がありませんでした。
大問1の小問集合でも、大問でも毎年「平面図形」「立体図形」が出題されています。大阪星光学院中を志望するのであれば、図形対策は必須です。
大問1の計算欄や解き方を書くスペースに書いた解き方、考え方も採点対象となり、たとえ解答が間違っていても内容次第で部分点がもらえます。入試は1点で合否を分けることになるので、どん欲にしっかりと1点を取れるように普段の演習から心掛けておきましょう。
逆に大問2以降は1問を除き、解き方などを書く欄がありません。いくら解き方が正しくても最後の答えが間違っていれば1点にもなりません。ケアレスミスなどの許されない試験ともいえます。日々の塾などの試験でも「ケアレスミスだから大丈夫」という安易な気持ちで取り組まないように緊張感をもって取り組みましょう。
※ケアレスミスの対処法については下記のブログの「3.算数でよくあるケアレスミスとその対処法」で詳しくご紹介していますのでご参照ください。
↓↓
『得点アップにつながる答案用紙の書き方!ケアレスミスをしやすいタイプと対処法』
◆理科

【試験時間・配点と構成】
大阪星光学院中の2026年理科入試は、40分80点満点の試験で例年通りでした。今年の問題用紙はB4用紙6枚に解答用紙が別途1枚の計7枚で、昨年より1枚減って一昨年の2024年と同じ枚数に戻りました。
出題分野は、物理・化学・生物・地学の各分野から1題ずつの大問4題構成で例年通りでしたが、出題順は例年の地学→化学→生物→物理の順から、今年は生物→地学→物理→化学の順に変わりました。小問数は例年40問前後です。
【難易度】
大阪星光学院中2026年理科入試は、やや難度の高かった昨年の試験よりさらに難度が上がり、直近10年間で受験者平均点、合格者平均点が最も低くなりました。高難度とはいえ、他の最難関校と比べて特別難易度が高いかというと、そういうわけでもありません。
大阪星光学院中の理科は過去10年を見ても、80点満点で受験者平均は55~57点くらい(得点率70%前後)、合格者平均点は60~62点くらい(得点率77%前後)とやや高めです。
今年度点数が下がったのは、小問数がやや増えたことと、繁雑な計算問題に時間を取られたことなどが考えられます。
【傾向と対策】
大阪星光学院中の理科は、物理、化学、生物、地学の各分野がほぼ均等に出題されるので、苦手分野を作らないように学習する必要があります。
各分野の出題順は年度によりさまざまで、昨年は「地学→化学→生物→物理」の順でしたが、今年は「生物→地学→物理→化学」の順でした。
物理分野は「電気」と「力学」の単元がここ数年交互に出題されています。今年は力学(「やじろべえ」の問題)でしたので、2027年度は電気かもしれません。
地学の分野では、2020年以降「天体」からの出題がありませんでしたが、今年度は「天体」の単元(「地球の動き」の問題)が久しぶりに出題されました。
大阪星光学院中の理科の試験は、多くの文字数を読むことになる試験です。今年は昨年ほどではありませんが、やはり多くの文字を読む試験でした。科目は理科であっても、読書スピードと読解力も求められる試験といえるでしょう。
◆社会

【試験時間・配点と構成】
大阪星光学院中の2026年社会入試は、40分80点満点の試験で、今年は問題用紙がB4用紙7枚と解答用紙が別途1枚の合計8枚でした。昨2025年は問題用紙9枚、2024年は問題用紙10枚でしたので、枚数自体は減りましたが、文字が詰まっているので、理科同様多くの文字数を読まなければならない試験です。
今年もそうですが、例年大問2題構成で、地理分野と歴史分野中心の総合問題に分かれています。公民分野は各小問の中に組み込まれて出題されますが、問題数的には多くありません。
【難易度】
大阪星光学院中の社会は例年理科と同じような難易度で、受験者平均点が55~57点くらい、合格者平均点が60~62点くらいです。今年は受験者平均点49.7点、合格者平均点も53.7点と難化しています。
2024年、2023年の試験の難度が高く、昨2025年は易化して平年並みに戻りましたが、今年はまた大きく難化しました。
【傾向と対策】
今年も大問2題構成で、大問1が地理、大問2が歴史です。その中の小問で政治や時事問題など公民分野が含まれます。小問数は42問で例年並み、短文記述1題以外は記号選択と語句解答です。
記号選択には「正しいものを選びなさい」の他に「誤っているものを選びなさい」や「正誤の正しい組み合わせを選びなさい」などさまざまな指示があるので、答え方に線を引くなど間違えないように十分注意しましょう。
今年の問題用紙は昨年に比べ枚数が減りましたが、読まなければならない文字数は減っていません。また、記号選択問題では、全ての選択肢を読まないと答えられないような正誤の組み合わせを答える問題も多く出題されています。理科同様に、社会でも読書スピードと読解力が求められる試験です。
語句の問題では「漢字で答えなさい」といった指示も多いのですが、指示がなかったとしても検定教科書に漢字で書かれている語句や人名などは漢字で答えられなければ減点となります。当然ですが、誤字は×になりますので、丁寧かつ正確に書けるようにしておきましょう。
7.まとめ~大阪星光学院中合格への道~
.jpg)
大阪府内最難関男子校として名高い大阪星光学院。今年は昨年に比べ受験者数がやや減少しましたが、例年実質倍率は2.5倍前後ある人気校です。学校は大阪市内のほぼ中央に位置し、駅からも近く通いやすいことも人気の一つです。
学校は都会の中にありますが、和歌山や長野に研修施設を持ち、自然に触れながら勉強合宿など、さまざまな学校行事があることも魅力です。毎年東京大学や京都大学、医学部など最難関大学に進学する卒業生を多く輩出しています。
総合進学セミナーには大阪星光学院中に特化して指導できる講師も多く在籍しています。毎年のように大阪星光学院中志望の受験生を指導しているため、入試傾向にも精通しています。お子さま1人ひとりの現状を踏まえ、入試までの限られた時間を無駄のない効率的な指導で合格を目指します。
大阪星光学院中受験はもちろん、併願校の選定など、中学受験に関するお悩みなどがありましたら、お気軽にご相談ください。

大阪星光学院中対策ならお任せください!
保護者の方の疑問にお答えし、不安を解消する



