受験生の食事 季節食のススメ 〜春編〜

  • 2020.02.27
  • 受験レシピ

今年は暖冬で比較的暖かい日も多いですが、1年で一番寒さが厳しいと言われる2月に入り、一気に寒さが本格的になってきたように感じますね。

しかし、2月は暦の上では『立春』と言い(2020年の立春は2月4日)、春の始まりを意味する季節です。
受験生にとっては、とても大事な勝負の季節であるかもしれません。

寒い季節から、徐々に暖かい季節へと移行していくこの時期は、目に見えない変化も大きく、体や精神にとってはストレスの大きい時期でもあります。


そこで、今回は春に起こりやすい症状や食事のポイントをご紹介します。
受験生にとっては次のステージでの良いスタートに繋がるように、春の訪れを感じるこの時期から是非季節に合った食事を意識してみて下さい。



 


春は、気温の寒暖差が激しく、それらに対応するため体内では交感神経(活動中や緊張時、ストレスを感じる時などに働く)が活発に働き多くのエネルギーが消耗され、疲れやだるさを感じやすくなります。
また、天気も晴れた日があったかと思えば曇りの日も多く気圧の差も激しいため、自律神経が乱れやすくなり、気分が沈んだり、不安、眠気、疲れやすくなるといった様々な症状が出てきます。

このような自律神経の乱れを少しでも整えるために、次のようなポイントをおさえましょう。


 

◉朝食は欠かさない

朝食を食べることで寝ている間に下がった体温を上げ、体内時計のリセット・スタートのスイッチが入り、体は活動モードに上手く入ることが出来ます。
つまり、朝食をとることで自然と自律神経が整いやすくなります。このことからも、この時期は夜中遅くに食事を摂ったり昼食とまとめてブランチという形をとるのは避けましょう

 

◉ビタミンB群を摂るようにする

玄米豚肉うなぎバナナなどに多く含まれるビタミンB群には、神経の働きを正常に保ち、脳の神経伝達物質の合成材料となり、自律神経を整える働きがあります。
2月に旬を迎える、菜の花はビタミンBが豊富なだけでなく、免疫機能を高めてくれるβ-カロテンやカリウム、カルシウムなどのミネラルも多いため、この時期には是非食べて欲しい食材です。

 



<レシピ>

春を感じる菜の花とホタテのかき揚げ



【材料】(3~4人分)

・菜の花……60~70g(6〜7本)
・ホタテ貝柱……250~300g(中8~10個)
・しょうが……2片(10g)
・天ぷら粉……50g
・水……80ml
(*天ぷら粉の袋表記に従って下さい)
・塩……適量
・レモン……適量


【作り方】

① 菜の花は(根の硬い部分を切り落としておく)3cmほどに切り、ホタテは4等分に切り、しょうがは黒い部分などはスプーンでこそぎ取り、皮付きのまま薄くスライスする。
② ①をボウルに入れ少量の天ぷら粉(分量外)をまぶしておく。(この工程により、衣がはがれにくくサクッと揚がりやすい)
③ 天ぷら粉に水を入れて衣を作り、その中に②の具材を入れて混ぜる。
④ 食べやすい大きさにまとめ、170〜180度に熱した油で1〜2分程揚げる。(菜の花は、ハネやすいので気をつける)
    *揚げる時のコツは、少量ずつ揚げることです。お玉やスプーンの上でひと塊にしてから油に落としてください。
   また、一度に沢山入れると油の温度が下がり上手に揚がりません。
⑤ 揚がったら、お好みで塩とレモンなどを添えて出来上がり。




しょうがをスライスして入れますが、揚げることで辛みもあまり気にならず味にインパクトを加えてくれます。
また、2~3月に旬を迎えるホタテはビタミンB1が豊富で疲労回復や集中力アップなどの効果も期待できる上、水に溶け出しやすいビタミンB1も揚げることで流失量が少なくなり効率よく摂取できます。
 



私たちの生活において春は、新学期や、入学、入社などの変化が多い時期でもあり、精神的にも緊張や、やる気の反動などから多くのストレスがかかりやすい時期です。

春になると、なんだか憂鬱になる経験をしたことがある人もいると思いますし、5月頃になると連休明けなどに、新しい環境などによって溜まった疲れやストレスが一気に出てしまい、「5月病」の症状が出やすい時期です。

これらのストレスに対処するためのポイントとなる栄養素には次のようなものがあります。

 

◉ビタミンC、ビタミンE、βカロテン

ストレスによって大量に消費されるビタミンCや、自律神経をコントロールして症状緩和に働くビタミンEやβカロテンの摂取を心がけましょう。
なお、ビタミンCなどは、体内に蓄積することができないため毎日摂取することが大切です。
これから旬を迎えるは、100g中50〜100mgとレモンよりも多くビタミンCを含んでおり、7〜8粒(中くらいの大きさ)で1日に必要なビタミンCを摂ることが出来ます。
そのほかにも、3月頃から出回り始め旬を迎えるアスパラは、ビタミンB群や、ビタミンC、βカロテンなどの栄養素が豊富に揃っており、アスパラガスに含まれるアスパラギン酸には、代謝を活発にし、疲労回復や免疫力を増強させる力もあるとされています。



<レシピ>

美味しく、元気に!苺のふわふわスムージー




【材料】(4人分)

(スムージー)
・苺……240g(中12粒)
・プレーンヨーグルト……160g
・豆乳……120ml
・グラニュー糖……40g

(ふわふわムース)
・マスカルポーネチーズ……100g
・生クリーム……200ml
・卵(新鮮なもの)……1個
・グラニュー糖……30g

(トッピング)
・苺……適量

 

【作り方】

① スムージー用の苺を6等分ほどに切り、バットに並べて凍らせておく。
② (ふわふわムースを作る)生クリームとグラニュー糖をボウルに入れ、ハンドミキサーなどで、ツノが柔らかく倒れるくらいまで泡立てる。
③ 卵は、卵黄と卵白に分ける。卵黄はマスカルポーネチーズと合わせてよく混ぜる。
④ ②に③の卵黄とマスカルポーネチーズを加えて、泡立て器で軽く混ぜる。
⑤ 卵白はしっかりと泡立ててメレンゲにし、④に加えてさっくりと混ぜる。
⑥ (スムージーを作る)ミキサーに凍らせた苺と、ヨーグルト、豆乳、グラニュー糖を入れ滑らかになるまでかくはんする。
⑦ コップなどにスムージーを入れ、その上にスプーンでムースをのせて、苺やお好みのトッピングを添えたら出来上がり。
 



様々なトッピングでパフェのようにも楽しめ、ムースとスムージーを混ぜて飲むとフワフワとした食感のスムージーになります。
苺にはビタミンCの他に、赤い色素成分であるアントシアニンというポリフェノールの一種が含まれており、眼精疲労の回復や、体を錆びつかせ老化させる原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用の働きが期待出来ます。

  • 保護者説明会
  • 無料体験授業

管理栄養士
浅田ゆうき先生

先生の写真
先生のプロフィール