
2026年の中学入試から、医学部の進学率も高い男女共学の進学校、高槻中について振り返ります。今年度の受験データを細かく分析、各科目の傾向やポイント、2027年の対策等について徹底解説いたします!
CONTENTS:
1.高槻中入試の特徴
高槻中の入試は、統一入試日初日(今年は1/17(土))の午前中に「A日程入試」または「英語選択型入試」、2日目の午後に「B日程入試」が行われ、2回受験するチャンスがあります。各入試の募集人員と配点は次の通りです。
◆A日程入試
募集人員:男子110名、女子90名、計200名
(※昨年度は男子100名、女子80名、計180名)
試験概要: 4教科型受験(国語・算数・理科・社会)または3教科型受験(国語・算数・理科)のどちらかを出願時に選択。試験の順序は国語、算数、理科、社会の順で、判定に3教科型、4教科型の区別はありません。
試験時間と配点は国語と算数が各60分で120点、理科と社会は各40分で80点の計400点満点で評価されます。評価点の算出方法は以下の通りです。
<4教科型> 評価点=下記①~③のうち最も高得点の点数
① 国語・算数・理科・社会の合計点
② 国語・算数・理科の合計点×1.25
③ 国語・算数・社会の合計点×1.25
<3教科型> 評価点
・国語・算数・理科の合計点×1.25
(※国語・算数・社会の3教科受験はありません)
◆B日程入試
募集人員:男子40名、女子30名、計70名
(※昨年度は男子60名、女子30名、計90名)
試験概要: B日程入試は国語・算数・理科の3教科受験のみで、各教科の時間と配点はA 日程入試と同様で320点満点での判定となります。
◆英語選択型入試
募集人員: 毎年「募集人員は男女若干名」とありますが、この受験での合格者は例年15名前後です。一昨年は合格者8名と大きく減少しましたが、昨年は14名、今年度は13名でした。
試験概要: 国語・算数・英語(筆記)・英語(リスニング)の4教科で、時間と配点は国語と算数が各60分で120点と同じで、英語の筆記が40分の100点、英語のリスニングが30分60点の計400点満点で評価されます。英語選択型で受験する国語と算数はA日程入試と同じ試験となります。
2.2026年の入試データ
(前年比)<人>
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|
募集人員 |
志願者数 |
受験者数 |
合格者数 |
実質倍率(倍) |
|
A日程男子 |
110(+10) |
376(-60) |
337(-34) |
133(+15) |
2.53(-0.61) |
|
A日程女子 |
90(+10) |
274(-30) |
259(-33) |
134(+4) |
1.93(-0.32) |
|
B日程男子 |
40(-20) |
803(-218) |
685(-186) |
292(-38) |
2.35(-0.29) |
|
B日程女子 |
30(±0) |
398(-80) |
307(-83) |
128(+1) |
2.40(-0.67) |
|
英語選択型男女 |
若干名 |
31(+2) |
30(+2) |
13(-1) |
2.31(+0.31) |
A日程は男女ともに10名ずつ募集人員が増えましたが、受験者数が大きく減って合格者数が増えたので、男女ともに実質倍率は大きく下がりました。
昨年まで、受験者数、実質倍率など高い水準で保っていましたが、今年は受験生がこの倍率の高さを敬遠したのか、全体的に受験生が減少しました。今年大きく倍率が下がったことから、次年度はその反動でまた受験生が増え倍率が上がる可能性もあります。
今年は志願者・受験者が昨年に比べ大きく減少はしましたが、上記の表を見ても分かるように高槻中を第一志望とするA日程入試でも募集人員に対しかなり多くの志願者が集まります。さらにB日程では、男子の募集人員40名に対し、803名の志願者、女子も30名の募集人員に対し398名の志願者と、併願校としてもたいへん人気のある学校です。
3.高槻中志願者の併願校受験日程パターン
高槻中志願者の受験日程パターンを表したものが下記の表です。
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前受け校 |
・愛光(愛媛)・岡山白陵(岡山)・岡山(岡山) |
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1日目 1/17(土) |
2日目 1/18(日) |
3日目 1/19(月) |
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<午前> ・高槻A(大阪)
<午後> ・金蘭千里(大阪) ・雲雀丘学園(兵庫) ・帝塚山(奈良) ・明星(大阪) ・東山(京都)
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<午前> ・金蘭千里(大阪) ・雲雀丘学園(兵庫) ・立命館(京都) ・帝塚山(奈良) ・明星(大阪) ・同志社女子(京都) ・京都女子(京都) ・甲南女子(兵庫)
<午後> ・高槻B(大阪) |
・帝塚山(奈良) ・関西学院(兵庫) ・同志社香里(大阪) ・清風(大阪)
【4日目以降(1/20~)】 ・開明(大阪) ・大阪桐蔭(大阪) ・清風南海(大阪) ・東山(京都) |
高槻中を第一志望に考えている受験生の併願パターンは、統一受験日前に前受けとして、愛光、岡山白陵、岡山などを受験し、統一受験日初日午前の高槻A日程に臨みます。その日の午後に受験するのであれば、金蘭千里、雲雀丘、帝塚山など、男子なら明星や東山なども併願校になります。
A日程の合格発表は翌日2日目の午前中(校内掲示は10:00、WEB上では11:00)なので、2日目の午前までは受験が続きます。2日目の午前は、金蘭千里、雲雀丘、立命館、帝塚山など、男子ならば明星、女子ならば同志社女子、京都女子、甲南女子などが考えられます。
午前の試験が終わった時点で高槻A日程の合否の確認ができますので、合格していればこれで終了ですが、そうでなければ午後の高槻B日程を受験することになります。
※【注意】 A日程の合否確認はいつ行う!?
毎年A日程の合否確認をB日程前にするべきか否か悩まれる親御さまが少なくありません。2日目午前の試験後にA日程の合否確認をし、もしも不合格だった場合、午後のB日程試験に影響が出るかもと不安に思うようなら、B日程が終わるまで合否確認をしないという選択肢もあります。もちろん、逆に結果が気になって仕方がないという場合には先に確認したほうがいいでしょう。いずれにせよ、親子でよく話し合って事前に決めておくことをおすすめします。
3日目の併願校としは、帝塚山、関西学院、同志社香里、男子なら清風などとなります。B日程の合格発表は4日目の午前中(校内掲示は10:00、WEB上では11:00)なので、B日程で合格していなければ、4日目以降に開明、大阪桐蔭、清風南海、男子なら東山などが考えられるでしょう。
4.大手塾別合格者数
関西大手進学塾の高槻中合格者数は多い順に下記の通りでした。
<人>(前年比)
|
浜学園 |
希学園 |
日能研 |
馬渕教室 |
能開センター |
|
290(+25) |
103(-16) |
101(+17) |
87(-19) |
40(+1) |
|
進学館 |
成基学園 |
SAPIX |
京進 |
|
|
37(-8) |
29(±0) |
14(-10) |
7(-2) |
|
今年度も大幅に合格者数が増加した浜学園が、合格者数が減少した2位の希学園との差をさらに広げ、トップの座を盤石なものとしています。今年2年連続で10名以上の合格者数減少となった馬渕教室は、昨年2位から3位に、今年はついに日能研にも抜かれて4位となりました。
馬渕教室を抜いて3位となった日能研は、昨年まで3年連続で合格者数が減少していましたが、今年は大きく増加し、久しぶりに100名を超えました。昨年は各校で躍進が目覚ましかった進学館ですが、今年は減少に転じ、能開センターに再度抜かれることになりました。
5.科目別成績データ
高槻中合格者の各教科の平均点と受験者平均点との差を表したものが下記の表です。
<点>(前年比)
|
科 目 |
受験者平均 |
合格者平均 |
合格者平均との差 |
|
国 語 (A入試・男子) |
73.8(-1.9) |
80.6(-1.6) |
6.8(+0.3) |
|
国 語 (A入試・女子) |
80.4(-3.1) |
85.3(-4.5) |
4.9(-1.4) |
|
算 数 (A入試・男子) |
67.1(+21.0) |
84.3(+15.7) |
17.2(-5.3) |
|
算 数 (A入試・女子) |
68.8(+14.7) |
83.5(+10.8) |
14.7(-3.9) |
|
理 科 (A入試・男子) |
59.7(+18.7) |
66.9(+21.5) |
7.2(+2.8) |
|
理 科 (A入試・女子) |
60.5(+17.2) |
65.9(+18.1) |
5.4(+0.9) |
|
社 会 (A入試・男子) |
49.8(+3.5) |
54.4(+1.2) |
4.6(-2.3) |
|
社 会 (A入試・女子) |
52.2(+5.1) |
56.3(+4.3) |
4.1(-0.8) |
|
合 計 (A入試・男子) |
253.27(+21.77) |
291.05(+38.85) |
37.78(-4.72) |
|
合 計 (A入試・女子) |
264.16(+5.56) |
294.59(+25.09) |
30.43(-7.47) |
|
国 語 (B入試・男子) |
80.2(+18.0) |
85.9(+16.9) |
5.7(-1.1) |
|
国 語 (B入試・女子) |
85.3(+17.6) |
91.0(+15.0) |
5.7(-2.6) |
|
算 数 (B入試・男子) |
73.6(-1.8) |
91.6(-4.3) |
18.0(-2.5) |
|
算 数 (B入試・女子) |
62.7(-6.3) |
77.6(-11.9) |
14.9(-5.6) |
|
理 科 (B入試・男子) |
62.1(+8.6) |
68.5(+5.1) |
6.4(-3.5) |
|
理 科 (B入試・女子) |
59.3(+8.7) |
65.1(+4.2) |
5.8(-4.5) |
|
合 計 (B入試・男子) |
215.94(+24.94) |
245.96(+17.66) |
30.02(-7.28) |
|
合 計 (B入試・女子) |
207.25(+19.95) |
233.70(+7.30) |
26.45(-12.65) |
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国 語 (英語選択型入試) |
69.5(-5.5) |
79.2(-2.4) |
9.7(+3.1) |
|
算 数 (英語選択型入試) |
52.4(+8.3) |
70.3(+11.9) |
17.9(+3.6) |
|
英 語 (英語選択型入試) |
103.1(-16.3) |
120.5(-18.2) |
17.4(-1.9) |
|
合 計 (英語選択型入試) |
225.0(-13.6) |
270.08(-8.62) |
45.08(+4.98) |
(※全入試、国語、算数は各120点、理科、社会は各80点、英語160点)
(※英語選択型入試は男女合算成績)
高槻中のA日程入試は、昨2025年がここ数年で最も難度の高い試験で、今年2026年度は国語で少しだけ平均点が下がりましたが、その他の教科は昨年に比べ大きく点数が上がり易化しました。国語は例年並み、算数と理科は例年に比べ易しい試験、社会はやや易しめの試験でした。
A日程入試は例年と比較しても全体的に易しい試験で、たいへん難しかった昨年と比較すると大きく易化したといえるでしょう。
上記の通り、B日程入試でも算数でやや難化しましたが、国語と理科は大きく易化し、全体としては、A日程同様昨年に比べ大きく易化しました。
毎年のことですが、今年もA日程入試では全体的に女子の平均点が男子よりも高く、女子の受験者平均点と合格者平均点の差が小さいことがわかります。共学化して女子の実績も上がっていることから、優秀な女子生徒が集まっていることがわかります。
教科別に受験者平均点と合格者平均の差をみると、やはり算数で15点前後の大きな差が出ています。昨年の算数は20点前後の差がありました。算数の出来不出来が合否に大きく関わることがわかるでしょう。
6.2026年度入試からみる科目別の傾向と対策
今年度の高槻中A日程入試を中心に、教科ごとの傾向と対策をご紹介します!
◆国語

【試験時間・配点と構成】
高槻中の国語入試は、60分120点満点の試験で、今年も例年通りの大問3題構成でした。大問1が論説文、大問2が物語文の長文読解問題で、大問3が漢字の書き取りという問題構成も例年通りです。
【難易度】
高槻中の2026年国語入試は、昨年に比べやや難化しましたが、大きく難度が上がったわけでもありません。2024年のA日程の国語はたいへん難度が高く、2025年は易化して例年並みに戻りました。今年度は例年並みの昨年よりやや難化はしましたが、ほぼ変わらない難易度でした。
【傾向と対策】
大問1に論説文、大問2に物語文、大問3が漢字の書き取り問題という構成は毎年変わっていません。大問1と大問2では字数指定のある記述解答が各2問出題され、今年も合計で140字の記述が出題されましたが、昨年よりは30字ほど減りました。今後も今年度並みの記述字数の出題があると思われます。
1問ごとの字数はさまざまで、60字というやや長い記述もあれば、10字程度の記述もあります。長文を書き切る力も短く端的にまとめる力も要求されます。記述は満点解答ではなくても、部分点がしっかり取れる解答ができるように日々訓練しておきましょう。
大問3の漢字の書き取りは10問出題され、灘や東大寺のような難問はあまり出題されません。高槻中受験者であれば、大問3の漢字の書き取りはしっかり得点源にしておきたいところです。
記号選択問題は5択が多く、2択までは絞りやすいのですが、解答を1つに絞るのがやや難しいかもしれません。過去問などを含め、5択の解答にも慣れておくようにし、何となく選択するのではなく、しっかり根拠をもって選択できるようにしておくことが大切です。
その他の知識問題は大問1と大問2の小問の中で出題されます。知識問題では言葉の意味を問う問題が4年連続で出題されています。漢字とともに語彙力をしっかりつけておきましょう。
◆算数

【試験時間・配点と構成】
高槻中の算数入試は、60分120点満点の試験です。問題用紙はB5版6ページの冊子形式で、今年を含め例年6ページ前後となっています。他にB4の解答用紙が1枚配布されます。
今年も例年通り大問5題構成で、基本は解答のみを書く形式ですが、途中1~2問だけ解き方を書く問題が出題されます。今年度も大問1の小問2で解き方を書く問題が1問出題されています。
【難易度】
高槻中の2026年算数入試は、昨年と比べ大きく易化し、例年と比較しても易しい試験でした。昨年度の算数はここ数年で最も難度の高い試験で、受験者平均点が40~45%の得点率、合格者平均点でも得点率60%に達しなかったほどでした。今年度は受験者平均点の得点率が約56%ほどで、合格者平均点の得点率が約70%ほどでしたの、大きく易化したことがわかります。
【傾向と対策】
高槻中の算数は、大問数5問の小問数17問で、ここ数年この問題数は変わりありません。解答は基本的に解答のみを書く形式で、ここ数年は途中で2問だけ式や解き方を書く問題が出ていましたが、今年度の解き方を書く問題は1問だけでした。毎年解き方を書く問題の出題箇所はさまざまで、今年は大問1の小問2で出題されました。
大問1の前半は計算問題から始まり、以降の出題単元は今年も頻出の「平面図形」「立体図形」「場合の数」などが出題されました。今年は大問3で「ニュートン算」の出題があり、やや難度が高かったので、この問題の出来不出来が合否を分けたかもしれません。
今年は出題がありませんでしたが、例年「速さ」や「数の性質」の単元も頻出しています。これらの問題もしっかり押さえておく必要があるでしょう。
大問4、大問5の最後の小問は悩みすぎて時間がかかるくらいならば飛ばし、他の問題を見直すことを優先し、確実に取れる問題で点数を取った方が良かったかもしれません。
今年は後半の問題の最後の小問が難しいという構成で、全体的にみると易しい問題から出題されていて、比較的解き進める順序や捨て問などがわかりやすかったと思います。昨年のように難度が高く、前半から難度の高い出題があると、どの問題から手を付けていいのかわからなくなります。
過去問などを解く際には、難易度の高かった年度も低かった年度の分も挑戦し、解き進め方のテクニックも身に付けておくようにしましょう。
高槻中の解答形式は基本的には解答のみなので、解き方がわかっていても計算間違いや転記ミスなどで答えが合わなければ1点にもなりません。普段の学習時からケアレスミスをしないように練習しておきましょう。
※ケアレスミス対策については、下記のブログ「3.算数でよくあるケアレスミスとその対処法」でご紹介していますのでご参照ください。
↓↓
『得点アップにつながる答案用紙の書き方!ケアレスミスをしやすいタイプと対処法』
◆理科

【試験時間・配点と構成】
高槻中の理科入試は、40分80点満点の試験で、今年の問題用紙は16ページの冊子形式で、昨年より2ページ減りました。2025年は18ページ、2024年は15ページ、2023年と2022年は22ページありました。
今年も大問4題構成で、物理、化学、生物、地学の各分野から1題ずつ出題されています。出題順序も昨年同様で、物理→化学→生物→地学の順でした。
【難易度】
高槻中の2026年理科入試は、昨年に比べ大きく易化し、例年と比較しても易しい試験でした。高槻中の理科は、2025年、2024年とたいへん難度の高い試験が続いていて、今年度はたいへん易しい試験でしたので、次年度は再び難化が予想されます。
【傾向と対策】
高槻中の理科は、例年大問4題構成で、物理、化学、生物、地学の各分野から、この順番に出題されます。各分野1題ずつの4題構成が基本ですが、2022年度や2020年度は地学分野から2題の大問5題構成でした。
各分野の頻出単元は、物理が力学、化学は燃焼・気体・溶解など、生物は動物と植物の単元がほぼ隔年で出題、地学は気象などがよく出題されています。
例年小問数は35~40問くらいですが、今年の小問数は33問と昨年より少し減り、例年よりもやや少ない印象です。
例年、大問1と大問2の物理と化学分野でやや難度の高い計算問題が出題され、時間を費やすことになりますが、今年はそうでもありませんでした。大問3や大問4では、今年度も資料やグラフの読み取りが出題されましたが、難度の高いものではなく、高槻中受験者であれば「見たことある」と思えるような標準的な問題だったのではないでしょうか。
今年はどの分野も難度が高くなかったので、前から順に解き進めることができたと思います。しかし、2025年や2024年のような高難度の試験の場合は、解き進める順序や問題の取捨選択も合否を分ける大きなポイントになります。
高槻中の理科の試験は40分と短いので、時間の使い方がとても大事です。時間を費やす物理と化学の分野が前半に出題されるので、難度の高かった年度の過去問なども利用して、解きやすい問題から解き進める「受験テクニック」も身につけておきましょう。
◆社会

【試験時間・配点】
高槻中の社会科入試は、40分80点満点の試験で、今年の問題用紙は17ページの冊子形式でした。昨年は26ページでしたので、ページ数は大きく減りましたが、その前年の2024年度は16ページでしたので、昨年が特別多く今年は例年並みに戻ったといえます。
大問3題構成で、地理、歴史、公民の各分野から出題があります。小問数は55問くらいで、各分野の出題比率は概ね地理:歴史:公民=2:2:1となっています。
【難易度】
高槻中の2026年社会科入試は、昨年がたいへん高い難度の試験でしたので、昨年に比べると易しくはなりましたが、例年に比べるとやはりやや難度の高い難しい試験でした。
中学受験の社会科入試の特徴として、前年度と比較して受験者平均点が大きくぶれるようなことが少ないという印象がありますが、高槻中の社会は易しかった2023年、2024年と比べ、昨年と今年は受験差平均点が10点ほど低くなっています。年度により難易度にばらつきがあるので注意が必要です。
【傾向と対策】
高槻中の社会は、地理・歴史・公民の各分野から出題がありますが、例年の出題数の割合は、地理・歴史分野に偏っています。
解答形式は、例年1~2問を除き「記号選択」か「用語解答」です。今年も字数指定のない短文記述1問と30字程度の字数指定記述1問の2問だけ記述問題が出題されています。
40分の試験時間で50問以上を解き切らなければならず、用語解答は即答できるので時間はかかりませんが、記号選択は「正しいものを選びなさい」「誤っているものを選びなさい」「正誤の正しい組み合わせを選びなさい」などさまざまです。
読み間違えないように、答え方の部分に線を引くなどして、ケアレスミスを防ぎましょう。特に「正誤の正しい組み合わせを選ぶ」問題は、選択肢をすべて読まないと答えられません。
問題文の文章量も多く、選択肢も文章をすべて読むとかなり多くの文章量を読むことになります。短い時間の中で多くの文章を読まなければならないので、文章読解スピードがたいへん大事になります。
用語解答は即答できても、漢字指定が多い傾向にあります。今年も「葛飾北斎」を漢字で書かせる問題が出題されました。答えはわかっていても漢字で正しく書けなかった受験生もいたようです。漢字指定の問題は正しく書けなければ失点になるので、普段の学習から正確な漢字で書けるように、「書いて覚える」クセをしっかりつけておきましょう。
7.まとめ~高槻中合格への道~

2026年度のA日程では、男女ともに受験者数が減少しましたが、高槻中はここ数年受験者数が上昇傾向にあります。今年の受験者減少も、近年の高槻中人気から倍率の上昇を危惧し、安全志向に動いて受験を見送った生徒が多かったのではないかと思われます。
男女共学となって数年が経ち、女子の卒業生も出て進学実績も上がっています。今後さらに人気が上がりそうな注目の学校です。
2020年には、創立80周年を迎え、「学びの森」と称される立派な図書館の入った新校舎も建てられました。大阪府の名門校としてさらに人気が高まっています。
総合進学セミナーには高槻中に特化して指導できる講師も多く在籍しています。毎年のように高槻中志望の受験生を指導しているため、入試傾向にも精通しています。お子さま1人ひとりの現状を踏まえ、入試までの限られた時間を無駄のない効率的な指導で合格を目指します。
高槻中受験はもちろん、併願校の選定など、中学受験に関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。




