2027年度関西圏中学受験~洛星中入試の変更内容とその影響について

  • 2026.07.02
  • 受験情報

 

 

 

 

2027年度関西圏の中学入試の中で、京都の難関男子校の洛星中学校の入試が大きく変更されます。それに伴い、関西圏の中学受験に少なからず影響があると思われるため、変更点について詳しくご紹介いたします。

 

 

CONTENTS:

 

1. 洛星中学校2027年度入試の変更点

洛星中学校とは?

洛星中2027年度入試6つの変更点

 

2. ①試験名称の変更

 

3. ②入試日程の変更

 

4. ③各教科の試験時間と配点の変更

 

5. ④合否判定方法の変更

 

6. ⑤加点制度の追加

 

7. ⑥募集人数の変更

 

8. 洛星中入試の変更による他校への影響とは?

入試日程の変更が及ぼす影響

加点制度の変更による他校受験への影響

 

9. 洛星中志願者の受験日程パターンはどうなる?

 

10. まとめ~志望校選びと日程調整

 

 

1. 洛星中学校2027年度入試の変更点

 

 

 

画像:Wikipediaより

 

洛星中学校とは?

 

洛星中学校は「キリスト教カトリック精神に基づく“全人教育”」を目標に、生徒の自主性を重んじた授業やクラブ活動、学校行事、宗教行事など「心と身体のバランスのとれた人間を育てる」教育を行っています。

 

中高一貫ならではの特色ある教育や進路指導で高い進学実績があり、京都を代表する最難関男子校として知られています。

 

その洛星中が、次年度入試で大きな変更があると発表しました。最難関中学で年度による大きな変更は珍しいのですが、この変更が洛星中志望の受験生だけでなく、洛星中を併願校に考えていた受験生にとっても大きな影響を及ぼしそうです。

 

★洛星中公式サイト→https://www.rakusei.ac.jp/

 

 

洛星中2027年度入試6つの変更点

 

洛星中学校次年度の変更点は、以下の6つです。

①試験名称の変更

②入試日程の変更

③各教科の試験時間と配点の変更

④合否判定方法の変更

⑤加点制度の追加

⑥募集人数の変更

次にそれぞれについて、詳しく説明します。

 

 

2. ①試験名称の変更

変更前

変更後

「前期」「後期」の2回入試

A日程」「B日程」の2回入試

 

洛星中の入試は、2026年度まで「前期」「後期」の2回入試を行っていましたが、2027年度からは、名称が「A日程」「B日程」の2回入試に変わります。

 

 

3. ②入試日程の変更

 

変更前

変更後

 

前期

後期

A日程

B日程

試験日

初日午前

6日目午前

初日午前

2日目午前

合格発表

2日目夕方

8日目夕方

3日目夕方

 

 

2026年度まで洛星中入試は、「前期入試」が統一入試日初日の午前、「後期入試」が統一入試日6日目の午前でした。

 

2027年度からは、「A日程入試」は統一入試日初日の午前で変更ありませんが、「B日程入試」が統一入試日2日目の午前となり、これまでよりかなり前倒しになります。

 

入試日程の変更に伴い、合格発表の日程も変わります。これまでは前期の合格発表は2日目の夕方、後期の合格発表は8日目の夕方でしたが、次年度はA日程・B日程ともに3日目の夕方に統一されることになります。

 

 

4. ③各教科の試験時間と配点の変更

 

変更前

変更後

 

前期

後期

A日程

B日程

国 語

120点(60分)

120点(70分)

120点(60分)

120点(60分)

算 数

120点(60分)

120点(70分)

120点(60分)

120点(60分)

理 科

100点(50分)

80点(40分)

80点(40分)

80点(40分)

社 会

100点(50分)

80点(40分)

80点(40分)

80点(40分)

 

 

【A日程】

2026年度までの前期の配点と試験時間は、4科・3科ともに、「国語120点(60分)、算数120点(60分)、理科100点(50分)、社会100点(50分)」でしたが、2027年度からのA日程の配点と試験時間は、「国語120点(60分)、算数120点(60分)、理科80点40分)、社会80点40分)」に変更されます。

 

【B日程】

後期の配点と試験時間は、これまで4科・3科ともに、「国語120点(70分)、算数120点(70分)、理科80点(40分)、社会80点(40分)」でしたが、次年度のB日程の配点と試験時間は、「国語120点(60分)、算数120点(60分)、理科80点(40分)、社会80点(40分)」に変更されます。

 

つまり、A日程とB日程の試験時間と配点が同じになり、統一されることになります。これにより、A日程の理科と社会の配点が大幅に減り、国語と算数に偏った配点になることがわかります。

 

 

5. ④合否判定方法の変更

 

変更前

変更後

4教科の判定

国算理社の合計点のみ

①②のうち高得点の点数

①国算理社の合計点

②国算理の合計点×1.25

 

 

洛星中入試は、出願時に4教科受験か3教科受験かを選択します。4教科の場合は国算理社の合計点で判定され、3教科の場合は国算理の合計点を4教科分に換算してこれまで判定されていました。

 

次年度からは3教科の場合は変わりませんが、4教科受験の場合、4教科の合計点または国算理の合計点×1.25のうち高得点の方を評価点として判定されるようになりました。いわゆる他校でもよくある「アラカルト方式」に変更されます。

 

 

6. ⑤加点制度の追加

 

変更前

変更後

加点制度

複数回受験の加点制度なし

A日程・B日程の両方を受験した場合、B日程で10の加点

 

 

2026年度までは前期・後期の2回受験した受験生に対し「複数回受験による加点制度」はありませんでしたが、2027年度よりA日程・B日程の2回受験した受験生に対しては、B日程受験の際に合計点に10点加点されて評価されます。

 

他校との併願ではなく、2回受験して「どうしても洛星に行きたい」という気持ちの強い受験生に対する優遇措置となります。

 

 

7. ⑥募集人数の変更

 

変更前

変更後

 

前期

後期

A日程

B日程

募集人員

165

35

200

 

 

2026年度までは前期で165名、後期で35名の合計200名の募集でしたが、2027年度からはA日程・B日程合計で200名募集と、A日程とB日程で各何名という設定は設けないようになります。

 

 

8. 洛星中入試の変更による他校への影響とは?

 

 

 

 

入試日程の変更が及ぼす影響

 

前述①~⑥の変更の中で、やはり受験生にとって一番大きな影響がありそうなのは、②の「入試日程の変更」でしょう。

 

これまで、洛星中を第一志望にする受験生の一般的な考え方は、「何とか前期で合格しておかないと、後期は募集人数も少ない上に、灘や甲陽、東大寺、洛南高附などの最難関中受験生との競争になるので厳しい」というものでした。

 

しかし、2027年度よりB日程が統一入試日2日目の午前中になることで、初日、2日目と2日間入試の甲陽学院の受験生は洛星中との併願はできなくなります。

 

一方、東大寺洛南高附の入試は3日目なので、洛星中の併願も可能です。東大寺や洛南高附を第一志望に考えている受験生は、受験しようと思えば洛星中A日程B日程の両方受験することもできます。これまで、初日と二日目に灘や甲陽学院にチャレンジしていた生徒も多かったのですが、奈良や京都の生徒にとっては洛星はレベル的にも地域的にも受験しやすくなります。

 

その場合、複数回受験による10点が加点されることもあり、東大寺や洛南高附を第一志望に考えている受験生にとっては、洛星中が「押さえ(すべり止め)校」として考慮しやすいでしょう。

これにより灘よりも甲陽学院は受験生の動向に影響が出そうです。

逆に甲陽学院の受験生減少を想定して、甲陽学院が広き門となり狙い目になるかもしれません。

 

 

加点制度の変更による他校受験への影響

 

複数回受験による10点加点の影響も大きく、初日午前に第一志望として大阪星光学院高槻を考えていた受験生も、初日午前で洛星に流れ、2日目も洛星B日程を受験し、10点の加点を得ようと考える人も増えるかもしれません。

 

もし、この10点加点制度がなければ、統一入試日初日に大阪星光または高槻を受験し、2日目に洛星という受験生も多かったのではないかと思います。10点の加点があることで、初日も大阪星光や高槻をやめて洛星にしようと考える受験生も増えると考えられます。

 

洛星中のA日程、B日程を両方受験する受験生が増えることを想定すると、大阪星光や高槻の受験生が減ることが予想され、大阪星光や高槻を第一志望に考えている受験生にとっては倍率が下がり広き門となる可能性もあります。

 

先に述べた甲陽学院同様に、逆に広き門になりそうだと考え、大阪星光や高槻をあえてねらう受験生が増えるということも考えられます。

 

また、2日目の午前中は最難関受験生が兵庫の須磨学園、南大阪の清風南海、奈良の帝塚山などを併願校としていますので、京都はもちろん北大阪方面の受験生にも洛星中は人気が出そうです。

 

どちらにしても実際に2027年度の出願が始まった時、受験生がどう動くのか注目したいところです。

 

 

9. 洛星中志願者の受験日程パターンはどうなる?

 

先日、当ブログで「洛星中2026年入試分析と2027年入試の傾向と対策」をご紹介しました。その時にはまだ入試変更が発表されていなかったので、併願校と受験日程パターンも変更前のままにお伝えしています。

 

2027年度からは、B日程がそれまでの6日目から2日目午前になることにより、受験日程パターンも下記のように変わるものと思われます。

 

1日目

1/16(土)

2日目

1/17(日)

3日目

1/18(月)

<午前>

・洛星A日程(京都)

 

<午後>

・東山前期A(京都)

・明星前期(大阪)

<午前>

・洛星B日程(京都)

 

<午後>

・高槻B(大阪)

・西大和学園(奈良)

・洛南高附属(京都)

・東大寺学園(奈良)

・帝塚山2B(奈良)

・同志社香里後期(大阪)

【★洛星AB合格発表★】

 

【4日目以降(1/19~)】

・東山後期(京都)

・六甲学院B(兵庫)

・清風南海B(大阪)

 

 

洛星中を第一志望に考えているのであれば、統一入試日初日の午前に洛星A日程、午後は東山明星となります。2日目の午前は洛星B日程、午後は高槻西大和などになるでしょう。

 

3日目に洛南高附東大寺学園にチャレンジするか、帝塚山同志社香里などが考えられます。同日の夕方に洛星中A日程B日程の合格発表があるので、合格していればここで終了、そうでなければ、4日目以降に東山、またはやや遠くても難関校の六甲学院清風南海なども考えられるでしょう。

 

 

10. まとめ~志望校選びと日程調整

 

 

 

 

今回は難関校としては珍しく、入試の大幅な変更を発表した洛星中についてご紹介しました。洛星中を第一志望に考えている受験生はもちろん、関西の最難関校を志望している男子受験生の併願パターンにも相当な影響を及ぼすものと思われ、次年度は受験生の動向が大きく変わることが予測されます。

(※その他の学校の次年度入試の変更点などは、次回以降にまとめてご紹介します)

 

2027年度の関西の統一入試日初日は、2027年1月16日土曜日です。ここから3~4日間、志望校や併願校を絞っていくことになります。何校受験し、何日にどの学校を受験するのかスケジュールを組んでいきましょう。

 

志望校選びスケジューリングに悩んだら、無理をせず一度中学受験のプロにご相談ください。お子さまにとって最善な学校日程をいっしょに考えていきましょう!

 

 

 

 

 

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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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