【最新版】高槻中学校合格への道!2025年入試からみる2026年の対策

  • 2025.05.08
  • 受験情報

 

 

 

 

2025年の中学入試から、医学部の進学率も高い男女共学の進学校、高槻中学校について振り返ります。今年度の受験データを細かく分析各科目の傾向やポイント、2026年の対策等について徹底解説いたします!

 

 

CONTENTS:

 

1.高槻中入試の特徴

 

2.2025年の入試データ

 

3.高槻中志願者の併願校受験日程パターン

 

4.大手塾別合格者数

 

.科目別成績データ

 

.2025年度入試からみる科目別の傾向と対策

    国語

    算数

    理科

    社会

 

.まとめ~高槻中学校合格への道~

 

 

1.高槻中入試の特徴

 

高槻中の入試は、統一入試日初日(今年は1/18(土))の午前中に「A日程入試」または「英語選択型入試」、2日目の午後に「B日程入試」が行われ、2回受験するチャンスがあります。各入試の募集人員と配点は次の通りです。

 

 

A日程入試

 

募集人員:男子100名、女子80名計180名

試験概要: 4教科型受験(国語・算数・理科・社会)または3教科型受験(国語・算数・理科)のどちらかを出願時に選択。試験の順序は国語、算数、理科、社会の順で、判定に3教科型、4教科型の区別はありません。

 

試験時間と配点は国語と算数が各60分120点、理科と社会は各40分80点計400点満点で評価されます。評価点の算出方法は以下の通りです。

 

<4教科型> 評価点=下記①~③のうち最も高得点の点数

① 国語・算数・理科・社会の合計点

② 国語・算数・理科の合計点×1.25

③ 国語・算数・社会の合計点×1.25

 

<3教科型> 評価点

・国語・算数・理科の合計点×1.25

(※国語・算数・社会の3教科受験はありません)

 

 

◆B日程入試

 

募集人員:男子60名、女子30名、計90名

試験概要: B日程入試は国語・算数・理科の3教科受験のみで、時間と配点はA 日程入試と同様に320点満点で判定されます。

 

 

◆英語選択型入試

 

募集人員: 毎年「募集人員は男女若干名」とありますが、この受験での合格者は例年15名前後です。昨年は受験者が大きく減り、合格者も8名にとどまりましたが、今年度の合格者はやや増加して例年並みの14名となり、実質倍率も大きく下がりました。

 

試験概要: 国語・算数・英語(筆記)・英語(リスニング)の4教科で、時間と配点は国語と算数が各60分120点と同じで、英語の筆記が40分100点、英語のリスニングが30分60点計400点満点で評価されます。英語選択型で受験する国語と算数はA日程入試と同じ試験となります。

 

 

2.2025年の入試データ

(前年比)<人>

 

募集人員

志願者数

受験者数

合格者数

実質倍率(倍)

A日程男子

100

436(+9)

371(-18)

118(-13)

3.14(+0.17)

A日程女子

80

304(+10)

292(+3)

130(±0)

2.25(+0.03)

B日程男子

60

1021(+30)

871(+17)

330(-24)

2.64(+0.23)

B日程女子

30

478(-4)

390(-2)

127(+16)

3.07(-0.46)

英語選択型男女

若干名

29(+6)

28(-6)

14(+6)

2.00(-0.75)

 

 

高槻中2025年入試は、A日程B日程ともに多少の増減はあるものの、受験者数は安定して高い水準を維持しています。A日程男子の受験者数は減少しましたが、合格者数も大幅に減少したので、実質倍率は3倍を大きく上回りました。

 

上記表からもわかる通り、高槻中を第一志望とするA日程でも、募集人員に対しかなり多くの志願者が集まります。さらにB日程では、男子が募集人員60名に対し志願者数が1021名、女子も募集人員30名に対し志願者数が478名と、併願校としてもたいへん人気のある学校です。

 

 

3.高槻中志願者の併願校受験日程パターン

 

高槻中志願者の受験日程パターンを表したものが下記の表です。

 

前受け校

・愛光(愛媛)・岡山白陵(岡山)・岡山(岡山)

1日目

1/18(土)

2日目

1/19(日)

3日目

1/20(月)

<午前>

・高槻A(大阪)

 

<午後>

金蘭千里(大阪)

・雲雀丘学園(兵庫)

・帝塚山(奈良)

・明星(大阪)

・東山(京都)

 

<午前>

・金蘭千里(大阪)

・雲雀丘学園(兵庫)

・立命館(京都)

・帝塚山(奈良)

・明星(大阪)

・同志社女子(京都)

・京都女子(京都)

・甲南女子(兵庫

 

<午後>

・高槻B(大阪)

・帝塚山(奈良)

・同志社香里(大阪)

・清風(大阪)

 

【4日目以降(1/21~)】

・開明(大阪)

大阪桐蔭(大阪)

・関西学院(兵庫)

・東山(京都)

・大教大附属池田(大阪)

・神戸大附属(兵庫)

 

 

高槻中を第一志望に考えている受験生の併願パターンは、統一受験日前に前受けとして、愛光、岡山白陵、岡山などを受験し、統一受験日初日午前の高槻A日程に臨みます。その日の午後に受験するのであれば、金蘭千里、雲雀丘、帝塚山など、男子なら明星東山なども併願校になります。

 

A日程の合格発表は翌日2日目の午前中(校内掲示は10:00、WEB上では11:00)なので、2日目の午前までは受験が続きます。2日目の午前は、金蘭千里、雲雀丘、立命館、帝塚山など、男子ならば明星、女子ならば同志社女子、京都女子、甲南女子などが考えられます。

 

午前の試験が終わった時点で高槻A日程の合否の確認はできますので、合格していればこれで終了ですが、そうでなければ午後の高槻B日程を受験することになります。

 

※【注意】 毎年合否確認をB日程前にするべきか否か悩まれる親御さまが少なくありません。2日目午前の試験後にA日程の合否確認をし、もしも不合格で午後のB日程試験に影響が出てしまうかもしれないと不安に思うようでしたら、B日程が終わるまで合否確認をしないという選択肢もあります。もちろん、逆に結果が気になって仕方がないという場合には先に確認したほうがいいでしょう。いずれにせよ、親子でよく話し合って事前に決めておくことをおすすめします。

 

3日目の併願校としは、帝塚山、同志社香里、男子なら清風などとなります。B日程の合格発表は4日目の午前中(校内掲示は10:00、WEB上では11:00)ですので、A日程で合格していなければ、4日目開明、大阪桐蔭、関西学院、男子なら東山などが考えられます。5日目以降としては、大教大附属池田神戸大附属などが併願校となるでしょう。

 

 

4.大手塾別合格者数

 

関西大手進学塾の高槻中合格者数は多い順に下記の通りでした。

<人>(前年比)

浜学園

希学園

馬渕教室

日能研

進学館

265(+1)

119(+15)

106(-10)

84(-18)

45(+15)

能開センター

成基学園

SAPIX

京進

第一ゼミナール

39(-3)

29(-12)

24(-4)

9(+1)

3(-6)

 

 

今年度も1名ではありますが、4年連続で合格者数が増加した浜学園が2位と100名以上の差をつけて安定してトップの座をキープしています。今年度15名増加の希学園が10名減少した馬渕教室を抜いて2位となり、順位が入れ替わりました。希と馬渕の2塾も安定して100名以上の合格者を出しています。

 

今年度躍進が目覚ましい進学館は、高槻中においても昨年の1.5倍と大躍進で、昨年の7位から今年度は5位となりました。進学館については2年連続で減少していたので、3年ほど前の数字に戻ったとも言えます。

 

日能研は3年連続の減少で、とくに今年は大幅な減少にもなり、100名を大きく割り込みました。

 

 

5.科目別成績データ

 

高槻中合格者の各教科の平均点と受験者平均点との差を表したものが下記の表です。

<点>(前年比)

 科    目

受験者平均

合格者平均

合格者平均との差

国  語 (A入試・男子)

75.7(+6.8)

82.2(+4.3)

6.5(-2.5)

国  語 (A入試・女子)

83.5(+4.1)

89.8(+5.1)

6.3(+1.0)

算  数 (A入試・男子)

46.1(-18.5)

68.6(-16.0)

22.5(+2.5)

算  数 (A入試・女子)

54.1(-18.3)

72.7(-17.0)

18.6(+1.3)

理  科 (A入試・男子)

41.0(+0.1)

45.4(-1.4)

4.4(-1.5)

理  科 (A入試・女子)

43.3(-1.2)

47.8(-2.6)

4.5(-1.4)

社  会 (A入試・男子)

46.3(-10.5)

53.2(-8.0)

6.9(+2.5)

社  会 (A入試・女子)

47.1(-12.8)

52.0(-13.0)

4.9(-0.2)

合  計 (A入試・男子)

209.7(-21.8)

252.2(-25.4)

42.5(-3.6)

合  計 (A入試・女子)

231.6(-27.0)

269.5(-27.4)

37.9(-0.4)

 

国  語 (B入試・男子)

62.2(-5.9)

69.0(-5.7)

6.8(+0.2)

国  語 (B入試・女子)

67.7(-8.2)

76.0(-8.9)

8.3(-0.7)

算  数 (B入試・男子)

75.4(+2.3)

95.9(+2.1)

20.5(-0.2)

算  数 (B入試・女子)

69.0(+2.9)

89.5(+1.5)

20.5(-1.4)

理  科 (B入試・男子)

53.5(±0)

63.4(+1.7)

9.9(+1.7)

理  科 (B入試・女子)

50.6(-0.5)

60.9(+0.2)

10.3(+0.7)

合  計 (B入試・男子)

191.0(-3.6)

228.3(-1.9)

37.3(+1.7)

合  計 (B入試・女子)

187.3(-5.9)

226.4(-7.1)

39.1(-1.2)

 

国  語 (英語選択型入試)

75.0(+8.7)

81.6(+8.3)

6.6(-0.4)

算  数 (英語選択型入試)

44.1(-0.5)

58.4(-6.0)

14.3(-5.5)

英  語 (英語選択型入試)

119.4(+19.1)

138.7(+10.2)

19.3(-8.9)

合  計 (英語選択型入試)

238.6(+27.4)

278.7(+12.6)

40.1(-14.8)

(※全入試、国語、算数は各120点、理科、社会は各80点、英語160点)

 

 

高槻中の2025年A日程入試は、直近で最も難度の高い試験でした。特に算数が顕著で、2023年度がたいへん難度が高く、昨2024年度は反動で易化し例年並みに戻り、今年はまた2023年度よりも平均点が低くなり、たいへん難度の高い試験となりました。

 

特記すべきは、社会科の点数の低さです。通常社会科は点数の取りやすい教科と考えられていますが、比較的社会が得意な女子の受験者平均点でも47.1点で得点率58.88%、合格者平均点でも52.0点で得点率65.0%にとどまりました。

 

毎年のことですが、今年も全体的に女子の平均点が男子よりも高く、特にA日程女子の受験者平均点と合格者平均点の差が小さいことがわかります。共学化して女子の実績も上がっていることから、優秀な女子生徒が集まっていることがわかります。

 

今年も昨年に続き算数の受験者平均点と合格者平均点の差は20点前後あります。算数の出来不出来が合否に大きく関わっていることがわかるでしょう。

 

 

6.2025年度入試からみる科目別の傾向と対策

 

今年度の高槻中A日程入試を中心に、教科ごとの傾向と対策をご紹介します!

 

◆国語

 

 

 

 

【試験時間・配点と構成】

 

60分120点満点の試験で、今年も例年通りの大問3題構成、問題用紙も昨年同様、20ページ冊子形式でした。大問1と大問2が長文読解問題、大問3が漢字の書き取りという問題構成も例年通りです。

 

 

【難易度】

 

高槻中の2025年国語入試は、概ね例年並みの難易度でした。2023年、2024年と難化が続き、とくに昨年は難度の高い難しい試験でした。今年は昨年と比べ、小問数もやや減少して易化し、例年並みの難易度に落ち着きました。

 

今年は昨年と比べ、大問1の長文読解の説明文や大問2の物語文が読みやすく、わかりやすい内容でした。しかし、近年長文読解文の文章量が増加傾向にあります。読むスピードが遅い受験生にとってはより難度が高く感じるでしょう。

 

 

【傾向と対策】

 

高槻中の国語は例年大問3題構成で、大問1と大問2が長文読解、「説明文」と「物語文」が出題されます。大問3は漢字の書き取り問題10問ですが、灘中や東大寺学園中のような難問はあまり出題されません。今年も難問はなく、しっかりと得点源にしておきたいところでした。

 

漢字以外の知識問題は、大問1~2の小問の中で出題され、慣用句の出題が多い傾向にあります。

 

大問1と大問2の小問は記号選択が多く、今年も小問数の半分以上が記号選択でした。記号選択だから簡単なわけではなく、しっかり理解して読み進めなければ答えがわからない紛らわしい選択肢が含まれ、なかなか簡単には答えられない内容になっています。

 

解答形式は字数制限のある記述解答が毎年出題されています。大問1で20字以内、30字以内、50字以内の計3問、大問2では90字以内という長文記述が1問ありました。

 

記述解答は配点も大きくなります。満点解答でなくても、部分点がもらえるように、またどのような字数であっても対応できるように記述対策をしっかりと行っておきましょう。

 

 

 

◆算数

 

 

 

 

【試験時間・配点と構成】

 

60分120点満点の試験で、問題用紙は6ページB5冊子形式でした。2023年は7ページ、2024年は5ページでした。今年も例年通り大問5題構成で、基本は解答のみを書く形式ですが、今年も大問4と大問5の小問でそれぞれ1題ずつ解き方を書く出題がありました。

 

 

【難易度】

 

高槻中の2025年算数入試は、昨年と比べ大きく難化しました。ここ数年の高槻中の算数は極端な難化と易化を繰り返しています。男子受験者平均点は、2022年が76.2点(得点率63.5%)とたいへん易しく、2023年が47.1点(得点率39.3%)と驚くほど難化し、2024年が64.6点(得点率53.8%)とまた大きく易化しました。

 

今年度2025年は、たいへん難しかった2023年をさらに下回る46.1点(得点率38.4%)とまた大きく難化しています。共学化して以降、最も低い点数となりました。直近6年間でも、男子受験者平均点が60点(得点率50%)を上回ったのは2回だけです。最近の高槻中の算数は、ロースコア勝負の難度の高い試験というイメージです。

 

 

【傾向と対策】

 

高槻中の算数の解答形式は、基本的に毎年解答のみで、解き方を書かせる問題は2問のみ出題されます。解き方を書かせる出題箇所は年度により異なり、今年は大問4大問5の小問内での出題でしたが、昨年は大問2と大問4の小問、一昨年は大問1の小問2題、3年前は大問5の小問2題でした。

 

大問1は小問集合で前半が計算問題なので、ここでの失点は避けたいところです。後半の小問では、図形問題が1問出題されます。他校の試験の大問1や2の小問集合は、比較的平易な問題が多いのですが、高槻中では難問が出題されています。

 

まさか大問1から難問が出題されるわけがないと、今年も大問1の小問4で時間を費やしてしまった受験生も多かったかと思います。大問1の小問でも一旦飛ばして解き進める選択をしてもよかったかもしれません。

 

また、大問2もよくある速さの問題にみえて、実は解き方がややわかりにくい難問でした。大問3と大問4は共に小問が3問ずつあり、小問2まではさほど難度が高くないので、ここまではしっかり解き切りたいところでした。

 

大問5も難度の高い平面図形の問題でした。これだけ難度の高い問題が前半から散りばめられると、「難問は後回しにする」とか「捨て問にする」などといった問題の取捨選択試験の解き進め方がたいへん重要になります。

 

計算問題以外の頻出単元としては「平面図形」「立体図形」「数論」「速さ」などで、今年も出題されていました。頻出単元はもちろん、他の単元の出題もあるので、苦手単元を作らないようにしっかり対策しておきましょう。

 

特に今年度のように難度が高いと、比較的簡単な問題での失点は避けなければなりません。高槻中の解答形式は2問を除き基本的には解答のみなので、解き方がわかっていても計算間違い転記ミスなどで答えが合わなければ1点にもなりません。普段の学習時からケアレスミスをしないように練習しておきましょう。

 

※ケアレスミス対策については、下記のブログ「3.算数でよくあるケアレスミスとその対処法」でご紹介していますのでご参照ください。

           ↓↓

『得点アップにつながる答案用紙の書き方!ケアレスミスをしやすいタイプと対処法

 

 

 

◆理科

 

 

 

 

【試験時間・配点と構成】

 

40分80点満点の試験で、今年の問題用紙は18ページ冊子形式で、昨年より3ページ増えました。ちなみに、2023年、2022年は22ページありました。

 

今年も大問4題構成で、物理化学生物地学の各分野から1題ずつ出題されています。出題順序も昨年同様で、物理→化学→生物→地学の順でした。

 

 

【難易度】

 

高槻中の2025年理科入試は、昨年に続きたいへん難度の高い試験でした。昨年の試験も前年に比べて大きく難化し、過去10年でも受験者平均点が最も低くたいへん難しい試験でした。

 

今年度の受験者平均点も昨年と同程度に低く、難度の高い試験となりましたが、次年度以降も同程度の難易度で推移していくのか、また易化されるのかはわかりません。

 

 

【傾向と対策】

 

高槻中の理科は、例年大問4題構成で、物理化学生物地学の各分野から、この順番に出題されます。各分野1題ずつが基本ですが、2022年度や2020年度には地学が2題出題され、大問5題構成の年度もあります。

 

例年、大問1と大問2の物理と化学分野でやや難度の高い計算問題が出題され、時間を費やすことになりますが、今年は大問3の生物分野でも小問数が多く、グラフの読み取りなどで時間のかかる問題が出題されています。

 

例年大問4の地学分野の問題は、解き易く時間をかけずに進めるので、点数が取りやすい分野でもあります。大問1~3で時間を使いすぎて大問4の地学で時間が足りなくなるのは、取れる点数を失うことになり、非常にもったいないことになります。

 

高槻中の理科の試験は40分と短いので、時間の使い方がとても大事です。算数同様に解き進める順序、問題の取捨選択合否を分ける大きなポイントになります。過去問演習はもちろん、普段のテストでも解きやすい問題から解き進める「受験テクニック」も身につけておきましょう。

 

当然のことですが、普段からの演習量が少ないと、どれが難問でどれが易問かの判断もできません。そのためにも高槻中を志望するならば、普段から多くの演習量をこなしておく必要があります。

 

各分野の出題単元は、物理が力学、化学は燃焼などの化学変化の問題、生物は植物、地学は天体(特に月)がやや多めではありますが、さまざまな単元からも出題があります。苦手単元を作らないようにしておきましょう。

 

 

 

◆社会

 

 

 

 

【試験時間・配点】

 

40分80点満点の試験で、問題用紙は26ページ冊子形式でした。昨年は16ページだったので10ページも増え、問題数も読む文字量も大幅に増えました。

 

地理歴史公民の各分野から出題されますが、地理と歴史分野が多く、全体の8割程度が地理・歴史分野で、公民分野は2割程度の出題割合です。

 

 

【難易度】

 

高槻中の2025年社会科入試は、難度の高い難しい試験でした。2023年、2024年と易しい試験でしたが、今年は大きく難化し、例年と比較しても難度の高い試験となりました。問題冊子のページ数が昨年より10ページも増え、読まなければならない文字数が増えたことも要因の一つです。

 

中学受験社会科入試の特徴として、前年度の試験と比較して受験者平均点が大きくぶれることはあまりないのですが、今年の高槻中の社会科の受験者平均点は男女とも昨年より10点以上低くなりました。

 

 

【傾向と対策】

 

高槻中の社会は、地理・歴史・公民の各分野から出題がありますが、例年の出題数の割合は、地理・歴史分野に偏っています。

 

解答形式は、今年も1問を除き「記号選択」か「用語解答」でした。例年1問だけ20字以内の短文記述が出題されています。用語解答は即答できるので時間はかかりませんが、記号選択は「正誤の正しい組み合わせはどれですか」という問題が多く、選択肢をすべて読まなければならず時間を要します

 

40という短い試験時間ですので、文章読解スピードもたいへん大事になります。また、用語解答の中で「漢字で答えなさい」という問題も多く出題されています。

 

当然のことですが、線や点が足りないなど、正しい漢字が書けていなければ失点です。わかっているからだいじょうぶではなく、普段の学習から正確な漢字で書けるように、「書いて覚える」クセをしっかりつけておきましょう。

 

 

7.まとめ~高槻中合格への道~

 

 

 

近年、A日程の女子受験者が増加している高槻中。昨年は男子受験者も50名以上大きく増加し、男女共にたいへん人気の高い進学校です。男女共学となって数年経ち、女子の卒業生も出て進学実績も大きく上がっています。今後さらに人気が上がりそうな注目の学校です。

 

高槻中は2014年に大阪医科大学と法人合併しましたので、大阪医科大学との交流が深く、医学部を志す生徒も多い男女共学校です。ハイレベルな英語カリキュラムや「メタ学習」など、「卓越した語学力や国際的な視野を持って、世界を舞台に活躍できる次世代のリーダーを育成すること」を使命と考える教育を行っています。

 

2020年には、創立80周年を迎え、「学びの森」と称される立派な図書館の入った新校舎も建てられました。大阪府の名門校として人気が高い学校です。

 

総合進学セミナーには高槻中に特化して指導できる講師も多く在籍しています。毎年のように高槻中志望の受験生を指導しているため、入試傾向にも精通しています。お子さま1人ひとりの現状を踏まえ、入試までの限られた時間を無駄のない効率的な指導で合格を目指します

 

高槻中受験はもちろん、併願校の選定など、中学受験に関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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