中学受験で志望校に迷ったら?志望校選びで失敗しないための大事なポイントBEST5

  • 2023.07.26
  • 受験情報

 

 

中学受験生にとって大事な夏休み!その間に確認しておきたいのが志望校です。失敗しないためにはどのような学校を選べばいいのか、志望校選びの大事なポイントBEST5をご紹介します!

 

 

CONTENTS:

 

1.なぜ夏休み中に志望校を決めたほうがいいの?

受験生の夏は思った以上に忙しい!?

夏休みが明けると志望校別の授業が始まる

2.志望校を偏差値だけで決めてはいけない理由

偏差値合っているが、本人に合っている学校とは限らない

ぜんぜん知らない学校を志望校にしてはいけない!

本人の気持ちを尊重して話す

3.志望校選びのポイントBEST5

4.男女別校か共学校か

男女別校のメリット

共学校のメリット

5.学校へのアクセスはどうか

学校の場所はとても大事!

実際に行ったか行かないかで明暗がわかれる!?

実際にあった嘘のような本当の話

6.やりたい部活動等があるか

7.宗教系の学校は無宗教でも行けるのか

8.大学受験をするのか附属校か

大学附属校のメリット

大学附属校のデメリット

9.まとめ~志望校選びは大きなヤマ!

 

 

1.なぜ夏休み中に志望校を決めたほうがいいの?

 

 

 

 

受験生の夏は思った以上に忙しい!?

小学6年の中学受験生にとって、夏休みは夏期講習や宿題などでたいへん忙しい期間となります。お弁当持参で朝から晩まで塾で勉強という日も多いでしょう。長い休みで少しは時間に余裕ができるかと思っていたのに、逆に夏休みのほうがぜんぜん忙しいとさえ感じるかもしれません。

 

そのような中で、なぜ志望校を決めるのか、そんな余裕はないと思われるかもしれませんね。それでも、夏休み中に志望校を決めておくことが実はとても大切なのです。

 

 

夏休みが明けると志望校別の授業が始まる

夏休みが明けると、いよいよ本格的に志望校に向けた勉強に特化していくことになります。塾でも志望校別の授業が行われ、過去問を中心としたその学校の受験に適した勉強をすることになるでしょう。

 

つまり、それまでに自分の志望校をはっきりさせておく必要があるということです。

志望校とは自分の実力(成績や偏差値)に合った学校ということではありません。どういった基準で志望校を選ぶのか、入学後に後悔しないためにも、夏休み中に家族でよく話し合っておくことが大切です。

 

ここでは、失敗しない志望校選びとして、大事なポイントをご紹介します。

 

 

2.志望校を偏差値だけで決めてはいけない理由

 

 

 

 

偏差値は合っているが、本人に合っている学校とは限らない

学校のことをよく知らずに、今の偏差値ならこの辺りと、偏差値だけで志望校を選んでいる受験生が多くいます。

 

塾でも各学校の偏差値表などをもらい、自分がどこに位置するのか把握させられるため、自分の成績の範囲の中から最も偏差値の高い学校を選択するような流れが勝手にできてしまっていることも一因だと思います。

 

しかし、それはあくまで塾の合格実績を優先する考え方であって、本当に本人に適しているかどうかはわかりません。合格した後で「思っていた学校と違う」となっても、もう遅いのです。

 

 

ぜんぜん知らない学校を志望校にしてはいけない!

中学受験直前になって、受験校について相談を受けることも多いのですが、この期に及んでそんなこと聞くのか、「え?嘘でしょ」と驚かされることがあります。

 

例えば

・甲陽学院って男子校だったのですね

・高槻中学って共学になったのですか

・神戸女学院は、場所が神戸だから通いやすいと思っていたのに、実は西宮だったんですね

・関西学院中はキリスト教の学校だったんですね。クリスチャンでなくても大丈夫ですか

などです。

 

中学受験直前期になって、もっと酷い場合にはもう受験受付をしてしまってから、上述のような質問をされ、「今さら?そこ?」とびっくりしてしまいます。

 

 

本人の気持ちを尊重して話す

大事なことは「なぜその学校がいいのか」、「どうして行きたいと思ったのか」、本人がちゃんと理解して納得しているかです。ぜんぜん知らない学校を「偏差値が合っているから」「塾の先生がいいと言ったから」「親が行けと言うから」という理由で受験してもいいことはありません。

 

逆に本人が自分で「ここに行きたい」と言って入った学校は、たとえ多少思っていたことと違ったとしても、「自分で言ったのだから」とがんばれるものです。中学に行くのは両親でも誰でもない、本人です。本人の気持ちがいちばん大切なのは言うまでもありません。

 

せっかくがんばって受験して合格した中学を、途中でドロップアウトしてしまわないためにも、今考えている志望校について再度見直して、本当に第一志望校はそれでいいのか、併願校はどうするのかをよく話し合っておきましょう。

 

 

3.志望校選びのポイントBEST5

 

 

 

 

偏差値だけで志望校を決めるのは避けるようにお伝えしましたが、偏差値をベースに志望校を選ぶのは正しい選択です。その上で、次の5つの選択基準を参考にしてください。

 

男女別校か共学校か

学校へのアクセスはどうか

やりたい部活動等があるか

宗教系の学校か

大学受験をするのか附属校か

 

もちろん、「受験校なんてずっと前から決まっている」というご家庭もあるでしょうし、「今判断するの?まだこれから成績も伸びるかもしれないのに」と思われることもあるしょう。

 

確かにその通りです。既に志望校が決まっている場合でも、再度本当にその学校でいいのか本人とよく話し合い、併願校をどうするのかも決めておくとよいでしょう。

 

また、今の偏差値はあくまで一つの指標で、当然これから伸びる可能性もあります。それを踏まえた上で、この5つのポイントを総合的にみて判断するようにしてくださいね。

 

それでは5つのポイントについて、詳しくみていきましょう。

 

4.男女別校か共学校か

 

 

 

 

志望校を選ぶ際に、男子校・女子校か、それとも共学校かで悩むというご家庭も多いでしょう。それぞれに良さがあり、男子校・女子校でなければできない楽しさや、共学校でなければ味わえない、いいところがたくさんあります。

 

それぞれのメリットをまとめてみると、以下のようになります。

 

 

男女別校のメリット

・異性の目を気にしなくていい

・恋愛等のトラブルが少ない=勉強や部活動に集中しやすい

・男女別の専門指導に強い

 

 

共学校のメリット

・異性の目を気にして何ごともきちんとしようとする

・異性の価値観を知ることで多様的な考えを得られる

・大学や就職先における異性とのコミュニケーション力がつく

 

異性の目を気にしないでのびのびとした学園生活を送りたいと思う生徒もいれば、同性だけではつまらないと感じる生徒もいます。成長期であるこの中高生時に、異性がいると意識しすぎて萎縮してしまうからイヤだと感じる生徒もいますし、逆に異性の目があったほうががんばれるというも生徒もいて、本当に人それぞれです。

 

本人がどう思うのか、どちらがいいのか、6年間という月日を過ごすことをよく考えさせた上で話し合って決めるようにしましょう。

 

5.学校へのアクセスはどうか

 

 

 

学校の場所はとても大事!

志望校選びのポイントとして、学校の場所は非常に重要なポイントです。中高一貫校であれば、6年間毎日通学することになります。通学時間が長いほど、体力的にも精神的にも辛くなるでしょう。

 

最近では教科書にプラスしてタブレットも持ったりするため、鞄がかなり重くなります。重い荷物を持ってラッシュアワーの混んでいる電車やバスを乗り継いで通うのは大人でも厳しいと思います。加えて委員会や課外活動などがあれば、早朝に登校し、下校も遅くなるということも多々あります。

 

 

実際に行ったか行かないかで明暗がわかれる!?

学校説明会やイベントなどに一度でも参加していれば、学校までのアクセスはわかっていると思いますが、受験で初めて学校に行くような場合は要注意です。実際に行ってみたら思った以上に行きにくく時間がかかるという場合もありますし、合格したところで毎日通えるかどうか心配になります。

 

 

実際にあった嘘のような本当の話

先ほどの例にあったように、神戸女学院という名前から、当然場所も神戸にあると思っていたら、まったく違う西宮という場所だった、あるいは帝塚山中学と帝塚山学院中学は同じ中学だと思い、受験当日に間違った学校に行ってしまいそうになったという話は、笑い話のようですが実際にあった話です。

 

受験ギリギリまでその学校に向けて勉強していたのに、いざ受験が近づいた時に「実はこの学校はアクセスが悪くて通えそうにない」と気づいても、今までその学校のために費やしてきた時間は戻りません。非常にもったいないですよね。

 

そのようなことがないように、志望校の場所やアクセス方法は再度確認しておきましょう。とくにまだ一度もその学校に行ったことがないのなら、ぜひ一度は親子で行ってみることをおすすめします。

 

実際にどのくらい通学時間がかかるのか、夏休み中に確認も兼ねて学校見学に行ってみるとよいでしょう。案外いい気分転換にもなり、本人のモチベーションもぐっとあがると思いますよ。

 

6.やりたい部活動等があるか

 

 

 

 

部活動など学校の特色で志望校を選ぶという生徒も少なくありません。一部のお子さまにとっては、とても大事な選択理由となります。

 

例えば、将来的に海外の大学に留学するつもりで、算数や理科よりも英語に力を入れてきた生徒は、バカロレア教育など語学に特化したインターナショナルスクール的な学校を選ぶでしょうし、小学校で吹奏楽スポーツをがんばってきた生徒は、やはり越境してでもその部活動の強豪名門校に入りたいと思うでしょう。

 

お子さまに特別な才能があり、本人がどうしてもやりたいということがあれば、他の条件は抜きにして、その学校の特色で選ぶほうが本人のモチベーションが上がりますし、本人のためにもなるでしょう。

 

逆に、偏差値やアクセスの良さで近隣の中学に入学したものの、その学校には本人のやりたいことがなければ、せっかくの才能を潰してしまったり、他の学校に行けばよかったと後悔ばかりしたりするようなことになりかねません。そうならないためにも、その学校についてよく調べたうえで受験校として選定するようにしましょう。

 

7.宗教系の学校は無宗教でも行けるのか

 

 

 

 

私立の中高一貫校には、仏教系、キリスト教系などさまざまな宗教教育を行っている学校があります。宗教系の学校については、「仏教徒ではないが仏教系の学校に行けるのか」や「キリスト教系の学校に行きたいが、無宗教でもだいじょうぶか」などという質問をよく受けます。

 

答えは「全く問題ありません」となりますが、認識しておかなければならないこともあります。

それは、時間割の中に「宗教」という科目があり、仏教系なら「仏教」、キリスト教系なら「キリスト教」について学びます。

 

宗教について学ぶのであって布教活動ではありませんが、カリキュラムの中に座禅や礼拝などといった時間があれば、当然参加しなければなりません。

自分はクリスチャンなので「仏教の授業は受けられません」や、無宗教なのに「聖書など読みたくありません」などということは許されないのです。

 

そういった学校の教育が受けられないというのであれば、通学することは困難になるでしょう。

ただし、宗教系の学校であっても、その宗教の教徒ばかりかというとそうでもない場合がほとんどです。多くは無宗教の生徒たちなので、その辺は安心していいでしょう。

 

8.大学受験をするのか附属校か

 

 

 

 

志望校選びの際に、もう一つ大事なことは「大学附属校」かそうでないかです。つまり、大学受験をするのか、受験せずにエスカレーター式でその大学に行くのかという選択です。

 

大学受験を考えているのであれば大学附属校はあまりお勧めできません。学校にもよりますが、大学附属校は一般に中学から高校へ内部進学し、そのまま大学まで9割以上が内部推薦という学校も多くあります。外部を受験する生徒は少数派となります。当然、他校ほどは受験指導に力を入れていないので、自力でがんばることも必要となります。

 

ここで、大学附属校に入るメリット・デメリットを簡単にご紹介します。

 

 

大学附属校のメリット

・10年間受験がない

・部活動や習い事に思いきり打ち込むことができる

・10年間顔なじみになった仲間ができる

 

 

大学附属校のデメリット

・国立や他の大学に行きたくても、受験指導が手薄である可能性がある

・受験校に比べ、勉強量が少なくなる

・校風が合わなくても10年も行かなくてはならない

 

もちろん、大学附属校であっても、定期試験や素行が悪ければ大学に進学できないこともありますし、大学受験を推奨し外部受験するクラスを別に設けている学校もあります。それでもそれは少数派ですので、他の中高一貫進学校の受験プログラムに比べて、進学指導がどれほど手厚いのかは疑問が残ります。また、他の仲間が大学受験も無くのんびりしている中、受験勉強をしっかりがんばれるのか、かなりの忍耐力・精神力も必要となるでしょう。

 

大学附属校ついては、毎年必ずご家庭の考えとして賛否両論あります。受験に縛られずに10年間のびのびとスポーツや自分の特技を伸ばしていきたいという考えもあれば、大学受験組と比べ、勉強量が少なくなるのは将来が心配だという考えもあります。

 

中学受験は、中学に入学するというだけでなく、将来の大学進学、その先の就活までも見据えて考え、メリット、デメリットをよく考えて決めるようにしましょう。

 

 

9.まとめ~志望校選びは大きなヤマ!

 

 

 

 

志望校決めは、中学受験における大きなイベントで、1つの大きな「ヤマ」であると言えます。それによって今後の人生を左右するといっても過言ではないので、後悔のないよう慎重にしっかりと話し合って決めましょう。

 

前述したように、通塾していると「自分の偏差値=受験校」のようになりがちです。今一度本当に本人に合った学校なのか、通いやすいのかなど、5つのポイントを見直してみましょう。

 

なかなかそういった時間もなく、自分たちだけでは不安に感じる場合は、受験のプロに相談するのもいいでしょう。

親子では感情的になってしまうことも、第三者が入ることで冷静になれますし、子どもも親には素直になれなくても、プロの信頼できる先生なら本音を言えるものです。

 

何より受験情報を豊富に持つプロならではのアドバイスがもらえるのはたいへん大きいですよ。ぜひ夏休みのうちにご検討くださいね。

 

 

 

 

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管理栄養士
浅田ゆうき先生

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