新小6年生と保護者がこの春にやっておきたい、2021年の受験に向けてのポイントとは

  • 2020.02.10
  • 受験情報

関西の中学受験が一段落し、関東でもほぼ終わりを迎え、各進学塾では「〇〇中学校に何人合格!!」と大々的に発表しています。また、今回の結果をもとに、各塾が今年の中学受験を総括し、「分析会」を開催しています。これは早くも新小6年生(現5年生)の2021年の中学受験に向けた取り組みの一環です。

新小6年生の受験のスタートはここ(2月)からです。そこで、新小6生とその保護者がこの春休みを利用して今この時期にやっておくべき受験に向けてのポイントをご紹介します!

 

CONTENTS:

1.入試分析会に参加しよう

2.合格者と我が子を比べるのではなく、憧れを持たせる

3.6年生(=受験生)になってからの違いとは

4.新小6生が今やっておくべき2つのこと

5.保護者が今やっておきたい2つのこと

 

1.入試分析会に参加しよう

 

 

分析会とは、その年に行われた中学入試を分析し、来年度の入試の傾向と対策を解説するものです。その内容は塾によってさまざまで、地域全般の中学受験を総括したような分析会もあれば、特定の数校の学校に特化した分析会もあります。実際の入試問題を解説するような会もありますし、合格した生徒やその保護者から体験談を発表するような会もあります。

 

各塾それぞれが趣向を凝らし、どれだけ有益な情報を提供できるかというのが塾側の腕の見せ所となっています。そのほとんどの場合が塾生でも塾外生でも無料で参加できますから、複数の分析会を見比べてみるのも面白いでしょう。どの会を見てもそれなりに参考になると思いますよ。

 

以前もこのブログに書きましたが、基本的に入試分析会は来年度の受験に向けたものです。特に来年は大学入試改革や教育改革があるので、中学受験にも当然大きな影響が出ることが予測されます。新小6生はもちろん、新小5生にも参考になることが多いでしょう。来年、再来年の中学受験にご興味のある方は、お子さまのモチベーションも高まりますから、ぜひ親子で参加してみることをおすすめします。

 

2.合格者と我が子を比べるのではなく、憧れを持たせる

分析会では、今年難関校に合格した小6生の体験談を動画などで鑑賞したりすることもあります。この時期、保護者の方々によくあるのが、そんな1年先輩の頼もしい姿にモチベーションが高まると同時に現状の我が子に物足りなさを感じ、愕然としてしまうことです。中学受験で合格を勝ち取った生徒は、話を聞くだけでも優等生に感じ、キラキラ輝いて見えます。もちろん頑張った成果であることは言うまでもないのですが、たかが歳が1年、2年上の子どもたちです。今のお子さまとそんなに変わりはないのですから、自分の子はもうダメだと思う必要はまったくありません。今キラキラ輝いて見えた子ども、1年前は同様に先輩との差に愕然とし、到底及ばないと感じていたに違いないのですから…。

ここで、保護者によくありがちな、やってはいけないNGワードと、適切な言葉がけをご紹介します。

 

【間違っても言ってはいけないNGワード

 

×「あの子、たった1年の違いなのに、すごいわね。あなたももっと頑張りなさい」

×「あなたとずいぶん違うじゃない。同じ塾なのに、どうして!?もっと勉強しなさいよ」

    ⇓ ⇓

「さすが、〇〇校の合格者。カッコイイね。あなたも来年はああしてみんなの前に立って、憧れられる存在になるといいね」

 

他の子どもと比べて「もっとがんばれ」と発破をかけるのは逆効果です。大切なことは、お子さまが自ら「カッコいいな」「ああなりたいな」「来年は自分もあの動画に映りたい」などと憧れを抱くようにうまく誘導することです。

 

3.6年生(=受験生)になってからの違いとは

 

 

新小学6年生はこれまでずっと一学年上の現6年生の背中を追っていたので、中学受験についてすぐに直結しておらず、この時期になってもまだ1年以上あるから大丈夫と他人事のように思っていることでしょう。また、塾の先生方もこれまでは受験生を合格させるという目の前の課題がありました。しかし、この現小6生が抜けることによって、塾の先生方の期待の中心は現小5(新小6生)にシフトします。今までよりも厳しく、模試の点数や順位についてもこれまで以上にシビアに判断されます。

 

当然、みなもがんばり始めます。特に夏休み以降はみなが全力モードになりますから、そこからがんばろうとしても成績を逆転させることは難しくなるでしょう。そういう意味では、受験スタートとなる今、この春休みが最後のチャンスとも言えるのです。陸上でも「スタートダッシュ」という言葉があります。スタートが要(かなめ)なのです。もう2021年の受験スタートは切られたという自覚を持たせることで、夏以降の余裕が違ってきますから、そこはしっかり意識させておくのがいいでしょう。

 

4.新小6生が今やっておくべき2つのこと

それでは、新小6年生が実際に4月の始業式までに具体的に何をしておくべきなのでしょうか。

 

◆苦手分野の復習

新小6生が今やっておきたいことは、小5までの苦手な科目、苦手な分野を的を絞って出しておき、今のうちに潰しておくこと分からないままにしないことです。少し手間に感じるかもしれませんが、この手間を今やっておくか否かでこの一年の余裕が違ってきますし、成績の底上げにもつながります。

 

これまで何となく塾の課題をこなしてきて、何が分からないかも自覚のないまま夏になり、夏期講習に突入してしまうと、あれよあれよという間にみな受験モード全開となり、もう復習どころではなくなってしまいます。

 

今でも塾の課題に追われて、アップアップだと思われるかもしれませんが、小6の夏休みが終わるともっと時間が取れなくなります。今ならまだ十分に間に合いますし、毎年、多くの受験生が(あの時十分に時間があったのに、やっておけばよかった)と後悔しています。

よく「あの時にタイムマシンで戻れるのなら、今しかないからもっとやった方がいいよと自分に言ってあげたい」などと言ったりします。塾の先生も「今のうちに」と何度も口にします。まだ1年あります。今やるべきことは今確実にやっていきましょう!

 

◆個別指導の上手な利用

基本的に集団塾は毎週規定通りに進んでいき、個人のペースとは関係なくどんどん進行していきます。そんな中で、自分1人では苦手な分野にまで手を付ける時間が作れないという生徒も多いかと思います。そうであれば、無理に頑張らず、その分野だけ特定の期間家庭教師を依頼するというのも一つの手段です。

 

家庭教師が集団塾+αの勉強と考えるのではなく、塾の学習がスムーズに流れるように詰まっているものを取り除くというイメージで考えるといいと思います。それが取り除けたら、また集団塾に専念するのでもいいでしょう。もちろん自分でできるに越したことがないのですが、塾の勉強に追われて苦手な分野をどうしていいか分からないのであれば、経験豊富なプロ家庭教師という手段を検討してみてもいいと思います。一番悪いのは、分からないもやもやをそのまま放置してしまうことです。

 

5.保護者が今やっておきたい2つのこと

 

 

次に保護者今やった方がいいこと、また逆にやらない方がいいNG行為とはどんなことでしょうか。

 

◆苦手分野の洗い出し

人は苦手なことにはつい蓋をして見て見ないふりをして過ごしてしまいがちです。これは大人でもそのようになりますので、小学生の子どもならなおさらです。苦手な分野の洗い出しを行う際には、「分からないところがあったら、そのままにしないで言ってごらん」と親御さまも一緒に話ができるといいですね。

子どもは親に「分からない」などと言うと、怒られるのではないかと考えたりします。本当は分からないのに、分かったふりをしてしまうと、対処が後手後手になり取り返しがつかなくなります

話しやすい雰囲気の中で、なるべくたくさんの苦手をこの機会に出せるようにしたいところです。そして苦手が分かったら、「苦手がたくさん分かって良かったね」と笑顔で話ができると、子どもも「分からない」って言ってもいいのだと安心し、分からないことをちゃんと理解しようとするでしょう。

 

◆言葉より行動で促す

中学受験は親子で行う受験」とも言われるほど、親御さまのサポートは必要不可欠です。特に初めての中学受験の場合、親御さまの方が肩に力が入り過ぎてしまうなんてこともよくあります。

親はすっかり受験モードになっているのに、子どもはのんきそうに見えて、ぜんぜん自覚してくれないとイライラしてしまうこともよくあるでしょう。

そんなときに、言ってはいけないNGワードは次のような言葉です。

 

×「もう受験はスタートしているのよ。早く勉強しなさい!」

×「何でもっとがんばれないの。もっとがんばりなさいよ!」

×「〇〇君はもう毎日5時間も勉強しているのだって!」

 

このような言葉をつい言いたくなる気持ちはよく分かります。しかし、それは反感を買うだけで逆効果にはなっても、お子さまのプラスにはなりません。

下手に言葉で諭そうとするよりも、ここはいっしょに行動する方がいいでしょう。

おすすめしたい行動が以下の2つです。

 

◆入試分析会に親子で参加する

◆散歩がてら中学を見に行ってみる

 

分析会に参加するメリットは前述した通りです。誇らしげに語る先輩合格者を見て、ヒーローやヒロインに似た憧れを抱くものです。

一方、志望する中学校を実際に複数校見に行くことで、実際に通ったときの通学イメージや、生徒の雰囲気制服などに憧れを抱き、「ああ、来春には自分もこの門をくぐりたいな」「彼らの仲間になりたいな」などとモチベーションが上がるものです。

 

帰りに美味しいランチでも食べて「あの制服いいね、あなたに似合いそうだね」などと笑顔で言えば、その気になるかもしれませんよ。大事なことは、親御さまがいつもニコニコとやさしい笑顔でいて、自分の味方であり、常に見守ってくれているという安心感を与えることです。決して、怖い顔をして他人と比べたりなじられたりすることではありませんから注意してくださいね。

 

以上、新小6生とその保護者の皆さんのこの時期の過ごし方についてご紹介しました。

新小6生にとって、実は受験まであと50週もありません。そう考えるとそんなにもう時間はないのです。ましてや夏休みが終わると余計に余裕がなくなります。今ならまだ50週あります。今だからすべきこと、しなければいけないこと、ぜひ実践してみてください

 

 

 

今がチャンス!!

今年も最難関校合格へと導いた「講師陣」を

今なら優先的にご紹介できるチャンスです

 

講師の質はどこにも負けません!安心して任せられる

プロ家庭教師の無料体験はコチラ

 

  • 保護者説明会
  • 無料体験授業

管理栄養士
浅田ゆうき先生

先生の写真
先生のプロフィール