算数を制するものは中学受験を制する!中学受験に算数力強化が必須の理由

  • 2021.03.12
  • 受験情報

 

中学受験は算数で決まる!」とも言われるほど、中学受験において「算数」は重きを置く最重要科目です。中学受験を考えるのなら、算数力の強化は必須。今回はその理由や算数力を強化するにあたり注意したいポイントついて徹底解説いたします!

 

CONTENTS:

1.中学受験は算数で決まるって本当?

2.2021年の中学入試について~灘中の結果は!

3.算数力を強化するために注意したいポイント

4.塾の算数フォローはどうするのがいい?

5.算数力を自力で強化するためのポイントとは

6.あくまで目標は「合格」!

7.「捨て問」を見極める力の重要性

8.【体験談】実際にあった算数が苦手な生徒の話

9.まとめ~中学受験のプロの指導法は何が違う?

  ・中学受験の算数問題を徹底解説!!

 

1.中学受験は算数で決まるって本当?

算数を制する者は中学受験を制する!」 これはもはや中学受験の常識とも言われるほど、周知の事実となっています。親御さまのなかには、たかだか小学生のレベルと思われる方もいらっしゃいますが、年々その難易度は上がり、もはや親御さまの時代とはまるで違う問題になっていると考えていいでしょう。

 

実際に公立小学校の算数の授業で習うようなことは、難関中学入試に出てくる問題のほんの2割程度。ご家庭で子どもの「受験算数」を教えるのは困難とも言われる所以です。

 

もちろん、国語の読解問題をはじめ、算数にしても理科にしても問題文を読まなくてはなりません。読解力がなければそもそも問題を解くことはできません。今の時点で文字を追うことや正しい読み取り方に難があるようでしたら、当然国語力の強化が優先になります。

 

最近は大学の入試改革などで、中学受験も「思考力を試す試験」へと移行しています。それに伴い、国語のみならず算数や理科も問題文が長くなっています。また、途中で図や表が入りそれらを見比べながら文字を追っていくような複線型読解も必要とされています。

 

2.2021年の中学入試について~灘中の結果は!?

 

 

今年も中学受験が終わり、各塾で2021年の各学校の入試結果を分析した「入試分析会」や「報告会」などが開催されております。志願者数の推移や倍率、難易度など、さまざまな角度から今年度の入試を分析、傾向と来年度の対策なども報告されます。

 

その中で注目されるのが、学校ごとに公表される各教科の「受験者平均点」と「合格者平均点」です。

毎年のことですが、中学入試で最も差が出る教科、それが「算数」です。やはり今年もどこの学校でも算数で大きな差がつきました。

 

例えば最難関の灘中学では、国語1日目の受験者平均点と合格者平均点の差が5.5点、国語2日目が7.0点、2日合計で12.5点の差でした。また理科は8.0点でした。

それに対し算数1日目の受験者平均点と合格者平均点の差は17.9点、算数2日目が13.5点で、2日合計で31.4点もの差がありました。

 

中に限らず、他の中学校の入試結果も同様です。受験者平均点と合格者平均点を比較すると、国語や理科では5点くらいの差に対し、算数は10点以上ということが普通によくあります。これは点数の差に若干の違いこそあっても、ほぼどこの学校でも似たような結果となっています。

 

今年度の入試結果から見ても、いかに算数が大事かということがわかるかと思います。前述の灘中の結果を見ただけでも、多少国語や理科が得意でも算数が苦手では追いつかないことがおわかりいただけると思います。

まずは算数を強化すること、それはとても自然な考え方なのです

 

3.算数力を強化するために注意したいポイント

中学受験を考えるにあたって、全教科ともに成績が物足りないものの、あれもこれもは無理なので何か一つテコ入れをしたいというのであれば、まず算数に取り組むのがいいでしょう。ではどのように取り組むのがいいのでしょうか。

 

例えば塾のテストで算数がどうしても伸びないとなった時にどう考えるでしょうか。

 

● どの参考書や問題集がいいのか。

● 難易度はどのくらいから始めればいいのか。

● 量はどれだけやればいいのか。

 

これら3つのポイント現在の成績から客観的に判断して考えるのは至難の業です。それは個人によって違うからです。たとえ同じくらいの成績の生徒であってもAさんに適した問題集がBさんにも適しているとは限りません。

 

よく難問がたくさん載った問題集を購入し、これができるようになったら大丈夫と考える方がいます。難問が解けるからと言って基本的な問題が解けるようになるとは限りません。また、難問ばかりでしたらなかなか継続もできません。

 

理科には物理・化学・生物・地学といった分野が分かれているのと同じように、算数も図形・比・速さ・〇〇算を使った文章題などとさまざまな分野があります。お子さまがどこでつまずいているのか、どのような問題が出てきたらイヤなのか、どの分野に苦手意識があるのかなどを考えてテコ入れしないと無駄に時間を費やしてしまうことになりかねません。

 

4.塾の算数フォローはどうするのがいい?

 

 

 

大手進学塾には「チューター」という、受験に向けての全般的なアドバイスをしてくれる立場の人がいます。チューターさんに苦手な教科があると相談すれば、その塾の系列の個別塾を紹介されることがよくあります。

 

ここで注意したいのは、その紹介された個別の先生が本当にお子さまにとっていい先生かどうかです。可能であれば、必ず事前に無料体験授業を受け、お子さまとの相性、指導法を確認した方がいいでしょう。その際、今までの成績を見せ、また何問か算数の問題の解説を受けるなどして、わかりやすく、現状の成績に合わせた指導ができているかを確認することをおすすめします。

 

塾のフォローとして、個別の先生や家庭教師の先生に教わる時に、特に気をつけたいのが、塾での教え方に即した指導ができるかということです。

 

算数の指導でよく聞くNG例が、塾では「つるかめ算」を使って解く文章題を、「このやり方の方が簡単だから」と方程式を使って教えてしまう先生。嘘のような話ですが、親御さまが知らない間にこのような指導をしていたという事例が実際思った以上に多くあります。

特に中学受験の指導経験のない先生や中学受験の経験がない学生アルバイトに多いようですので要注意です。

 

塾で習ったことと違う教え方をされると、頭が混乱するだけでなく、塾での次の授業もまた余計にわからなくなります。現状の算数力に不安があるのなら、中学受験の指導経験が豊富で大手塾の指導法にも詳しいプロの家庭教師などに一度相談してみるのもいいでしょう。

 

もしチューターなり家庭教師なり信頼できる第三者に算数について質問する時には、これまでの模試の結果などから苦手分野を見つけてもらい、どのような問題集でどのくらいの難度の問題から進めたらいいのかを判断してもらうことをおすすめします。

 

5.算数力を自力で強化するためのポイントとは

個別や家庭教師の先生に頼らず、自力で算数を勉強する際は、以下の4つのポイントを意識して学習するようにしてください。

 

● わからない問題は、答えや解説を見て解き方をしっかり理解し、再チャレンジしてできるようにす 

  る。

● 算数の一つ一つの式には意味があり、それが何を求める式なのかをきちんと理解しながら進める。

● 算数は暗記教科ではない。式を覚えて数字が変わったら、その変わった数字を当てはめるような勉強 

  では応用問題は解けない。

● 間違えた問題については、自分に厳しくきちんと一つ一つ理解しながらやり直す。

 

これらが自力でできないのであれば、やはり第三者の力を借りることをおすすめしたいです。

 

6.あくまで目標は「合格」!

 

 

算数の問題を解く際に間違えてはいけないのは、「一問の難問を解けるようになること」が目標ではありません。あくまで「受験で合格すること」が目標です。

 

試験ではその一問に時間をかけるよりも、その問題を捨ててでも他の問題の見直しに時間をかけた方がいいことも大いにあります。いわゆる「捨て問」です。捨て問は問題を見ただけでは判断も難しく、ある程度解き進めた時に「これは難しい、時間がかかるから捨てよう」とわかるものです。この判断がどれだけ早い段階でできるかが合否のポイントです。

 

特に入学試験は、年度や学校によっても違いますが、100点満点を取る試験ではなく、確実に6割5分から7割を取るというものです。もちろん全部解けるに越したことはないのですが、確実に7割の問題をしっかり正解すれば合格できるわけです。

 

それにはいろいろな問題に取り組み、さまざまな難易度があることを学習し、できるだけ解ける幅を広げておくことが大事です。そして最終的に入試で捨て問にする難度のハードルを上げられるようにしましょう。

 

間違えないでいただきたいのは、今は簡単に「これは難しい。捨て問だ」と捨ててしまう時ではありません。まだ今の時期は解けるようになる努力から逃げないようにしなくてはいけません。入試であれもこれも難問になり、多くの問題を捨て問にしてしまうと当然点数になりません。そのようなことのないように、これからしっかり学習を進めていきましょう。

 

7.「捨て問」を見極める力の重要性

新年度がスタートするこの時期は、とにかく数をこなす時期です。簡単な問題から難問まで、多くの問題に取り組むようにしてください。

よく受験のテクニックとして「難問は捨てて、取れる点数を確実に」と言われますが、そもそも難問かどうかの判断ができなければ、受験テクニック以前の問題となります。

 

模試などで返ってきた生徒の答案用紙を見て、「この問題は捨て問でよかったのに。そうすれば見直しもできて、ケアレスミスをもっと減らすことができただろうに。あと10点は取れたな、もったいない!」などと指摘したくなります。

 

国語の漢字や語句などの問題、理科や社会の暗記分野の問題はわかるかわからないかです。わからなかったら、すぐに飛ばすか当てずっぽうで答えるかなので時間はそうかからないかもしれません。しかし、算数は見た目難しそうでも案外簡単だったり、簡単そうに見えて解いてみると難しかったりと、ある程度解いてみないと難度がわからないことが多くあります

 

そのためにもまだ受験まで時間のある今の時期は、地道に多くの算数の問題にチャレンジしてほしいです。

 

8.【体験談】実際にあった算数が苦手な生徒の話

 

 

 

今年大学に進学するある女の子の話です。

彼女は公立小学校では全科目トップクラスで、小学校5年生から大手の進学塾に通い始めました。ところが、通常中学受験を目指す生徒は小3や小4から通塾することが多いので、小5で入塾した段階では全ての科目で遅れを取っていました。

 

それでも算数以外はすぐに遅れを取り戻すことができましたが、算数だけはどうしても最後まで追いつくことができませんでした。周囲より遅れていることで苦手意識があり、なかなか学習が進まなかったからです。苦手だから勉強したくない→ますます苦手になる→ますます勉強したくなくなるという悪循環です。

 

その時点で家庭教師などを頼んで算数を強化していたら違ったのかもしれませんが、結局、中学受験では第1志望校の結果は不合格、第2志望の私立中高一貫校に入学しました。明らかに算数が足を引っ張っていました。そして、中高一貫校入学後でもやはり数学は最後の最後まで苦手なままでした。

 

大学受験では、もちろん彼女は文系の道を選択しましたが、やはり数学が足を引っ張り、第一志望の最難関国立大にはもう一歩及ばず(合格まで1点未満の差!)、私立大学に入学することになりました。

 

文系でも国立では数学も必須の大学が多いですし、私立でも必須にしている難関校もあります。中学受験のみならず、先の先のことまで考えて、将来的に難関校を目指すのであれば、なるべく早い段階で算数を強化し、早くに苦手意識をなくしてあげるのがいいと思えた典型的な事例でした。

 

9.まとめ~中学受験のプロの指導法は何が違う?

これまで中学受験には算数が大事だということをくり返し述べてきました。それにはいくつかの学習ポイントがあり、時として信頼できる受験のプロの指導が必要になる場合もあることもお伝えしました。それでは、プロの指導法はいったい何がどう違うのでしょうか。

 

中学受験のプロ教師は、受験算数を徹底追究し、問題をとことんまで知り尽くした教師陣。「方程式」を使わず、「つるかめ算」や「和差算」などを用いて問題を解くにはテクニックが必要です。一度見ていただければ、これぞ受験算数の解き方、教え方だとその違いが分かることと思います。

 

まずは灘中学校をはじめとする難関中学入試問題や、中学入試に出題される算数問題の考え方、解き方のお手本動画をご覧ください!

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中学受験のプロが解く!中学受験の算数問題を徹底解説!!

 

 

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