東京2020大会のメダリストから学ぶ中学受験!親子で掴む、歓喜の「合格」メダル

  • 2021.08.12
  • 受験情報

 

 

東京2020大会が終わり、日本は過去最多のメダル数を獲得。さまざまな感動のドラマが繰り広げられました。選手たちの熱い戦いは受験勉強にも通じるところがあります。そこで、メダリストに学ぶ「結果を出すためのヒント」をご紹介します!

 

CONTENTS:

1.選手の姿に思わず感動してしまう理由

2.結果以上に大事なこと

3.時にはクールダウンも重要!

4.東京2020大会メダリストの勝者コメント

◆柔道男子73kg級 金メダリスト 大野将平選手

◆空手女子形 銀メダリスト 清水希容選手

◆体操男子 橋本大輝選手 金(個人総合)、金(鉄棒)、銀(団体)メダリスト

5.メダリストから受験生が見習うべき5つのポイント!

6.受験生の親ができること

■親の役割とポジティブな声かけ

■自転車競技で女子初メダルの梶原悠未選手が語る母への想い

■衝突を乗り越えて

7.まとめ~親子で掴み取る合格。頑張った先にある「感動」!

 

1.選手の姿に思わず感動してしまう理由

一年延期となった東京2020大会が8月8日に無事終了しました。多くの熱戦が繰り広げられましたが、コロナ禍の自国開催ということもあり、テレビの前に毎日釘づけになっていたご家庭も多いのではないでしょうか。

 

日本の結果はどうか、どの国が勝ったのか、注目している選手がメダルを取ったのかなど、時には声を出して、時には胸を熱くして応援したことでしょう。

 

なぜ赤の他人のことなのに、選手の勝敗にこれほど感動し、時に涙を流したりしてしまうのでしょうか。それは、そのチームなり選手なりの一生懸命なプレーや演技、これまでの頑張りが画面から伝わってくるからだと思います。

 

競技の素人であっても、選手が練習で手を抜いていたり、適当な感じが出てしまったりしていれば、それなりに伝わってしまうものです。いい加減な練習しかしていなかった選手が勝ったとしても、それほど胸を打たれることもないでしょう。

 

プレーしている選手自身も同じで、一生懸命に練習し、必死になって苦しみの末に手に入れた勝利はそれが一回戦であれ優勝のかかった決勝戦であれ同じように嬉しいものです。

これはスポーツに限ったことではありません。受験勉強でも全く同じことが言えます。

 

2.結果以上に大事なこと

 

 

 

受験で合格して嬉しいのは、やはり一生懸命頑張った受験生です。そして親が子どもの受験結果について心から喜んだり悲しんだりするのは、本人が頑張ったことを誰よりもよく知っているからです。

 

入学試験は何があるかわかりません。一生懸命頑張ったのに志望校に合格できないこともあります。そこで悔しさがこみあげてくるのは頑張った証拠です。頑張っていない子どもに悔しさはありません。この悔しさは人間的に大きな成長になりますし、間違いなく今後に繋がります

 

一方、力を抜いてあまり一生懸命に勉強もせず、たとえどこかの中学校に運よく合格したとしても、本人にさほど嬉しさもありませんし、それを見ていた家族や周囲もそれほど感動することもないでしょう。仮に合格できなかった場合も、本人に悔しさもないでしょうし、周囲は「ちゃんとやらないからだ」と腹立たしさすら湧いてくるかもしれません。もちろん人間的な成長も見込めません。

 

あまり苦労せずさらっと中学に入学したものの、その後思うように成績が伸びず次の受験(高校や大学受験)でいい結果にならなかったり、逆に苦労したけれど中学受験では思う結果にならなかった生徒の方が、その悔しさをバネにぐんぐん成績を伸ばして、次の受験では前者以上にいい結果になったりするといったことはよく聞く話です。

 

受験生もアスリートもその時1回の結果よりも、その過程、いかに頑張ったかがいちばん大事で、それが次のチャレンジやリベンジに繋がるのだと言えるでしょう。

 

3.時にはクールダウンも重要!

 

 

 

実際のところ、受験勉強はどれぐらい頑張ったらいいのでしょうか。毎日100%の力を出していては体がもちません。メリハリをつけた学習が必要です。

これはアスリートたちも同じです。自分を目いっぱい追い込むことも必要ですが、「充実したクールダウン」も必要です。

 

勉強でもスポーツでも考え方は同じで、基礎練習をベースに高難度の技にチャレンジしていきつつも、きちんとクールダウンも行います。ただ、スポーツの競技によっては一日全く動かないオフデーを設けたりもしますが、勉強については全く何もしない日というのは極力避けた方がいいです。

 

スポーツで言うところのオフデーであっても、勉強の場合は完全にオフにするのではなく、難しいことはやめて復習にしておこうとか、やや簡単な問題を短時間で解く練習にしようとか、いつもよりは少し時間を短めにしてゆっくり休む時間も作ろうというようにクールダウンすることが理想です。とにかく毎日机に向かう習慣を損なわないようにしましょう。

 

注意したいのは、「クールダウンは必要だ」ということを言い訳に、休んでばかりにならないように気をつけなければなりません。少なくとも計算演習や漢字演習だけは毎日継続したいものです。

 

4.東京2020大会メダリストの勝者コメント

 

 

 

今回たくさんの感動を与えてくれたメダリストたち。そのメダリストたちの言葉から、受験勉強のためになるヒントをいただきたいと思います。

 

◆柔道男子73kg級 金メダリスト 大野将平選手

リオ2016大会から見事2連覇を達成した大野選手。たいへんな重圧のなかでも圧巻の強さを見せてくれました。その強さの秘訣は何でしょうか。

・ライバルは自分。自分に勝つには日々の稽古が重要。同じことの繰り返しでつまらないと思われるトレーニングでも、とにかく毎日やること。

・勝ち切れたのは一言「我慢」、それだけ。日々、自分の中のいわゆる弱点、嫌なことに対して、我慢し続けて勝っていく。これがいちばん重要。

 

◆空手女子形 銀メダリスト 清水希容選手

柔道の大野選手と同様、今回の大会の新競技である空手の清水選手もまた「ライバルは自分、自分に勝つこと」と述べました。他にも以下のようなコメントを残しています。

・ひとつひとつ気持ちを込めて、全部全力で決勝と思って演武した。

・何よりも自分の納得のいく演武ができることがいちばん。

自分の最高のパフォーマンスが出せれば自ずと結果がついてくるということです。

 

◆体操男子 橋本大輝選手 金(個人総合)、金(鉄棒)、銀(団体)メダリスト

今回、金2冠と団体の銀と、3つのメダルを獲得した橋本選手。ニューヒーローの誕生に日本中が沸きました。

そんな橋本選手、実はとても緊張していたそうですが、次のように述べています。

・いつも通りを出すために準備をしてきて、今大会それがうまくいった。

・努力は無駄じゃない。

 

今大会の鉄棒で金メダルを獲得した橋本選手ですが、実はつい3、4年前まで鉄棒がいちばん苦手な種目だったそうです。なんとどの種目でもあまり目立たず、成績も良くなかったという橋本選手。それが高校になって「基礎練習」を人の倍も行い、苦手種目の鉄棒を強化必死に練習したと言います。それまでは練習がいやでいやでしょうがなかったのに、いつの間にか練習が楽しいと思えるまでになったそうです。

 

何の競技でもそうですが、ある程度の量をこなして初めて質も出てきます。それも、ただやみくもに練習するのではなく、橋本選手の場合は0.1ポイントの得点アップのため、技の難度にこだわって、それができるまでとことんやる

大きな試合に限らず、どんなに小さな大会でも全てに全力投球したそうです。だからこそどの試合でも毎回同じ演技ができるような「再現性」が身についたのだと言われています。

 

5.メダリストから受験生が見習うべき5つのポイント!

 

 

 

今大会で注目したいのは、主に若いアスリートたちに多かった発言です。スケートボード女子パーク金メダリストの四十住さくら選手や、卓球混合ダブルス金メダル、女子団体銀メダル、女子シングル銅メダリストの伊藤美誠選手など、多くの若いアスリートたちが、東京2020大会を「楽しかった」「楽しんだ」とコメントしています。

 

受験も「楽しめる」くらいの余裕があった方がいいに違いありません。しかし、楽しむために、それまでどれだけの努力があったのか、日々の苦しいトレーニングの積み重ねがあってこそ楽しむ余裕も生まれるのでしょう。

 

とても楽しそうに見えた四十住選手も、1日10時間練習で、日々楽しみながら技を磨いていたそうです。伊藤選手にいたっては、2歳から卓球を始め、5歳時には深夜まで猛特訓平日は4時間、休日は6時間以上練習していたそうです。

 

どのメダリストにも共通して言えるのは、日々の練習です。四十住選手のように楽しみながら練習できるのがベストですが、つまらなくても苦しくてもそこは我慢して(=自分に勝って)、どれだけたくさんこだわった練習ができるか、自分の弱点を克服できるかにかかっているように思います。

 

これは間違いなく受験勉強にも通じることです。ここで5つのポイントにまとめてみましょう。

 

①毎日の基礎練習が何より大事

 つまらない練習でも毎日続けること。それがミスを防ぐいちばんの対策。

 

②ライバルは自分。自分自身に勝つこと

 時には苦しくて辛いこともあり、我慢や忍耐が必要だが、そこは自分に勝つこと。

 

③弱点の克服と明確な目標設定

 早い段階から自分の苦手科目を見つけ、早めに克服すると強い。また、何を達成するのか明確な目標を持つとなお良い。

 

④常に全力投球

 小テストや模擬テストでも手を抜かず、毎回本気で臨むこと。それが本番で緊張しない秘訣。

 

⑤本番を楽しむ

 上記①~④をこなせば、後は楽しむだけ。肩の力を抜いて本番を思いきり楽しみましょう!

 

このアスリートたちに学ぶ5つのポイントをぜひ受験勉強に活かしてください。

 

6.受験生の親ができること

 

 

 

■親の役割とポジティブな声かけ

前述「5」の5つのポイントは、言うのは簡単ですが、実際に実行するのは難しいものです。とても子どもだけに任せてうまくいくものではありません。子どもはついついラクな方に流されてしまう可能性が高いので、親御さまがしっかり監視してあげる必要があります

 

監視とは、厳しい目で監督するだけではありません。褒める部分はしっかりと褒め、優しい目も向けて、本人が頑張ろうというやる気にさせてあげることが大切です。

 

たとえ前日の勉強時間が少し短かったとしても、先の「3」でもお伝えした通り「クールダウン」も必要ですので、「昨日もやってなかったでしょ」とか「昨日はラクしたのだから、今日はちゃんとやりなさい」と言うのは少し違います。

前日はクールダウンの日として理解し「今日は頑張ってみようか」とか「今日ここまでできたらすごいね」などと明るく上手に気持ちを乗せてあげるのも、親としての腕の見せ所です。

 

■自転車競技で女子初メダルの梶原悠未選手が語る母への想い

大会最終日に銀メダルを獲得した自転車女子オムニアムの梶原悠未選手は、勝利後のインタビューで次のように語っています。

・母と毎日吐くぐらい苦しいトレーニングをしてきたので、メダルを取れたことはとてもうれしい。練習の成果がつながったと思います。

・私にとって母は神様。追い込む苦しい練習を頑張れるのは、母が近くでサポートしてくれるから。こんなに偉大な人は世界中どこを探しても私の母一人だと思う。次は金メダルを取ります。

こんな言葉を言ってもらえたら、親としては最高に嬉しいですよね。

 

梶原選手は、コーチとのトレーニングとは別に母親ともトレーニングを重ねていたそうです。吐くほど追い込んだ苦しい練習にくじけそうになったとき、母の「追い込めて気持ちいいね」というポジティブな言葉で救われたと言います。

 

練習はもちろん、マネジメントから食事に健康面、メンタルのケアまで全ての面でお母さまが支えてくれたそうです。

 

ちなみに梶原選手は筑波大学の現役大学院生。東京2020大会が1年延期になったときは、1日10時間勉強もしていたと言います。特に専門分野である統計学の勉強はオムニアム競技にも活かされているそうで、そういった全ての努力がメダルに繋がったのでしょう。正に親子で勝ち取った銀メダルですね。

 

■衝突を乗り越えて

言い古された言葉ですが、「中学受験は親子の受験」。まだ小学生ですから一人で受験を乗り切るのは無理な話です。梶原選手のようにはいかなくても、いい結果を出すためには親も名コーチとなって一緒に頑張る必要があります。時にイライラしたり、投げ出したりしたくなることもありますが、ほとんどの親子がそのような苦しい状況を乗り越えて、受験に立ち向かってきました。だからこそ合格した時の喜びもひとしおなのです。

 

今大会に出場している選手たちも、選手とコーチという間柄でさまざまな衝突もありながら、そこを乗り越えて国の代表として出場しているのだと思います。

コーチも選手に対しイライラしたり、声を荒げたりしたこともあるでしょうし、選手も素直にコーチの指示を聞けなかったり、練習が嫌になって逃げだしたくなったりしたこともあったでしょう。

 

現に、競泳女子400m個人メドレーに続き200m個人メドレーでも金メダルを獲得し、日本競泳女子初の二冠を制覇した大橋悠依選手も、一時はコーチと対立し、決別の危機を迎えていました。関係修復したのは大会のわずか半年前。メダルを手にした大橋選手は「コーチを信じて良かった」と笑顔で答えていました。

 

勉強にしてもスポーツにしてもいい時も悪い時もあり、その繰り返しで成長していきます。そして頑張った分の結果が出ます。この紆余曲折があったからこそ、成果が出たときの感激も大きいのです。

 

6.まとめ~親子で掴み取る合格。頑張った先にある「感動」!

 

 

 

今回の東京2020大会をテレビで観戦して、選手たちが勝って感激の涙を流し、負けて悔し涙を流す姿を何度も見ました。これまでどれほど頑張ってきたのだろうということがひしひしと伝わってきて、思わず涙腺が緩みます。

 

頑張っている人の姿はつくづく美しいですし、感動を呼ぶものだと実感しました。表彰台に立って日の丸を仰ぐメダリストたちのことは他人ごとには思えず、まるで身内かわが子のような親しみを覚えます。

 

来春中学受験を迎える親御さま、年明けには受験という大きな大会にお子さまが出場します。全力で戦ってきます。その結果、お子さまが「合格」という表彰台に上がった姿が見られたら最高ですよね。

 

その感動を味わえるのは、何度も申し上げますが一生懸命頑張った者だけの特権です。コーチと共に勝ち取ったメダリストたちに倣い、親子で最高の結果を掴み取ってください。泣いても笑っても、中学入試まではあと20週程度。表彰台はもう目の前です!

 

最後に3大会ぶりの競技復活で見事金メダルを獲得したソフトボールの絶対的エース、上野由岐子投手の言葉で締めたいと思います。

諦めなかったら夢は叶う

 

 

 

 

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浅田ゆうき先生

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