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「ありがとう」の多い子ほど成績が良い~後編~

更新日:2017.03.15

前回のコラムでは、「自立している人ほど自らの依存を知っているので、他人から何かをしてもらった時に自然と"ありがとう"と言う事が出来る」と書きました。
 今回はこの"自立"と、成績との関係についてお話したいと思います。
 私はたくさんの子ども達を指導してきましたが、もちろんその中には良く出来る子もいれば、まだまだこれからという子もいます。同じ学年で同じ塾に通っているのに、どうしてこれほどの学力の差があるのか? 色々要因はありますが、その一つとして、子どもの勉強に対する姿勢が考えられます。
 子どもの勉強に対する姿勢には、2パターンあります。一つは受身的。受身的な子の特徴として多いのは、勉強は教師に教えてもらうものだと考えている事です。教師に指導の内容をすべて任せており、教師がメインとなり動きます。私が指導に行ったときに、テキストやノートの準備すら出来ていない事もあったり、もしくは準備や後片付けは親御さんに任せきりの子どももいます。この様な子たちは概して、指導も準備も後片付けも「してもらって当たり前」と考えているので、感謝の気持ちがありません。
 対してもう一つは主体的な子。勉強は自分でするものだと考えています。私が指導に行った時に、テキスト類はもちろん、質問したい問題にはチェックがついているなど、きちんと準備が出来ており、教師である私の方が受身になってしまうくらいに、ひたすら疑問点を解消していきます。言うまでもなく、主体となって動くのは子ども自身です。またこういう子達は、主体である自分だけではどうしても解決しなかった問題が、他者である教師の助けによってスッキリ解決した事を理解するので、指導が終わった時に「ありがとうございました」という言葉が自然に出てくるのです。
 勉強は受身的にやっても(やらされても)ほとんど頭に入りません。主体的に取り組む勉強こそ身になるものであり、いかに主体的に取り組むかという姿勢は、ダイレクトに成績に影響してくるのです。
 このように、自立心のある子は出来る限り自分で勉強しようと主体的に勉強に取り組むので成績が上がります。そしてどうしても分からない時には、教師の助けを借りて理解しようと努め、教えてもらった事に対して「ありがとうございます」と自然と感謝の気持ちを持てるのです。
 つまり「ありがとう」の多さは、自立心のバロメータであり、それは成績にも影響しているのです。
◆算数科 前田敏孝◆