頭の回転を速めよう

更新日:2017.07.10

子どもが勉強する時、だらだらして、なかなか進まないという事はありませんか。集中すれば‪1時‬間で出来るはずの宿題を‪3時‬間もかけてしまった、しかも間違いだらけ...なんて事も。
今回は、頭の回転を速め、集中して勉強する方法についてお話したいと思います。

算数で勉強する「速さ」の公式に「距離=速さ×時間」というものがあります。距離を"課題の分量"、速さを"頭の回転速度"、時間は"勉強時間"と置き換え、イメージして下さい。

頭の回転を速めるために重要な事が2つあります。
それは、"課題"を明確にし、"制限時間"を設ける事です。
脳の性質として、頭の回転速度そのものは「意識」して速められるものではありません。「よ〜し、今から頭の回転を速めて宿題に取り掛かるぞ〜!」というのは土台無理だということです。

しかし、課題と時間は「意識」して設定することができます。塾に通っている子にとっての課題は、主に授業で出される宿題ですが、それに掛ける時間をあらかじめ決めてしまいます。
それを遵守する事で、先の公式から「頭の回転速度=課題÷勉強時間」が成立し、自ずと"頭の回転速度"が定まるのです。

子ども達が最も頭の回転が速くなるのは、テストの時だと思います。決して少なくない問題数に対してシビアに制限された時間。プレッシャーの掛かるこの環境において、頭の回転速度は最高レベルに達するでしょう。日常の勉強で、このような環境を作って訓練を重ねる事により、課題をより能率良くこなせるようになるのです。

逆に最も避けるべきは、頭の回転速度を上げないまま長時間掛けて勉強する事です。
与えられた宿題は提出期限までに終えれば良い、と考える人は多いでしょう。しかしこれでは、課題の分量は明確でも、実質的な勉強時間は明確ではありません。極端な話、「168時間(1週間)の勉強時間を与えられている」と脳が勘違いしかねません。すると脳は、高回転になる必要が無く、低回転の省エネモードでだらだら課題をこなそうとしてしまうのです。

こういう状況を避けるためにも、例えば、まずは帰宅後すぐに30分で5問、翌朝早く起きて‪1時‬間で10問解くと決めてしまいましょう。頭の回転数と共に能率もアップし、時間に余裕が生まれます。その時間を、弱点補強に使うもよし、ストレス解消に充てても大いに結構だと思いますよ。


◆算数科 前田敏孝◆